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2020.05.31 世界を作る神

 今日はペルーの短編神話、『世界を作る神』です。

 では、さっそくスタート!


世界を作る神



 大昔の事です。チチカカの湖が、にわかに煮えるように沸き立ちました。その湧き水の中から、一人の神様が現れました。ビラコチャという神様でした。
 ビラコチャの神様は、ゆっくり湖から上がってくると、両手を広げて何かを丸めるようにします。すると、光って輝く丸い物が、いくつと無くできてきました。それは大きなものもあれば、小さなものもありました。
「えーい! えーい!」
 神はそれを、次々と空に向かって投げ上げました。これが太陽であり、月であり、たくさんの星になったのです。
「さて、今度はこの地の上に、住む者をこしらえなくてはならない」
 ビラコチャの神は、かがんで足元の石を一つ取り上げました。その石を握って、しばらく考えました。こしらえるにしても、どんな形にしたものかと思ったのです。
「何かと考えるよりもわしの姿に似せて作るとしよう」
 と、自分の形に良く似せて、一人の人間を作りました。これがインカ族の一番初めの先祖、アルカ・ビカです。


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 神様はこの後、次々と石を持っては、どんどん人間をこしらえました。こうして大勢の人間が出来ると、
「さあ、みんなわしについて来るがいい」
 と言って、歩き出しました。大勢の人間たちは、言われるままに、ぞろぞろとその後についていきました。
 クスコという土地に来ると、
「お前たちは、ここで住むがよい」
 と言いました。人間たちは、
「はい、有難う御座います」
 と、お礼を言いました。神様は、一番初めに作ったアルカ・ビカに向かって、
「お前はこの地を治めていかねばならない。争いごとの起こらないように、仲良く、安らかに暮らせるように」
「はい」
 とアルカ・ビカは答えました。
 こうして人間たちは、クスコに住みつくようになったのです。そうして、インカ人の都、クスコが出来上がったのです。
 クスコと言うのは、“世界のヘソ”という意味があります。つまり、世界の中心という訳です。
 多くの民族がそうであるように、インカ人もまた、自分たちが人類の始まりであり、自分たちの住むところが、世界の中心であると考えたのでした。ビラコチャの神様は、その次には、四人の召使をこしらえました。
 それは、東の風と、西の風と、南の風と、北の風とでした。
「お前たちは、それぞれ大地の隅に行って、そこを住処にするがよい」
 と、神様は四人の召使に言いつけました。
「はい」
 と答えて、四人の召使は、それぞれ大地の東の隅、西の隅、南の隅、北の隅へと行って暮らすことになりました。そうして、なんか用のある時は、そこから飛んでくるようになりました。いつでも風が四方のどちらからでも吹いてくるのはそのためです。
 ビラコチャの神様は、この世界を作る仕事が終わると、また水をかき分けてチチカカの湖深く沈んでいきました。




~おしまい~

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2020.05.30 卵の殻の雑学

 サイトを更新しました。

 今日は『文庫本コーナー』です。


 さて、今日は、昨日に続いてアメブロの方を更新しました。

 こちらの方では『情報雑誌コーナー』の記事なんですが……以前、『卵の雑学』というタイトルで卵関係のものを書いていたので、もうちょっとタイトルは細分化して付けようと思いました(苦笑)。


 では、さっそくスタート!


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ブラック「ゆっで卵~♪ ゆで卵~♪ 今日のおかずはゆで卵~♪」


ドジラス「オイラ達は半分だけ……」


ウッカリー「しかも、親分は殻が赤い卵だし……」


ブラック「文句を言うない。俺様は親分だから、より栄養がある赤い殻をもらっていいのだ♪」


ファイター「とは言うがな。ブラック、実は卵の殻の色は栄養とは全く関係ないんだぞ?」


ブラック「なぬっ!?」


ファイター「要するに、文字通り殻の色が違うってだけなんだが、この色の違いはニワトリの品種で決まるんだ。産卵専用の白色レグホーンの場合は白、卵と肉兼用のプリマスロックなんかの場合は赤い殻になる、て事さ。まあ、赤玉は産卵率が低いから、白い卵より値段が高いのは間違いないがな」


ウッカリー「そうなんだ~」


ドジラス「でも、色が違うだけなのに高いなんて詐欺みたいですね……」

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 ども、こんばんは、アカサカです。

 昨日は夜中にかなりキツイ腹痛に襲われて腹を下したんですが、一晩寝たら治りました。何か悪い物でも食べたかなぁ……?


 今日はアメブロの方も『幻想生物百科』記事で更新しています。



 さて、今日休みだったので、中津で色々とやりました。


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 まずはフレスポ中津北のトキハで、二つ目の『装動』トリロバイトマギアを購入。

 あと1~2個は欲しいなぁと思ってますが……。


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 先に買った1個目&001と。『ビルド』のガーディアンや『エグゼイド』のバグスターウイルスと違って武器が別売りなのが難点です(武器の方は複数買うとゾンジスのマントも余分についてくるし……)。


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 その後BOOKOFFで、数日前から並んでいた『ファイブマン』のDVD2巻をゲット。

 現時点で15話まで視聴しました。『ファイブマン』のDVDも、何のかんので三つ目です。


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 お昼は久々に『すき家』でオクラ牛丼の豚汁サラダセットにしました。

 持ち帰りだと『豚汁サラダセット』に出来ないから、結果として値が張るんですよねぇ……。


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 オクラ牛丼とサラダにも、隠し味として軽く七味をかけます。


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 もちろん豚汁にもたっぷりと……。


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 ご馳走様でした。

 この後は、銀行に行ってTSUTAYAとゆめタウンに寄りました。


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 ゆめタウンのホビーゾーンでは、『ぷちサンプル』のキャンプの奴を二つ購入。

 一つは2個目の『7:燻製にも挑戦してみたよ!』でしたが、もう一つはまだ持ってなかった『3:ランチはホットサンドメーカーで』が出ました。釣りの奴(4番)やコーヒーの奴(2番)も欲しいんですが……。


