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 今日はアメブロの方も更新しました。

 昨日のサクラギア絶を組んだので、その記事を……。


 最近あぶら超人さん倉麻さんが夢の話をちょこちょこされていますが、私も今日は奇妙な夢を見ました。


 何か外観は原のイオンっぽかったんですが、中は大きな病院の受付みたいな感じで、さらに地下に降りて行くと、トイレみたいな空間で明らかに頭がおかしそうな中年男が男女の小さな子供をガラスみたいに透き通った、波打った刃に模様が入ったダガーみたいなので襲ってて、女の子の方は頭のてっぺんを刺されたものの、出血しただけで二人して逃げ出して(さすが夢)、私はと言うと、男に後ろから忍び寄って、腕を男の首に巻き付けて絞め落とそうとしたものの、反撃されて右腿の後ろを刺されるという。

 で、結局男はお縄になったんですけど、その後、地上階の売り場(衣料品売り場だったかな?)では、見知らぬ髪の長いおばさんが首を吊ってたという……。


 その後も何かあったんですが、さすがにそれは忘れちゃいました。(^ ^;)


 と、戯言はこれくらいにして本題に。

 今日は『ほら男爵』の続きでいきたいと思います。

 ではスタート!


 吾輩は、すでに銀の斧を取り返しに月に登った話を諸君にしたが、あまりに慌ただしい旅だったので、その内また行って、月世界の様子を詳しく調べたいと思っていた。折も折、吾輩の遠い親戚にあたる男が、ガリバー大人国で発見したような大きな体の民族が月に住んでいるらしい、と思い込んで、吾輩にその民族を捜しに一緒に行ってくれと言いだした。
 吾輩がガリバーの大人国の話など信じるわけがないが、その人は吾輩に遺産を受け継がせてくれることになっていたから、吾輩は愛想をよくしておく義務があった。もちろん、承知した。
 さて、問題はどうして月に登るかである。インゲン豆のつるでは懲りているし、風船で登るのも、いつか失敗した例を見ているし、色々考えた末、暴風に頼るのが最上の方法だと結論した。
 そこで我々は、暴風で名高いオタヒチ島さして船を進めた。
 すると、果たして十八日目にものすごい暴風が起こって、船を千六百メートルも高く吹き上げてくれた。船は帆をはらませてぐんぐん、雲の上を走った。
 そして六週間後に、輝く丸い陸地に着いた。
 ここが目指す月だったのである。
 下を見下ろすと、町や木や山や川や湖水などのある陸地があったが、よく考えてみると、これが我々の去ってきた地球だった。
 月の世界では、人間はハゲタカにまたがって走っていた。そのハゲタカには、どれも頭が三つあった。また、大きさも大変なもので、船の帆綱の六倍もあった。
 大きいと言えば、食卓の上を飛ぶハエが地球の羊ぐらいあるのにも驚いた。こいつを鉄砲で撃ち落としながらする食事は楽ではない。
 折も折、月世界の王様は、太陽と戦争をしていた。
 吾輩の豪遊ぶりは月世界まで聞こえているらしくて、王様は味方になってくれと頼んだが、今回は学者として調査研究に来たのだからと丁寧にお断りした。
 月世界の人の船倉に使う主な武器は大根で、これを投げ槍代わりに用いるが、一突きで敵を殺すことが出来る。大根の季節が過ぎるとアスパラガスの茎を使う。盾はキノコで作られている。
 商用で来ているシリウス星の住人もよく見かけた。彼らはブルドッグのような顔をしていて、目は鼻の下の両側にあり、まぶたは無くて眠る時は舌を目にかぶせる。身長は六メートルもあるが、ここではチビだ。
 何しろ月世界の住民は十メートル以下の者は居ないのだから。
 月の住民の名前がまた変わっている。
 彼らは人間とは言わず、“煮炊きするもの”と呼ばれる。
 それは人間と同じく、食物を煮炊きして作るかららしい。しかしそれを食べる事にかけて人間より簡単で便利に出来ている。口に入れて噛むなどと言う面倒くさいことはいらない。お腹をちょっと開いて、胃袋の中へ料理を詰め込んでおけば一か月は食べなくてもいいのだ。だから、彼らの食事は一年十二回で事足りる。
 月世界では“煮炊きするもの”つまり、地球で言う“人間”は木に実る。
 その木は他の木よりずっと美しく、真っ直ぐな枝と肉色の歯があり、その実はクルミのように固い殻に入っていて、長さは二メートルもある。
 熟した頃にこれを摘み取って、大きな鍋でぐつぐつ煮ると、人間が飛び出してくるという塩梅だ。
 月世界の人は年をとると、死なずに空中で分解して煙のように消えてなくなる。だから、ここには火葬場は無い。とにかく何もかもが便利に出来ているのだ。
 身体はどこでも取り外しが出来る。散髪の時は床屋に頭を預けておいて、胴の方は風呂に入っている。目も、鼻も、口も自由に外せるから、気に入らなくなったら取り換えればいい。
 そのために交換する店もたくさんある。
 旅行するにしたって、重い鞄をぶら下げていく必要はない。さっき言ったように、お腹が開けられる仕掛けになっているから、要るものは何でも入れていけばいい。とにかく胃袋の他には何にもないがらんどうだから、何でも入るといった具合だ。
 少しでも疑わしいと思う人は、どうぞ一遍、月世界へ行って御覧になるといい。そうすれば、吾輩が本当の話どころか、少し控えめに物語ったことがはっきりするに違いない。




~つづく~

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