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 昨日(日付的には今日)、レイドバトルでゴルザをドロップ入手しまして、ついに……


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 ウチのゴルザが、完全覚醒しました。

 ウチでは初の、完全覚醒SSRジャマーになります。


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 おかげで、アクアブルーの総合戦力も12万台まで上がりました(笑)。


 総選挙? 私はもちろん瑛里ちゃんに投票予定です


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 それはそうと、今回のイベント前半戦で、SRとは言えスカーレット華団の奈緒さんがピックアップキャラになったおかげで、ウチもようやく優花さん以外のスカーレット華団の前線メンバーがそろいました。


 余談ですが、今回のイベントのボスジャマーは、土偶+マリオネットな外見で、かなり私好みのデザインでした(笑)。


 さて、本文は『呪いのトミカ』の続きで行きます。

 一応、次回で完結予定です。


 では、スタート!


 夜もかなり遅くなってから、一行は水の音の聞こえる谷あいへ入った。一行の頭の上をかなりの高度で飛行機が飛んで行った。ついたり消えたりするランプが、爆音と共に遠くなっていった。
 やがて、月の光が辺りをまるで真昼のように照らし出した。
「よし、この辺りでいいだろ」
 川原が十メートルほどもあり、ごつごつと尖ったような大きな石ころが並んでおり、その先を川が流れていた。川の向こう岸は切り立った白っぽい岩のがけで、見上げる遥か上の方に、生い茂る気が見えた。月に照らし出された景色は、まるで地獄のように不気味だった。
 木本は村上を降ろした。村上は大きな石にもたれかかるようにして、腰を下ろした。
「み……水をくれ」
「よし。おい、そこの娘、オレと一緒に来い」
 木本に言われて、タカ子は大介の陰に隠れた。
「お、おれが行くよ」
 大介がタカ子を庇って前に出た。木本は何も言わず、大介に近づき、リュックの中からズックのバケツを出して、黙って大介に渡した。それからタカ子の方を見て言った。
「お前、ムラさんの側に居ろ。何か変なものが出てきたら、大声で呼ぶんだぞ。いいなあ」
 大介は木本について、水を汲みに行った。素晴らしくきれいな水が流れていた。木本は川原にライフル銃を置くと、ごしごし、顔を洗った。
 大介は夢中でライフル銃を手にした。大介はライフル銃を抱えて、木本をにらんだ。木本はまだ、気が付いていなかった。ライフル銃は重く、黒光りしていた。
(これで引き金を引いたら……)
 木本がもんどりうって、頭から水しぶきを上げて倒れる光景が目に浮かんだ。だが、それから先、タカ子とどうやってここから逃げ出したらいいのだろうか……。大介の膝ががくがく震えた。
「おお、おお! そんなガキのちょす(いじくり回す)もんじゃねえ」
 振り向いた木本は、大介が「あっ」と息をのむ間に筒をつかんで、簡単に大介からライフル銃を取り上げてしまった。突然、大介は泣き出した。自分があんまり情けなかったからだ。
(どうして余計な事を考えないで、引き金を引いてしまわなかったんだろう)
「なんだ、急に泣き出したりして。早く水を汲め!」
 木本はそう言うと水筒を大介に渡し、自分はズックのバケツに水をくむと、さっさと歩きだしていた。
 大介も顔を洗うと、水筒に水を入れ、急いで木本の後について行った。タカ子は村上の側で、不安そうにあちこち見回していた。
「好きなだけ飲めよ。また汲んでくるぜ」
 タカ子はこっくりして、水筒を受け取った。木本は村上が首に巻いているタオルを取り、水に浸して村上の顔を拭いてやった。
「すまねえなあ……」
「そんな事より、ここが死魔谷の上の方だぜ。穴はどの辺にあるんだ」
「この川を上るんだ。滝になる……」
「それから?」
「水をくれ」
 タカ子が黙って水筒を差し出した。ミラ神は美味そうに、喉を鳴らして水を飲んだ。
「木本、この子たちに何か食わせてやれ」
「ああ。……おい、ボール箱に、食料品屋のババアの所から盗んだビスケットとかせんべいが入ってるから、食え!」
 大介とタカ子は並んでせんべいを食べた。ハトムギせんべいの香ばしい匂いが懐かしかった。
(ほんとなら、こうやってタカッペとハイキングで、せんべいを食べたかったな)
 いくらか腹がくちくなってくると、タカ子がうつむいた。タカ子の目から、一筋、二筋、涙が流れた。
「心配するなよ」
 大介は肩で、そっとタカ子を押した。タカ子が「分かった」と言うように押し返した。と思ったら、くっくっと声を殺して泣き出した。大介がタカ子の肩を抱いた。タカ子の髪の毛が、大介の顔にかかった。日向くさいにおいがした。
(ようし、おれはタカッペのために、頑張るぞ!)
 木本と村上は相変わらずひそひそやっていたが、突然木本の大きな声が聞こえた。
「なんだ、そんな気の弱い事で……。いや、分かったよ。でも、折角ここまで来たんだから、一度確かめておこう……」
 あたりはひっそりと静かになった。川のせせらぎと、どこか近くで鳴くみみずくの声がした。