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 7番がダブったので、収録されている折りたたみ椅子を持ってきたのですが、アーツやfigmaにはちょっと小さいですね……

 それこそ『装(創)動』や、figmaでも小柄なバジなんかには丁度いいサイズでしたが。


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 夕食は『かつや』のソースカツ丼とコロッケ。

 お酒は敢えて、アルコール度数がいつもより低めな奴にしました。


 ところで、『ダイの大冒険』の新しいアニメ版、10月からスタートらしいですね。

 figmaやねんどろいどなんかも企画されてるとか……。


「最後までアニメ化する」って事らしいですが、「あれもいけない、これもいけない」ってなってる今のアニメ事情で大丈夫なんかね……。特にマァムの武道着・鎧化衣装とリョナシーン……。

 まぁ、何のかんので『からくりサーカス』も原作の最後までアニメ化されてたからなぁ(フラーヴィオ戦とか、削られたストーリーも結構あったようですが)。


 正直、キャストは知らない方ばかりだったのですが、マァムの新しい声優さん、キュアセレーネの人だったのね……。あとはアバン先生が『マイ伝』ダブルフェイスの櫻井さんとか。


 そう言えば旧アニメ版は、(放送時期が近いこともあるんでしょうけど)TF関係の声優さんがやたらと出演されてたんですよねぇ。

 例として挙げると……(以下は敬称略です)


・ポップ、ミストバーン…難波圭一=ブロードキャスト、ワイルダー、レオザックなど
・レオナ…久川綾=ボーダー(V)
・ヒュンケル…堀秀行=クロームドーム(T☆HM)
・クロコダイン…銀河万丈=ウルトラマグナス(初代OVA、AT)
・アバン、キルバーン…田中秀幸=スターセイバー
・アポロ、でろりん…緑川光=ヨクリュウ(Vで一度)
・マリン、ピロロ…江森浩子=キャブ(MF)
・エイミ、ゴメちゃん…冬馬由美=剛秀太(MF)
・ハドラー、まぞっほ…青野武=デスザラス
・フレイザード…山口健=ブラー(2010)など
・ザボエラ…龍田直樹=ワイプ
・バルトス、ベルドーサ(劇場版)…平野正人=ハードヘッド(T☆HM)、タートラーなど
・ザングレイ(劇場版)…郷里大輔=ダウロス、ゴウリュウなど


 魔王軍のレギュラーなんて、バーンの内海さんとバランの石塚さん以外はほとんどどれかのシリーズに出てらっしゃいましたし。ちなみにアバン先生は初代がスターセイバー、今度の新アニメ版では上で書いた通りダブルフェイスなんですよね。


