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 昨日、『アースライズ』の支払いのために帰宅したことは書きましたが、今日も10時から仕事のため、5時起き、朝7時のソニックでこちらに戻ってくるというやや強行軍でした。(^ ^;)


 そんな中の博多駅の様子がこちら。


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 ものの見事にガラッガラです(苦笑)。

 昨日、天神に行ってた親父も「人がいないからかえって空気が綺麗」だそうな……


 さて、小説版『ファイクエ』の執筆が一区切りしてしばらく経ちましたが、今日からしばらく短期集中的な感じで、(ファンタジー系の元祖ともいえる)北欧神話から『トールの神話』を投稿していきたいと思います。


 では、さっそくスタート!


トールの神話



 大昔、ヨーロッパの北の方に、トールという神様がいた。
 生まれて間もなく、大きな木箱をぐいっと持ち上げたと言われている。
「あっ、あ、あれを見ろ!」
 見ていた人たちはびっくりして、腰を抜かしたという。その木箱の中に、熊の毛皮がぎっしりと詰まっていたからだ。
「今にきっと、私達の手に負えない子になる」
 と、お母さんが心配した通りになった。
「大変です! またトールが暴れ出しました」
 トールは一日に一回は必ず、雷のように暴れまわった。
「早く、早く来て下さい。誰も止めることが出来ないのです」
 その声にお母さんとお父さんは、慌てて小川の岸へ飛んで行った。
「あっ!」
 押さえようとしている大人たちが、ぽんぽんと投げ飛ばされていた。


Tors-myth-1.JPG


「トール、おやめなさい! トール!」
 お母さんは必死に叫んだ。
 その目から涙がこぼれているのを見て、トールは急に大人しくなった。
 でも、その時お母さんは、トールを自分の手元から離す決心をした。
「みんなから尊敬されているフイングニルと、フロラに預けましょう。きっと立派に育ててくれます」
 と、お父さんに相談をした。
「それはいい考えだ」
 お父さんも賛成した。
 こうしてトールは“翼のある神”と言われているフイングニルの家に預けられた。
 フロラはフイングニルの奥さんで、元は雷の光だったという。
 稲妻は時には青く、時には白く、時には真っ赤に見える時がある。ピカッと光って、すっと消えていく。
 そのせいか、フロラと話しをしていると、
「苦しい事も、悲しい事も、イライラしている事も、すうっととけて、不思議に力が湧いてくる」
 と、みんなから言われていた。
 トールは身体が見上げるほどに大きくなり、見違えるほど立派な若者になった。
 太い腕をぎゅっと曲げると、盛り上がった筋肉が岩のように見えた。
 特に見事だったのは、真っ赤な頭の毛と、真っ赤な顎髭だった。怒るとそれが針金のようにぴんと立って、その間から火花が噴水のようにほとばしったと言われている。
 そのトールが大切にしていた三つの宝があった。
 一つはミヨルニルという名前を付けた見事な刀だ。
 戦いが始まると真っ赤に焼けて、炎が噴き出す。そればかりか、敵に投げつけてもひとりでにトールの手に戻ってくるという、不思議な刀だ。
 次はグライベルと呼んだ鉄の手袋だ。
 この手袋をはめていないと、真っ赤に焼けた不思議な刀を握っていることが出来ない。
 三つめはメギングヤルデルという不思議な帯だ。
 その帯を締めると、物凄い力がひとりでに湧いてくる。だから、力帯とも呼んでいる。
 この不思議な三つの宝が、どうしてトールの手に入ったのか――。
 それではまず、ミヨルニルの物語から始めよう。




~つづく~

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