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タッタッタッタッタ……
 

 
ビーコン「こっちに逃げたはずだ! 絶対に逃がすな!」
 

 
くれは「……撒いたみたいですね」
 
ほむら「そうね」
 

 
くれは「まったく、いくらワルプルギスの夜に対抗するためだからって、デストロン基地から武器を盗み出そうなんて無謀ですよ。『ヤ』のつく自由業の方達や、人間の軍施設に侵入するのとはわけが違うんですから……。エマーソンいわく、『余りに望みを高くして、目前の職業を失うな』ってね」
 

 
ほむら「……別に無理して付き合ってくれなんて言ってないわ」
 
くれは「いえいえ、とことんまでお付き合いしますよ。このままいって、次はグランショッカー基地に忍び込むなんて言い出されたら、ワルプルギスの夜が来る前にゲームオーバー、なんて事になりかねませんからね」
 

 
?「見つけたぞ、子猫ちゃん達!」
 

 
ジェットジェネラル「オレ達の基地で盗みを働こうなんて、大した度胸だな、お嬢ちゃん(ロリータ)達。その度胸に免じて……」
 

 
ジェットジェネラル「オレが直々にローストにしてやらぁ!」
 

 
ほむら「……やるしかないみたいね」
 
くれは「待って下さい。暁美さん、ちょくちょく時間停止を使って魔力を消費しているでしょう? ここは私に任せて下さい」
 
ほむら「何か考えでも?」
 
くれは「ええ。先日巴さんと戦った時に“頂いた”能力(ちから)を試すいい機会です」
 

 
スッ……
 

 
ズォォォォォ……
 

 
チキッ
 

 
くれは「有象無象の区別なく、私の弾頭は許しはしない……なんちゃって♪」
 
ドンッ!
 

 
ドガッ! ドゴッ!
 
ビーコンA「うぎゃっ!」
 
ビーコンB「ぐわっ!」
 

 
ジェットジェネラル「なっ、何!? 銃声は一つだったはずだぞ! どうなってんだ!」
 

 
ギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャッ!
 

 
ドガッ! ドギャッ!
 
ジェットビーコンA「ぐぎゃっ!」
 
ジェットビーコンB「ぐえっ!」
 

 
ジェットジェネラル「くそっ! ビーコン共があっという間に全滅だと……!?」
 

 
くれは「名付けて『Der Freischütz(魔弾の射手)』。いかがですか、ジェットジェネラルさん。これ以上を望むのであれば、今度はあなたの脳天に、500円玉が通る位の覗き穴を開けてさしあげますが?」
 
ジェットジェネラル「ちっ……」
 

 
ジェットジェネラル「しょうがねぇ、今日のところはこれで勘弁してやる! だが覚えてろ!」
 
バッ
 

 
ギガゴゴゴ!
 
ジェットジェネラル「今度会ったら必ずひき肉にしてやるからな! ジェットジェネラル、アディオス!」
 

 
くれは「素直に帰って下さって助かりましたね。結局は骨折り損になってしまいましたけれど……」
 
ほむら「そうね。……それにしても、何回見ても不思議な能力(ちから)ね。一体“何をした”の?」
 
くれは「魔力とは魂の通貨、意思の銀板。命の取引の媒介物。つまりは“そういう事”です」
 
ほむら「答えになってないわよ」
 
~その夜~
 

 
ここは、くれはの自宅である。
 
くれは「大根切って~ また切って~♪」
 

 
くれは「……あ、そう言えば」
 

 
ほむら「……なに?」
 
くれは「いえ、ちょっと作り過ぎてしまったので、おすそ分けにと思ったのですが。お夕飯、まだですよね?」
 
ほむら「…………」
 
くれは「お嫌いですか、ブリ大根?」
 
ほむら「別にそんな事はないけれど……」
 
くれは「それは良かった♪」
 

 
くれは「ここに置いておきますので、気が向いたら召し上がって下さいな」
 
ほむら「……それには及ばないわ」
 
くれは「ダメですよ。暁美さん、もともと病弱な身体を魔力でドーピングしてるようなものでしょう? きちんとした栄養をとらなきゃいけませんよ。ただでさえほとんど自炊してらっしゃらないみたいですし……」
 

 
くれは「エマーソンいわく、『第一の財産は健康である』。そして健康な身体はまず食事から。『医食同源』ですよ。それでは、御機嫌よう♪」
 

 
ほむら「……まったく、こんな気遣いいらないのに」
 

 
ほむら「でも……」
 
スッ……
 

 
ほむら「人の作った料理を食べるのなんて、どれ位ぶりかしら……」
 

 
ほむら「…………悪くは、ないわね」
 
~おしまい~
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