 あとチョイ役では、ホルキンスがBWデプスチャージや『マイ伝』メガトロンの梁田清之さんとか。


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 と言ったところで、今日はこの辺で。

 どうも。ではでは。

第六回 金襴の袈裟どろぼう



 次の日の夕方。山と山の間に、いくつも高い屋根が重なり合った、大変立派な寺が見えてきた。広い庭に金色の大きな池もある。
 二人は馬を急がせて、門に来て頼んだ。
「一夜の宿をお借りしたいのですが」
 と、三蔵法師は西方へお経を取りに行くわけを話した。
「さあ、どうぞ奥へ」
 と、寺の坊さんたちは、快く中へ案内した。
 二人は祀られてある観音様の黄金像にお参りをして、いくつも続いた広い部屋の前を通って、最後にこじんまりとしたお堂の中に通された。
 悟空はしーんと静まり返ったお堂に座っていても面白くないので、寺の庭を歩きだした。
「鐘でもついてやれ」
 鐘突き堂へ上ってガンガン突き鳴らした。
 坊さんたちは驚いた。やたらに鳴り響く鐘の音に、鐘突き堂へ揃って駆け集まった。
「この野蛮人め、いたずらをやめなさい」
「こんな面白い事がやめられるか」
 ガーン、ゴーン。ガーン、ゴーン。
 ガーン、ゴーン。ガーン、ゴーン。
 二百七十歳だという年取った和尚さんが、腰を曲げ、目をひん剥いて走って来た。
「さあさあ、あちらの部屋で、お茶が入りましたから」
 と、ようやく悟空をなだめすかしてお堂の中へ連れ戻した。そして、寺の宝物である立派なお茶道具を並べ立てて、お茶を入れながら三蔵法師に話しかけた。
「あなたは大唐国から来られたのですね。さぞ珍しいご立派なお品でもお持ちでしょうな?」
「いいえ、旅の事で、何一つお目にかけるようなものは持っておりません」
 三蔵法師が遠慮深く答えると、よせばよいのに、悟空が横から偉そうな口を出した。
「お師匠さま、ありますよ。包みの中の袈裟を見せて、驚かしてやんなさい」
 和尚さんや、並んでいる坊さんたちは、悟空の言葉を聞くと、どっと笑い声をあげて言った。
「袈裟ならここにも腐るほどありますよ。ここは、この国一番のお寺ですからな」
 悟空は怒って包みを引き寄せた。
「ふざけるない。袈裟は袈裟でも、お前さんがたのチンピラ袈裟とは、袈裟が違うんだ。さあ、拝ましてやるからたまげるな」
 三蔵法師が慌てて叱った。
「これっ、悟空、富や宝というものは、人と張り合うものではない。皆様に失礼な言葉だが、“宝物は欲張りに見せるな”という諺さえある。目に見れば欲しくなる。手に入れようと企む。そこから、どのような災いが起こるかも知れない。包みを放しなさい」
「びくびくしなさんな。私に任せておきなさい」
 悟空は包みを開いた。開くと、早くも金色の陽炎のようなものが、ゆらゆらと包みの中から立ち上った。
 悟空は袈裟を広げて見せた。
 夕暮れ時の薄暗くなり始めた部屋の中へ、一どきに太陽と月を持ち運んだような金銀五色の輝きが、ぱっと部屋の中を明るく染めた。
 さすがはお釈迦さまから賜った宝物、金襴(きんらん)の袈裟である。
 和尚さんも坊さんたちも、あっと膝をにじり寄せて袈裟を囲んだ。あまりの見事さに、誰も声が出ない。見つめたまま溜息を吐いている。
 しばらくして、和尚さんが頼んだ。
「いつまでも拝ませて頂きたいほど立派な袈裟ですが、日暮れの薄暗さで、年をとったわたくしの目はもうよく見えません。灯りの下で拝みますから、今夜一晩貸して下さいませんか?」
 三蔵法師は、それ見た事かと悟空を恨んだが、悟空は得意である。
「ああいいとも。みんなでよく拝むがいい。お師匠様、心配しなさんな。私が、ちゃんと責任を持ちますよ」
 和尚さんはほくほくと顔をほころばせて、袈裟の包みを自分の部屋へささげて行った。
 さて、この寺が大きく立派になったのは信者が多くて栄えて来たのではない。和尚も坊主も、盗み、強盗は平気でするし、近くの山々の化け物たちと手を組んで、一年中悪だくみをしてきたからである。
 和尚は部屋に戻ると、坊主たちを呼び集めて、ひそひそと相談をした。
「この袈裟を奪い取るには、どうしたら良かろうか」
「和尚様、あの二人を焼き殺す事ですよ。お堂の外から鍵をかけて、周りに芝を積み上げて火をつけるんです。お堂一つを犠牲にして、この袈裟を寺の宝物にするんです。火事は、あいつらの火の不始末からという事にしておけば済むでしょう」
「うまい。お前の頭の良さは寺の宝だ」
 その夜、三蔵法師と悟空が眠った頃、寺中の坊主たちが総出で、ほおかぶりして、本堂の周りへ山のように芝を積み上げた。そして、四方から火をつけると、火はどっと勢い良く燃え始めた。
 三蔵法師は何も知らずに穏やかに眠っていたが、悟空は怪しい物音にはね起きた。
 押しても突いても、扉は開かない。
 悟空はミツバチに姿を変えて、欄間(らんま)の隙間から外へ飛び出した。
「ややっ、坊主どもが火をつけて走り回っている。私達を焼き殺して、袈裟を取ろうとする気だな」
 お師匠様からたしなめられた言葉が、今更に悔しく思い出された。
「まごまごしてはいられない」
 ものすごい勢いで天上へ飛び上がった。
 天上では驚いた。
「斉天大聖が、またも暴れ込んできた」
 と、逃げ回る神様たちで大騒ぎである。
 悟空もその騒ぎに驚いた。
「違う、違う。火よけの籠を借りに来たんだ」
 と、火よけの籠を大急ぎで借り受けて、寺へ戻って来た。
 お堂の屋根に上ると、屋根に籠をかぶせた。そして、下に眠っているお師匠様と馬を、火から防いだ。
「袈裟を焼かれちゃ大変だ」
 続いて和尚の居間の屋根にまたがって、袈裟の番をした。番をしながら、お堂に燃え移ろうとする火を、観音堂や正殿や塔の方へ、術を使ってぷうぷうと口で吹き返した。
 火は重なり合った屋根から屋根へ燃え移って、寺中が火の海になった。火の粉は天を焦がしてすさまじい。
「おやおや、寺が大火事だぞ」
 こう言って立ち上がったのは、近くの黒風山(こくふうざん)の洞穴に住んでいる、一匹の真っ黒い化け物である。
「和尚とは親友だ。火事見舞いに行こう」
 雲を飛ばして炎の中をくぐってみると、怪しい者が和尚の部屋の屋根にまたがっている。ぷうぷうと火を吹き返している。
「ははあ、あの部屋に何かあるぞ」
 覗くと、台の上に、炎を染め映して一段と美しく照り輝いた金襴の袈裟が置かれてある。
「しめた。持って逃げよう」
 親友の火事見舞いも放り出して、袈裟を抱えて黒風山へ逃げ帰った。


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 火事は夜明け頃、ようやく収まった。
 残されたものは、三蔵法師の寝ている部屋と、和尚の奥の一間だけである。あとは見渡す限りの焼け野原と変わって、何百人と言う坊さんたちが泣き騒ぎながら、寺の庭をうろうろしている。
 悟空は天上へ火よけの籠を返してから、まだ眠っている三蔵法師を起こした。
 法師は、お堂から出てきて肝をつぶした。
 昨夜まで御殿のように美しく広がっていた寺は、煙を上げて哀れにも燃え落ちているのである。
「悟空、これは夢か?」
「夢ではありません」
 悟空は昨夜からの大活躍ぶりを、詳しく話した。
「袈裟は無事だろうか?」
「和尚の部屋は火を防ぎましたから、大丈夫です。さあ、袈裟を取りに行きましょう」
 お堂から出て、焼け野原と変わった庭を歩いて行くと、坊さんたちは震えあがって驚いた。
「うわあ、焼け死んだ幽霊が出たあ」
「なんだと。オレ達を焼け死んだ幽霊だと。ふざけちゃいけない。振り向いてよく見ろ。お堂はあの通り焼け残っているんだ。さっさと袈裟を返さないと、お前たちも灰にしちゃうぞ。和尚はどこにいるんだ?」
「へい、焼け残りの自分の部屋へ引っ込んだまま、出てきません」
 和尚は、寺は丸焼けになるし、袈裟は無くなるし、気が変になっていた。そこへ、殺したはずの悟空達が、いま袈裟を取りに来ると、坊さんたちの知らせがあった。
 和尚は気味悪くなったり、情けなくなったりして、ついに気が狂った。何かうわごとを言いながら立ち上がると、走っていって、思い切り力いっぱい、壁に頭を打ち付けて死んでしまった。
 悟空は困った。責任を持つの、私に任せろの、とお師匠様に威張った手前、なんとしても袈裟を捜し出さなければ申し訳が立たない。
「お前たち、裸になれ」
 坊さんたちをずらりと並べて、真っ裸にして身体検査をしたが、袈裟は見つからない。和尚の部屋の床下を如意棒でかき回したが出てこない。弱り切って坊さんたちを小突き回した。
「誰かが盗んだに違いない。この辺に和尚の友達でもいるか?」
「へい、一人おります。向こうにかすんで見えるのが黒風山です。その洞穴にいる黒大王(こくだいおう)というのが親友です」
 悟空は勇み立った。
「よし、これほど捜して無ければ、盗んだのはそいつだ。取り返してくるから、お前たちはお師匠様をよくお守りして、馬の手入れもしておけ。もしも粗末に取り扱うと、この鉄の棒が暴れまわるぞ」
 悟空は如意棒を振り上げて、焼け残りのレンガ塀を横に打ち払った。塀は粉々に吹っ飛んで、花びらのようにちらちらと散り落ちてきた。坊さんたちは肝をつぶして、崩れるようにへたへたと座り込んでしまった。
 悟空は筋斗雲に乗って、一直線に黒風山へ走った。
 山の上から見下ろすと、黒風山、黒風洞と大きな字を彫りつけた石が建っている。その後ろに、真っ赤な門が開いた洞穴がある。洞穴の前の広場で、黒、白、黄色の三人の化け物が、草の上に座り込んで、大笑いしながら話し合っている。
 黒い化け物が、偉そうに自慢話をしている。これが和尚の親友、黒大王であるらしい。
「今日は吾輩の誕生日だ。夕方から諸君にご馳走をしたいから、ぜひ来て頂きたい。昨夜手に入れた素晴らしい金襴の衣をその時お見せするから、その見事さを褒めてもらいたいもんだ」
 悟空は金襴の衣と聞くと、雲の上から飛び降りて、三人の前に仁王立ちになった。
「こらっ、火事場泥棒め。袈裟を盗んでおいて誕生祝いとは不届きな奴だ」
 如意棒を振り下ろすと、黒大王は赤門の中へ逃げ込んで、黄色は雲に乗って走った。
 白は、逃げる暇もなく悟空の鉄棒に叩き伏せられると、酒樽ほど太い白い大蛇に変わって死んだ。
「開けろ、開けろ」
 悟空は如意棒で洞穴の門を叩いた。
 黒大王が、鎧兜に身を固めて、黒房の付いた黒槍を抱えて現れた。