 東の空が薄明るくなるころ、大介ははっとして、目を覚ました。大介は周りを見回した。
「ママ……」
 タカ子が寝言を言ったのである。大介はもう一度寝込もうとして、木本たちの方を見た。二人とも寝込んでいた。大介はタカ子をつついた。タカ子が薄目を開けた。
「しっ! 黙って――」
 大介はそっと足音を忍ばせて、木本たちの方を窺った。木本のすぐ足元に、ラジオが置いてあった。
 大介は手を伸ばしてラジオを持った。だが、ぎょっとなった。村上が目を開けて、じっと大介の顔を見ていたのである。大介の身体はこわばった。
 と、思いもかけず、村上が手を上げて、「行け」と言うように振って見せた。大介はほっとして、タカ子の所へ戻った。タカ子は既に立ち上がっていた。
「さ、おいで!」
 タカ子は大介の後に続いた。



 二人はいったん、木本たちの所から離れて、川下へ向かい、そこからクマザサの藪をかき分けて、山へ向かった。しかし、いくらも行かない内に、タカ子は藪の中へ座り込んでしまった。
「あたし、もう駄目よ、足が丸たんぼうみたいに重くなってるの。酷く腫れて、火照ってるわ」
「何言ってんだ。おれの足だってそうだよ。ぶよにやられたんだ。こんなとこでグズグズしてると、木本に捕まって殺されちゃうぞ!」
 そういう大介の声もおろおろして、泣き声に近かった。大介は懸命にタカ子を抱き起すと、藪を分けて歩いた。道らしいものはどこにも見当たらなかった。見渡す限り、藪とつる草と、重なり合った木であった。つる草が二人の腰の辺りまであって、絡み合い、二人の行く手を遮った。二人は何度も転んだり、のめったりしながら、川でも渡るように一歩一歩、足場を確かめて進んだ。
「ね、大ちゃん、逃げてどこへ行くの?」
「どこへ行くって、木本に見つからないようにするだけさ」
「木本に見つからなくたって、このままじゃ、私達死んでしまうんじゃないの!」
「変な事言うな。このまま死んじゃ、損しちゃうよ。夏休みだってまだ三週間も残ってるんだぞ。タカッペだってそうだろ? おれんちへ来たいだろ? それに、お前、綺麗なお姉さんになって、素敵な恋愛をして、お嫁さんになりてえって言ってたじゃねえか。その時には、おれなんか問題にしてやらねえって。おれだってな、レーサーになりてえんだ。グランプリレーサーになって、綺麗なお嫁さんもらって……。バカみたい、おれ、何言ってるんだ。さ、今は少しでも、木本から離れるんだよ」
 二人はのろのろと、歩き続けた。太陽が昇り始めた。暗かった辺りが、だいぶ明るくなった。
「随分来たよ。ラジオを聞いてみよう」
 ラジオがニュースをやっていた。
 <……牧原さんの近所の相川トメさんが殺害された犯行時刻とほぼ一致するので、二人の小学生が、たまたま犯行を目撃したために、犯人たちに連れ去られたものと考えられます。なお、ただいま入りましたニュースで、犯人らが使用したと思われる小型トラックが発見された地点で、もう一件、殺人が行われていたことが分かりました。被害者は道北狩猟クラブのメンバーで……>
「ね、おれたちがこっちへ来たことが分かり始めららしいよ」
 大介は陽気に言ったが、タカ子は震えていた。
「どうしたんだよ」
「あの木本って人、ほんとに恐ろしいわ。今のニュースの相川トメさんて、バス停の所の食料品店のお婆さんよ。木本はムラさんに気付かれないようにやったのよ。昨日だって、ムラさんに嘘を言ってたじゃないの。『今頃悲鳴を上げて、山を降りてる』なんて言ってたけど、あの鉄砲を取り上げた時、やったのよ……」
「そうかあ。そう言えば、あいつの目って恐ろしいものなあ」
 大介は今更のように震えた。




~つづく~


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