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 しまった……。

 先週の『スタプリ』、見逃し配信見るのを忘れてて、物語上の最終回、見逃した……


 しかし、最終回が夢オチっていうのもなかなか思い切った展開でしたね。


 ゼロワンは最近、後味の悪い展開が多いなぁ……。

 あの千パーセント社長は、いつかその鼻っ柱が折られる日が来るんだろーか。まぁ、ここ数週間見てないわけですが(爆)。


 サデンもやっぱり、心臓とられてたから忠実だったのね。しかし、ワイズルーは生きてるらしいフラグが……(先週の話見てないけど)。


 さて、今日は『ばら姫と青い仙人』の続きで行きます。

 因みに今回のパート、原本では『め〇らの老人』ってタイトルで、作中でも「めく〇」が連呼されてたので、『盲目』に書き換えてます。(^ ^;)


 では、本文スタート!



 ミスナー王子とマバラックは、インドの国に来てから、もう三年の年月が経ってしまいました。
 まわりまわって、ある町にたどり着いた時でした。
 橋のたもとに、みすぼらしい盲目の老人が座っていて、道を行く人々に施しを願っていました。けれども、誰一人として、そんな乞食には目もくれませんでした。
「気の毒にな……」
 立ち止まってしばらく見つめていた王子は、一枚の金貨を、老人の手の上に乗せてやりました。
 金貨と知った盲目の老人は、慌てて座りなおすと、丁寧にお辞儀をしてから言いました。
「わたくしは、この通り目が見えません。けれども、金貨を恵んでくださったあなた様が、旅のお方らしい事は分かります。違いましょうか?」
「いや、その通りだ。実は、ある人を探して、もう三年ものあいだ旅を続けているのだが……」
 王子は正直に言いました。
「左様で御座いますか。どなたをお探しかは存じませんが、だいぶお疲れのご様子ですね。もし、よろしかったら、わたくしどもの家の方に、と申しましても、貧しい盲目の老人ですが、金貨を恵んで頂いたせめてものお礼に、ご夕食でも差し上げたいと思いまして……」
 老人は、盲目の乞食とは思えないような、気品のある話し方をしました。
「それは有難い事だが、しかし、迷惑ではないかな。それに、もう一人連れがいるのだし」
「はい、お二人連れでいらっしゃることは、分かっております。よろしかったら、是非どうぞ……」
 王子はどうしたものかと、マバラックの顔を伺いました。
「では、お願い致します」
 王子に変わって、マバラックの方が言いました。
「左様で御座いますか。では、どうぞ」
 盲目の老人は立ち上がると、杖を頼りに歩き出しました。かなり歩いて、静かな通りに入ると、老人は立ち止まりました。
「これがわたくしの家で御座います」
 王子とマバラックは思わず顔を見合わせました。目の前にあるのは、広い屋敷です。
 二人の様子を感じ取って、老人が言いました。
「いえ、驚きなさることなど御座いません。中に入って頂くとわかりますが、ただ大きいだけで御座います。家の方など、もう半分崩れかけておりまして……」
 なるほど、入ってみると、庭はくさがぼうぼうでした。屋敷も大きいだけで、ひどい荒れ方です。
「さあ、どうぞお入り下さい」
 老人は、二人を家の中に案内しました。その音で気が付いたのでしょう、奥の方から声がしました。
「あら、お父様ですの。どうかしましたか、こんなにお早くお帰りになるなんて……」
「それがね、今日はお情け深い旅のお方がお二人、私に金貨を恵んで下さったのだよ。それでね、こんなところで失礼だが、夕飯でも差し上げたいと思って、お連れしたのだよ」
 老人が言いました。
「あら、そうで御座いましたの。では、わたくしは、すぐにここを片付けまして……」
「そうだね。早く明かりを持ってきてもらおうか。せっかくお招きしても、このような暗い部屋では……」
 老人は眼が見えなくても、部屋の暗さが分かるのだろうか、そう言いながら、二人に椅子をすすめると、
「あれは、わたくしの娘で御座います。きっと糸を紡いでいたところでしょう」
 と言い残して、部屋を出て行きました。
 王子とマバラックは、薄暗い部屋の中で、また顔を見合わせました。古くて暗くて、お化け屋敷のような家ですが、でも、よく見ると、元は立派なお屋敷であっただろうことが、はっきりわかります。
「ごめん下さいませ」
 綺麗な声がして、ランプを持った若い女の人が入ってきました。
「このような粗末な所に、ようこそおいで下さいました。また、先ほどは、父に金貨をお恵み下さいまして、有難う御座いました」
 と、娘は丁寧に頭を下げました。
「いや、こちらこそ、つい、お言葉に甘えて……」
 王子もマバラックも、丁寧に頭を下げました。そして、その頭を上げた時、ちょうどランプの灯が、娘の顔をまともに照らしました。
「おやっ?」
 王子とマバラックは、同時に身体がぶるぶるっと震えました。あまりにも美しい娘だからでした。




~つづく~

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