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「さあ、来い。あの袈裟を取りに来たのか?」
「黙って返せばよし。出さないと命は無いぞ」
「偉そうなことを言うが、貴様は誰だ。オレは天下に名の轟き渡った黒風山の黒大王だ」
「こっちは天上を引っ掻き回した、名高い斉天大聖だ」
「なんだ、あの馬小屋の番人か」
「こ、こ、こいつめ」
 如意棒と黒槍とが火花を散らす戦いになった。突いたり、避けたり、打ったり、跳んだり、勝負は五分五分である。
 太陽は高く昇って、昼近くなった。
 黒大王は、如意棒をがっちり受け止めて、悟空に話しかけた。
「昼飯の時間だ。腹ごしらえをしてから、また戦おう」
 槍をさっと引いて、後ずさりしたかと見る間に、洞穴の中に飛び込んで、ぴったりと門を閉めてしまった。
 悟空も朝から何一つ食べ物を腹に入れていないので、ふらふらに疲れ切っていた。それに火事場へ残してきたお師匠様の身も心配であった。
「とにかく、いっぺん引き返そう」
 戻ってみると、お師匠様は食事中であった。
「悟空、袈裟を持ってきたか」
「すみません、もうちょっと待って下さい。黒大王が盗んだことは分かりましたが、あいつは強くて強くて……」
 悟空は昼飯をかっ込んで、また黒風山へ向かった。
 すると、山の途中で黒大王の手下らしい男が、真っ黒い文箱を抱えてこちらへ走って来るのが見えた。
 悟空は一打ちに倒して文箱を取り上げた。
 開いてみると、一通の手紙が入っていた。


  金地老上人どの
  本日は、わたくしの誕生日につき
  夕方より大宴会を催します。
  どうぞおいで下さい。
           黒くま生(くろくませい)


