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 今日はアメブロの方も更新しました。美咲さんで初めて見たデートエピソードがあったので、そちらについて。


 こちらの方は、新しい長編で『呪いのトミカ』を開始します。

 トミカと言っても、某タカトミのミニカーではなくアイヌ語で「宝」の事です(あ、「宝」は共通してますね・爆)。

 今回はプロローグなので、ちょっと短めです。


何はともあれ、昭和のサスペンス物語をご覧下さい。


 では、さっそくスタート!


呪いのトミカ



 谷田大介(たにだ・だいすけ)の日記――
 八月×日(晴れ)
 北海道のおじさんのうちへ来て、今日で一週間。あと二日で、またうちへ帰るのかと思うと、嫌になってしまいます。うちが嫌いと言うのではありません。もう少し、ここにいたいのです。何故かと言うと、おじさんの行っている林野庁(りんやちょう)という役所の中井さんと言うお兄さんから、今日、面白い話を聞いたからです。
 その話と言うのは、もしかすると、この辺りにアイヌの宝物が隠してあるかもしれないと言うのです。
 北海道は元々アイヌの島だったのですが、松前と言う殿様が来て、治めるようになりました。その頃北海道では、お米が取れないので、北海道で取れる魚や獣の皮などを本州で売って、そのお金でお米を買って、家来たちを養っていたそうです。はじめは魚や獣の皮は、アイヌの人たちが持ってきて、それを米や酒や着物などと取り換えていたのですが、それでは足りないので、段々、松前の侍が奥の方まで入って行って、アイヌの人たちを騙したり、脅かしたりして、わずかなお米や酒で、たくさんの品物を取り上げるようになりました。
 そのやり方が酷いので、アイヌの人たちが文句を言うと、反対にぶったり蹴ったりしたので、アイヌの人たちは怒って侍に仕返しをしました。それを知って松前の殿様は、たくさんの侍を差し向けて、アイヌ達を殺したりしました。その時、酋長が、松前の侍に取られないように、たくさんの金や宝物を隠したというのです。
 アイヌの人たちは、字を書くことを知らなかったので、その宝はどこへ隠したかを、ずうっと口で話して伝えてきたのですが、分からなくなってしまいました。
 それが今から七十年ぐらい前、明治になって、ある人が見つけ、それをほんの少し持ち出しただけで、病気になって死んでしまいました。その人は、宝のある場所を他の人には言いませんでした。
 だから、宝物は間違いなくあるのに、場所は分からないという事です。でも、中井さんの話では、そんな山奥ではないという事でした。もしかすると、この官舎の側にあるかも知れません。僕は宝物を見つけたいのです。




~つづく~

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