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 今回は久々に、小説版『ファイクエ』の新エピソードに行きたいと思います。

 実はこれまで更新していなかったのは、ちょっとした理由がありまして……(ガダメの過去を描いた外伝の案もあるにはあったんですが、まとまらず……)。


 それはこれです!


Touhyoukekka.JPG


 ヤフブロ時代の最後の企画、『ファイクエ』の人気投票の結果イラストをコツコツと描いてまして……。

 画像はクリックで、元サイズで出ます。


 新デザインのスパイドルナイトとオーイェ・ティは初めてのイラスト化になりますね。

 結果は上記の通り、アーセンが1位でした。


 他にも上位は三魔爪の二人(+セルペン)だったりと、改めて三魔爪の人気を感じました。

 個人的にはアーセンがぶっちぎりのトップだったのがちょっと意外でしたが……外伝効果かな?


 因みに、得票数は以下の通りです。


・アーセン(4票)

・ガダメ(2票)

・クレイ(2票)

・セルペン(2票)

・サクラ(1票)

・オータム(1票)

・スパイドルナイト(1票)

・オーイェ・ティ(1票)

・『自爆Jr.の青春日記』のスライム(1票)

・オカマスライム(1票)

・『しあるのみ』のスライム(1票)


 サクラ以下は、票が割れた感じですね。

 因みにイラストに描いた通り、石川達は得票数0でした(苦笑)。


 今更になりますが、人気投票に参加して下さった皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。m(_ _)m


 さて、本文の方はいよいよ最終決戦スタートです!


 トゥエクラニフ化した現実世界を元に戻すために、石川達が集めていたクリスタルも、ついに六つが揃った。
「これで、この世界を元に戻せるんだよな!?」
 興奮気味に、岡野が言う。
「うむ。これらを変異の中心である、お前たちの学校で使えば、お前たちの世界を元に戻せるはずだ」
 ガダメも力強く頷いた。
「じゃあ、さっそく……!」
「いや、今日はゆっくり休め」
 勢い込む石川達を、ガダメが制する。
「お前たちは、戦いの場から戻って来たばかりだ。万全の状態で戦いに臨むのも、また必要な事だぞ」
「む~……わかった」
 ガダメの言葉に、三人も素直にうなずく。
 ガダメの言っていることは正論であるし、戦いに関しては、ガダメ達は大先輩であるからだ。
「ま、焦ってもしゃーないしな。タイムリミットにはまだまだ時間もあるし……」
 クレイがおどけたように笑い、三人は、今度で笑顔で頷くのだった。


 翌日。
 九人は、石九小の正門前に立っていた。
 正門には、六角形を描くように六つのくぼみがある。
「少年たち、クリスタルを」
 ガダメに促され、石川達が六つのクリスタルを取り出す。

 その途端、


 ビカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!


 クリスタルがまばゆい光を放ち、それぞれのくぼみに向かって光が伸びたのだ。
 六色の光は、それぞれ正門のくぼみを直撃する。
 すると、


 ギィィィィィィィィィィィィィ……


 重々しい、金属が軋むような音をあげながら、正門がゆっくりと開いた。
 その時だ。
「フフフフフフフフ……」
 嘲笑のような声が響き渡り、空中に巨大なホログラフが浮かび上がる。
 マージュII世であった。
「愚かなる勇者たち、それに三魔爪どもよ」
「誰だ、お前は!?」
 石川はホログラフに向かって叫んでいた。
「私の名はマージュ・ギッカーナII世! 貴様らの新たな支配者だ!」
「なにっ!?」
「これを見よ!」
 マージュII世の横に新たな映像が浮かび上がる。
「こ、これは!」
「トゥエクラニフ!」
 そこに映し出された光景は、確かにかつて石川達が冒険した異世界、トゥエクラニフであった。
 ボガラニャタウンやブッコフタウンが見える。
 だが、さらにその上空には、巨大な真っ黒い球体が出現していた。
 直径だけで一〇〇〇シャグル(約三・五キロメートル)はある。
「この黒い球体は魔法時限爆弾なのだ! 爆発すれば、ブクソフカ大陸全てが粉々に吹き飛ぶ!」
「なんだって!」
 マージュII世は懐から携帯スイッチを取り出した。
「これが爆弾のスイッチだ。これを押すと二四時間でドカ~ンだ!」
「そんな!」
「やめて下さい!」
 三魔爪やサクラ達の狼狽ぶりを見て、マージュII世は満足そうに笑うと、
「さて……」
 と軽くスイッチを入れてしまった。
「わわわわわっ!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「えらいこっちゃ!」
 トゥエクラニフ上空の黒い球体が振動音を発し、中心に赤い帯が出現した。
「なんて事をするんだ!」
「フハハハハ……爆弾を止めたければ、私のもとに来たまえ! さすれば止める方法を教えてやらないでもない!」
「行ってやろうじゃないか! この世界も、トゥエクラニフも、おれ達が救ってみせる!」
 石川が高々と拳を振り上げ、上田たちもうなずいた。
 決意も新たに、一同はダンジョンと化した石九小に飛び込んでいった。
 正門をくぐり、中庭へと出る。
 その途端、一同の前に呪文が飛んできたのだ。
「!」