「ははあ、あいつは黒熊の化け物か。和尚も化け物の一人だから、二百七十歳も生きてきたんだな。和尚が壁に頭を打ち付けて死んだことを、まだ知らないと見える。これは有難い。和尚に化けて、袈裟を取り返して来よう」
 悟空は金地和尚に化けて、洞穴の門を叩いた。
「金地和尚だが、開けておくれ」
 門番が、のぞき窓から首を出した。頷いて門を開けた。
 悟空はすまし顔して、黒大王の前に進んで座り込んだ。
「ただいまは、ご使者を有難う」
「もう届きましたか。早すぎる」
「使いの話では、金襴の袈裟を手に入れたそうだが、拝ましてもらいたいね。こっちは寺が丸焼けで、大変な騒ぎだった」
 と話している所へ、手下の者が走ってきて、大王の耳へささやいた。
「手紙の使者が、殺されています。それから金地老上人は、今朝、死んだそうです」
「じゃあ、こいつは誰だ?」
 黒大王は、いきなり槍をひっつかんで、悟空へ突きかかって来た。
「しまった。見破られたか」
 悟空も元の姿にかえって、如意棒を引き抜いた。
 二人は門から飛び出して、またも突いたり、打ったりの激しい戦いになった。
 夕日が西の空へ沈みかかって、谷も洞穴も夕焼けで赤く染まった。けれども勝負がつかない。
 黒大王が、大きな一枚岩の上へ飛び上がって叫んだ。
「夕飯どきだ。続きは明日の朝だ」
 槍を構えたまま後ろ向きになって洞穴へ逃げ込んで、ぴたりと門を閉じてしまった。
 悟空は自分の腕前が情けなくなった。
 相手の化け物の強さを考えると、このままでは幾日戦っても勝負はつかないと思った。
 胸毛を引き抜いて、大勢の身代わりを出す事は易しいが、たかが相手は熊の化け物だ。一人と一人の戦いにそんな卑怯な真似は嫌だった。
 しょんぼり首を下げて、三蔵法師の前に戻って来た。
「お師匠様、もう一日待って下さい。相手は熊の化け物。とても強くて、強くて」
「心の小さな者に自慢顔して、大切な品を見せるからだ。責任を持つの、任しておけのと威張ったからには、なんとしても取り返して来なさい」
「へい」
 悟空はその夜、眠れなかった。いろいろ考えた末、ようやく一つの上手い計略を思いついた。さっそく、次の朝早く、黒風洞の門を叩いた。
「出てこい、勝負だ」
「おう、待ってたぞ」
 またまた谷川べりで打ち合う火花が、赤く青く水面に散った。どちらもへとへとに疲れ切った頃、悟空は谷川へ飛び込んで逃げた。
 黒大王は、天地にとどろく笑い声をあげた。
「うわっはっはっ、とうとう逃げ去ったわい。袈裟はもうこっちの物だ。やれやれ、喉がからからに乾いた」
 谷川へ手を突っ込んで水を飲もうとすると、山から吹きおろしてくる風に、ころころと、目の前の石の上に、小指の爪ほどもある一粒の丸薬が転がって来た。
 取り上げて見ると、仙人が飲んでいる仙丹という名高い薬である。
「これは良い物が落ちていた」
 口へ放り込んで、水と一緒にがぶりっと飲み込んでしまった。
 薬は大王の腹の中で、悟空の姿に変わった。
「どうだ、丸薬に化けたとは気が付くまい。もう、こっちのものだ」
 如意棒を振り回して腹の中で暴れまわった。
 さすがの大王も苦しみもがいた。
「うわあ、うわあ、痛いよう、苦しいよう」
 のたうち回った末、とうとう死んでしまった。
 悟空は鼻の穴から威張って抜け出した。そして洞穴に隠してあった袈裟を取り返して、三蔵法師の前に戻って来た。
「とうとう、やっつけました。袈裟をお返しいたします」
「ああ、良かった、良かった。ご苦労だった」
 二人は顔を見合わせてにっこりと笑った。そしてまた、西へ向かっての旅が続いた。
 野山の枯れ木に青々と新芽が吹き出して、峰を行く雲もふわりと浮かんで春になった。二人はわらびやぜんまいが伸びた広い野原を進んでいくと、原の中に、身を寄せ合うように家が並んでいる小さな町に着いた。
 一人の男が、わらじ、脚絆を付けた旅姿で、わめきながら向こうから来た。
「優れた仙人はいませんかあ。素晴らしい坊さんはいませんかあ」
 急ぎ足で、三蔵法師たちとすれ違おうとする男を、悟空が呼び止めた。
「何の用で、そんなに忙しそうに歩いたり、わめき散らしているのかね?」
「へえ、わたくしの主人は高大公(こうたいこう)と申しますが、今年二十歳になるお嬢様が御座います。三年前にお婿さんをもらったんですが、それがとんでもない化け物なんで御座います。旦那様が追い出そうとすると、化け物は怒って、お嬢さんをうしろの離れ座敷に閉じ込めたまま、家の者にも会わせないので御座います」
「どんな化け物?」
「へえ、口の長い、豚の化け物のような奴で御座います。旦那様が色々な優れた仙人や、坊さんに頼んで化け物を追い払うお祈りをしてもらうんですが、どれも役に立たず、連れて行く度に、さんざん、わたくしは小言をくうのです。全くわたくしもやり切れません。今日もこうして旅姿で、お偉い方を捜し回っている有様です」
「お前さんはいい所で私達に出会ったよ。私達が化け物を捕まえてやろう。主人の所へ連れて行きなさい」
「皆さんどなたもそうおっしゃいますが、どれも駄目です。ことにあなたのような、雷の子供みたいなものは、わたくし、信用いたしません」
「雷の子で悪かったね。だが、オレはそういう化け物と喧嘩するように生まれついているんだ。馬の上のお方は東土大唐の名高いお坊さんだ。化け物ぐらいとっ捕まえるのは何でもない。とにかく、連れていけ」
「そうですか。こっちは忙しいのですよ」
 男は困り切った顔をして、三蔵法師と悟空を高大公の屋敷へ連れて行った。
 主人は悟空の頭から足の先まで見下ろすと、男に怒鳴りつけた。
「化け物が一人いるので、悩み切っているんだ。もう一人連れてくるとは何事だ」
 悟空は腹が立つやら、おかしいやらで、苦笑いした。
「顔かたちで馬鹿にしては困ります。化け物を追い返せばいいんだろう。腕は確かなんだから、任しておきなさい。今そいつはいますか?」
「夜になると、どこからか帰ってくるのです」
 主人は、とにかく悟空達に任す事にして、二人に夕食を出して一晩泊める事に決心した。
 悟空は夕食を終えると、主人に案内させて、離れの部屋へ行ってみた。
 入り口に、頑丈な錠がかかっている。
「鍵を出しなさい」
「鍵があるくらいなら、あなたに頼みゃしません」
「なるほど」
 如意棒で錠を叩き壊して部屋へ入ると、中は真っ暗闇。主人が震え声で娘の名を呼ぶと、髪の毛をぼうぼうと乱した、やつれきった娘が現れた。お父さんの首っ玉にしがみついて大声で泣き始めた。
 悟空がなだめながら尋ねた。
「化け物はどこへ行ったか?」
「はい、分かりません。いつも夜明けに雲や霧に乗って出ていきますし、夜になると、どこからか戻ってきます」
「では、ご主人。娘さんをあなたの部屋へ連れてって、ゆっくり話でもしなさい。私はこの部屋で、化け物の帰りを待っている」
 悟空は独りになると、娘の姿に身を変えた。
 日は暮れて、すっかり夜になった。
 真夜中ごろ、にわかに部屋の中に小石や砂ぼこりが吹きまくってくると、稲妻のような光がぴかぴかと走って、大風と一緒に化け物が帰って来た。
 見れば、黒い顔、伸びた口、大きな耳。話に聞いた化け物よりもずっと醜い顔かたちである。
 悟空はいきなり、化け物の伸びた口をつかんで、あお向けに引き倒した。
 化け物は驚いて跳ね起きた。慌てて尋ねた。
「お前、何を怒っているんだ?」
 悟空は娘の声を出した。
「父が、たいへん偉い方を連れてきたのです。それがあなたに分からないから怒っているのです」
「誰だ、そいつは?」
「五百年前に天上を騒がせた斉天大聖というお方です」
「ええっ、あいつにだけは敵わない。お前には気の毒だが、オレはこの家から出るよ。あいつと喧嘩して、もしも負けたら、オレの名が落ちて恥をかくからな」
 化け物は雲を巻き起こして飛び逃げようとした。
 悟空は化け物の口をしっかりと握りしめた。
「この私を置いて、一人で逃げる気ですか。私の恨めしい顔をよく見て下さい」
 悟空はつるりっと顔をなでて、化け物の前へ突き出した。その顔は、娘の顔から悟空の顔に変わっていて、化け物を睨みつけている。
 化け物は「あっ」と驚いて尻餅をついたが、跳ね起きると雲に乗って逃げた。悟空も追った。
 二つの雲と雲とがぶつかり合い、弾け合って、その上で如意棒のうなりと化け物が振り下ろす鉄の熊手の風切る音が、夜空の中ほどで遠雷のようにゴロゴロととどろいた。


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「やい化け物。知らぬ者同士で戦ってもつまらん。名を名乗れ」
「オレは、元天の川の水軍司令長官だ。天から追い払われた時、地上へ投げ捨てられた魂が、豚の腹へ入ったのでこんな面構えになったが、今の名は猪八戒」
「こっちは、貴様が驚いた斉天大聖だ。東土の三蔵法師様という、偉いお坊さんをお守りして、西天へお経を取りに行く途中だ」
「ええっ、では、ちょっと待ってくれ。何故それを早く言わないのだ。私は観音様のお導きで、その坊様のお供をする事になっているんだ。熊手を引っ込めるからその鉄棒も引っ込めろ」
 戦いは終わって、雲と雲とが穏やかに寄り合った。
「やい、猪八戒とやら。お師匠様の所へ連れて行くから、その熊手を寄こせ」
 悟空は猪八戒の大きな耳を引っ張って、三蔵法師の所へ連れて行った。
「さあ、早くご挨拶をしろ」
 悟空は取り上げた熊手で、八戒の頭を二つ叩いた。
「はいはい、申し上げます、法師様。法師様がうちのおとっつぁんの家においでになる事を知っていたら、もっと早くご挨拶に上がるんでしたが、途中で少しこんがらかって、あいすみません」
 と、観音様から頂いたお言葉を、すっかり話した。
「観音様の仰せなら」
 と、三蔵法師はその場で八戒を弟子にして、お供の一人に加えた。そして悟空とも兄弟の約束をさせた。
 高大公も娘も、八戒が心を改めて、正しい道にかえった事を非常に喜んで、次の朝、三蔵法師たちに別れを惜しんで見送った。




~つづく~

 今日からウチの職場も通常営業に戻ったので、遅番の就業時間も今までより一時間遅くなりました。(^ ^;)

 さて、今日は『装動』の001を買ってきたので、アメブロの方で簡易レビューやネビュラヘルブロスと比較してみました。


 こちらの方は『ホビー雑誌コーナー』でいきます。

 では、さっそくスタート!


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サンクラ「サンダークラッカーだ。今日は『TF レジェンズ』から、デッドロックを紹介するぞ!」


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サンクラ「デッドロックは、ディセプティコンの猟兵だ。セイバートロン星の無法地帯で荒んだ日々を送っていた所、メガトロン様に軍団に迎え入れられて、デッドロックの名を与えられたぞ。のちにオートボットに鞍替えして、本名であるドリフトを名乗るようになったぜ」


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サンクラ「バストアップ。トイはドリフトのリデコだ。白を基調としたドリフトに対して、黒を基調とした対照的なカラーリングに仕上がってる。『クラウド』ではディセプティコン側のレギュラーとして、この姿で登場したぞ。設定なんかも、ほぼそのまま準じてる。クラウド世界のオレ(サンダークラッカー)と同じく、姿を変えることなくレギュラー入りしたキャラクターだ」


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サンクラ「背中にはブラスターライフルを背負わせることが出来るぞ」


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サンクラ「他に武器として二丁のレーザーブラスターガンが付属してる。ライフルと共に、モノはドリフトのリデコであるUNブラーの武器の流用だ」


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サンクラ「レーザーブラスターガンは、腰のホルスターにマウントしておくことが出来るぞ」


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サンクラ「ブラスターライフルは、両手持ちで構えることが可能なほか……」


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サンクラ「レーザーブラスターガンと合体させることも出来るぜ」


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サンクラ「さらに、武器としてドリフトになってから使用する『天下無双』と書かれた大剣も付属してる。付属漫画では、これは『TFGo!』の世界のゴウプライムが持っていた物を、グランドスカージと対峙した際に咄嗟に使用していたぞ。さらに2020年時点での最新作である『ジェネレーションズセレクト』でも、同じ設定と思しき形でゴウプライムと共演してる」


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サンクラ「大剣も、背中に背負わせることが可能だ」


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サンクラ「そんじゃ、トランスフォーム!」


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サンクラ「ビークルモードは黒いスポーツカーだ。見るからに地球製の自動車だが、一応セイバートロンモードって扱いだぞ」


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サンクラ「横から。黒、紫に赤い窓ガラスと、デストロンらしいカラーリングになってるな」


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サンクラ「車体下には、ブラスターライフルや大剣を収納しておくことが出来るぞ」


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サンクラ「レジェンズ版デッドロックの紹介は以上だ。それじゃ、次回もお楽しみに!」

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 ども、こんにちは、アカサカです。

 今日は休みだったので、小雨が降っていたましたが、下曽根に行ってきました。


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 車内でいつもの軽い朝食(笑)。


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 という訳で、下曽根に到着。

 前回行ったのは2月25日で、ほぼ3か月ぶりでした。


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 下曽根に着いた後も、パラパラと雨が降っていましたが、傘は無くても大丈夫でした。