 ドガァァァァァァァァァァァァン!


 石川達と三魔爪達は、セルペン達をかばってとっさにその場から飛びのく。
「誰だ!?」
 爆煙が晴れると、そこには五つの人影が立っていた。
 現れた相手に、石川達の表情が驚愕のそれへと変わる。
「お前ら!?」
「まさか……!」
 現れたのは、彼らが非常に見覚えのある人物だった。
 ゴールディ、シルバーン、スピアー、ニッキー……。
 いや、違う。
 よく見ると、四体はそれぞれ、石川達が知っている魔衝騎士達とは細部が異なっていた。
 ゴールディはアイアンクローが左右逆についているし、シルバーンは頭部に大きな板状の兜飾りがついている。
 スピアーはカブトのデザインが違うし、ニッキーは肩の羽が無い代わりに、額に大きな一本角が生えていた。
「魔衝騎士、ゴールダー!」
「同じくシルバーグ!」
「ランサー!」
「シナモーン!」
 各魔衝騎士達が名乗りを上げる。
 そして――
 ひときわ大柄な、初めて見る魔衝騎士が地面を踏み砕いて、一歩前に出た。
 全身を強固な甲冑で包んでいる。
「吾輩は魔衝騎士を率いる、魔衝騎将ギョクカイゼル! お前たちが手に入れた六つのクリスタル、この場で頂くぞ!」
「なにっ!?」
「さあ、かかれ! 我が無敵の軍団よ!」
「おおっ!」
 ギョクカイゼルの号令に、魔衝騎士たちは、一気に石川達に飛びかかった。
「むむっ!」
 石川達が武器を構える。
 ギョクカイゼルは得意そうな笑みを浮かべて呟く。
「いかに奴らとは言え、これだけの数を相手にしてはひとたまりもあるまい……」
「あっと言う間に片が付くな」
「そうそう、あっと言う間に……んがっ!」
 再び前方を見たギョクカイゼルが、唖然とした表情になった。
 気が付いた時には、既に事は終わっていた。


 パンッパンッ……


 上田が手をはたいている。
 石川も自分の剣を鞘に納めているところだった。
 岡野に至っては耳をほじっている。
 三人の後ろに、ゴールダー達がズタボロになって倒れていた。
「一度戦った連中の同型機なんかに負けるかよ」
 息一つ乱さず、石川が呟く。
 わずか十数秒で、石川達は魔衝騎士たちを地面に沈めていた。
「さてと……」
 ジロリと岡野がギョクカイゼルの方を向いた。
「いいっ!」
 ギョクカイゼルの方は、思わず及び腰になる。
「なあ、上ちゃん、テッちゃん。こいつ、自分の軍団は無敵だとか言ってたよな」
「うん」
「言ってた言ってた」
 ギョクカイゼルの顔からさーっと血の気が引き、冷や汗が流れ落ちる。
「えーっと、それは、その、だから……」
 口ごもるギョクカイゼルに、岡野がつかつかと歩み寄っていった。
「自分の言った事には、責任持て!」
 次の瞬間、岡野が突き上げた拳がギョクカイゼルの顎に見事にヒットした。
「激烈アッパー!」
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」


 ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!
 キラッ!


 岡野に殴り飛ばされ、哀れギョクカイゼルは真昼のお星さまになった。
 登場が派手だった割には呆気ない。




~つづく~

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