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 お昼は『風風らーめん』。

 前に行ったのは2年前の2月15日でした。


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 青文字の入れ物は辛子高菜、赤文字は紅ショウガです。


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 テーブルの上の調味料。

 赤味噌があるのが珍しいと思いました。


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 辛子高菜も頂きます。

 小皿を頼んだら、餃子が乗るようなのが来ました(苦笑)。


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 今回は味噌ラーメンにしました。


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 麺は中太のちぢれ麺で『ハリガネ』。店員さんには「芯が残りますよ?」と言われましたが、特にそんな事は無かったです。まぁ、スパゲティもアルデンテってのがありますし(違)。


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 上に乗っているのは、すりおろした生姜でした。


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 具はトウモロコシともやしがたっぷり。


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 赤味噌も追加。

 味噌が濃くなりつつ、辛味も追加されていい感じでした。


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 ご馳走様でした。


 この後は、サニーサイドモール小倉に行きました。


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 トイザらスをはじめ、営業時間は短縮しつつも、特に閉まっている店舗はありませんでした。


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 今年の1月に閉店していた明屋書店の跡地は、業務用スーパーになっていました。

 建物はそのまま再利用している模様です。


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 ベスト電器と、入居している2nd streetを覗きましたが、特に収穫は無し。


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 ヤマダ電機では『ゼロワン』商品が期間限定で安くなっていたので、千円になっていたRKFの迅と、500円になってたDX版のフレイミングタイガーキーを買ってきました。DX版が食玩価格で変えてラッキーでした(笑)。

 まぁ、フォースライザーやゼツメライザーを持っているので、連動遊びも出来ますし。


 迅の方は改造用素体です。


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 その後はゆめマート経由でサンリブシティに行ってきました。


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 それから葛原のBOOKOFFに行って、安部山公園駅から帰ったのですが、その途中にあるカツ丼屋が、今年の4月20日いっぱいで閉店していました(利用した事はありませんでしたが)。

 サンリブシティに入居していたリラクゼーションのお店も今月の21日で閉店していたり、これもコロナの影響なのでしょうか……


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 BOOKOFF葛原店。

 こちらも特に収穫はありませんでした。やっぱり先日行ってきた行橋のBOOKOFFが、私の行動圏内では一番大規模だなぁ……。


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 んで、安部山公園駅でちょっと面白い光景が。

 本来は「カン・ビン」と書かれたゴミ箱の文字がうまいこと削れて「カビ」と読めるように……(苦笑)。


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 夕食はゆめタウンで買ったオムライスと、先日買い置きしておいた5個パックの出前一丁。

 ……はい、途中でお昼にもラーメンを食べた事を思い出しました。


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 ゆめマート小倉東店では、投げ売りになっていたリュウソウル(ヤワラカソウルとコタエソウル)を購入。

『装動』系もそれなりにあったのですが、ボディばかりでアーマーが全然無かったのでそちらはスルー。(^ ^;)


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 展開状態と、フレイミングタイガープログライズキー。

 どっちも「展開するアイテム」つながりですね。


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 と言ったところで、今日はこの辺で。

 どうも。ではでは。

 今晩は、アカサカです。


 今日から『文庫本コーナー』の企画として、誰もが知ってる『西遊記』の中から、マイナーな(と思われる)エピソードを、順不同でいくつか公開していきたいと思います。

 取り敢えず前回の『トールの神話』とは違って、毎日連続更新ではなく、間に今まで通りの短編昔話も挟んだりして……。


 では、さっそくスタート!


第一六回 黒い薬と金の鈴


 化けもの寺を離れて、早くも一か月が過ぎた。
 焼けつくような真夏の炎天にさらされて、四人は毎日あえぎながら進んだ。
 ある日、一つの大きな都に着いた。
 城の塔の屋根には、朱紫国(しゅしこく)と書かれた三角旗が幾本も青空にはためいていて、人や車の列がにぎやかに行ったり来たりしている。
 道行く人は服も冠も美しく、言葉遣いもおっとりとして優しく、大唐の都の長安にも劣らないほどの立派な町である。
 三蔵法師たち一同が大通りを歩いて行くと、静かな町は、間もなく大騒ぎになった。
「一人の坊さんと、三人の化け物が通る」
 と、大人も子供も、四人の前へ走ったり、後ろへ回ったりして、どこまでもぞろぞろとついてくる。三蔵たちが珍しくてしょうがないようである。
 三蔵法師は、馬の上から三人に注意した。
「何を言われても喧嘩するではないぞ。下を向いて、なるべく顔を見せずに歩きなさい」
「はい、はい」
 と、八戒は長い口を懐に押し隠し、悟浄は襟に首が埋まるほどうつ向いて歩いた。
 けれども、いたずらっ子の石が飛んでくる。瓦が投げつけられる。野次馬の群れは大通りいっぱいに広がって、わいわいとはやし立てながらついてくる。悟空は八方に気を配りながら三蔵法師を守って進んだ。
 横町へ曲がると、白い塀囲いをした中に立派な家が建っていて、門の上に“会同館(かいどうかん)”と書かれている。
 三蔵法師は馬を止めた。
「ここへ入って、しばらく休もう」
「会同館とはなんですか?」
 と、悟空は不思議そうな顔つきで、三蔵法師を馬から助け降ろしながら訪ねた。
「ここは外国から来た旅人や、よその国の使者などを止めるお役所です。私達もお邪魔してよいだろう」
「やれやれ、これでうるさい奴らを追っ払うことが出来た」
 と、八戒が懐に押し込めた長い鼻をにゅっと引きずり出した。
 群がっていたやじ馬たちは、あっと腰を抜かすほど驚いて逃げ散った。
 中へ入ると、受付に二人の役人がいて、三蔵法師に尋ねた。
「どこから来て、どこへ行かれますか?」
「はい、わたくしたち四人の者は……」
 と、三蔵法師はわけを話して、通行手形に印を頂くために、国王様にもお目にかかりたいと申し出た。
 役人は丁寧に四人を案内して客間に通した。そして、米や麦粉や、色々な野菜を運んできて、西側の部屋を指さした。
「あちらに鍋も釜も揃えてありますし、薪も積んで御座いますから、ご自由にお使い下さい。それから、手形に印を頂きたいなら急いで宮中へおいで下さい。国王様はご病身でいつも寝室におられますが、今日はお身体の具合が少し宜しいとの事で起きておいでになられます」
「では、さっそく、わたくしだけが宮中に上がりましょう。手形の印を頂ければ、すぐにでもここを出発いたしますから……。悟空達、その間に食事の支度をしておきなさい」
 三蔵法師は服装を整えて役人と一緒に宮中へ向かった。
 悟空達はさっそく食事の支度にとりかかったが、味噌と醤油が無い事に気が付いた。
 そこで八戒に買いに行かせようと思ったが、ものぐさの八戒が素直に行ってくれないと考え、色々と作戦を立てながら頼んだ。
「八戒、町へ出て買ってこい」
「オレは嫌だよ。さっき、オレが鼻を引き出したら、五、六十人の奴らが驚いてひっくり返ったほどだ。町へ出たら、どんな騒ぎが巻き起こるかも知れない。オレは行かないよ」
「そうか。残念だな。お前は下ばかり向いて歩いてきたので気がつかなかったろうが、ここへ来る道の両側には、美味しそうな食い物屋ばかり並んでいた。うどん屋、饅頭屋、餅屋、油揚げ屋など、数えきれないほどの店が、いい匂いをぷんぷんとさせていた。では、オレ一人で食ってこよう。せっかく奢ってやろうと思ったのに、残念だが仕方がない。では、ちょっと行ってくるが、悪く思うなよ」
「待て、待て、兄貴。口を隠して行けばいいんだろう。一緒に行くよ、行くよ」
 悟空はにこっとした。
 大飯食いの八戒は、早くものどをグウグウと鳴らして悟空についてきた。
 人通りの激しい四つ角まで来ると、広場に大勢の人が輪になって群がっている。
「なんだろう、ちょっと覗いて見よう」
「兄貴、よせよ。オレ達を捕まえる相談でもしているんだろう」
「悪さをしない者を捕まえるはずがあるもんか。じゃあ、お前はここで待っていろ。味噌と醤油と、揚げ餅とうどんを買ってきてやるからな」
 悟空は八戒を街角の塀際に残して、人だかりの中を覗きに行った。そこには一本の立て札が立てられて、役所からの知らせの紙が貼り付けてあった。


『国王様のご病気は長引くばかりで、なかなか治らない。今は国中の名高い医者も、優れた薬も、何の役にも立たない。国王様のご病気を治す薬を持っている者には、国を半分つかわす。国民でも、他国民でもよろしい。良薬があれば、すぐに宮中へ申し出なさい』


「ほほう、これは面白そうだ。あの張り紙をもらっていこう」
 悟空は一掴みの土を拾い上げると、呪文を唱えて人だかりの中へ投げ込んだ。
「うわあ、いきなり、つむじ風だ」
「目の中へゴミが入った」
 人々は目を押さえてうずくまった。その隙に悟空は張り紙を引っ剥がして、八戒の所に戻ってきた。
 八戒は、先ほどからの人波に気疲れしたらしく、長い口を塀の腰に引っ掛けてうつらうつらと居眠りをしていた。
「こいつは、よく食って、よく眠る男だ。本当にのんきものだなあ」
 悟空は呟きながら、はがしてきた紙を八戒の懐にねじ込んだ。そして、味噌と醤油を買うと、さっさと一人で会同館へ帰ってしまった。
 間もなく、立札の見張り役人たちが、八戒の懐からはみ出ている張り紙を見つけた。
「やっ、こいつだ。立札の張り紙をはがした奴は。お前は、国王様の病気を治せる素晴らしい薬でも持っているのか?」
「へえ、それは何のことですか」
 八戒は、不思議な顔で役人に訊いた。
 役人は、八戒の懐を指さしながら言った。
「懐からはみ出している物は何かね?」
 八戒は、慌てて紙を引き出して読んだ。
「うむ、兄貴め。オレをからかったな。よろしい、こっちにも考えがある。――お役人様。申し上げます。わたくしの兄貴が、この薬を持っております。どうぞ、一緒に来て下さい」
 八戒は、役人たちを会同館に連れてきた。
 部屋では悟空と悟浄が笑いながら、楽しそうに食事をしていた。
「兄貴、いたずらというものは、その災難が必ず自分に戻ってくるものだぞ。さあ、立札の見張りのお役人を連れてきたから、王様の病気を治す薬をあげてくれ。オレは知らないぞ。今度は、お前が役人から苦しめられる番だ」
「そうか。お役人が来たか。では、玄関へ出て、オレが薬を持っていることを知らせてやろう」
「おい、おい、兄貴、本当か?」
「まあ、黙って見ていろ」
 悟空は玄関へ出ると、四、五人の役人と、位の高い軍人たちが立っている。
 悟空は胸を張って威張った。


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「おほん、あなた方は、立札の見張りのお役人か」
「はい、左様で御座います」
「我々は、東土大唐から天竺に行くためにここまで来た者だが、病に悩んでいる王様が哀れである。病気を治すから、王様をここへ連れてきなさい」
 役人たちは驚いた。国王を連れてこいと言うからには、自信のある、たいへん名高い医者に違いないと思った。揃って頭を下げた。
「はい、国王様は、三年前からご病気で、身体はすっかり衰えて弱り、力も無く、ここまで参ることが出来ません。どうぞ宮中へおいで願えませんか」
「そうか。では、行ってやろう。道筋を掃き清めて、案内せい」
「は、はっ」
 しばらくの後に、悟空は宮中へ上がった。
 国王は話をお聞きになって、たいそう喜ばれた。けれども悟空を見ると、その怪しい顔かたちに、きゃっと声をあげて病室へ逃げ込んでしまった。
「あれは何だ。人間とサルのあいのこのような姿をして、雷の子供に似た顔をしている。あのような化け物に身体を見てもらうのはごめんだ。まことに恐ろしい事だ」
 目を押さえて寝台にうずくまったまま、身震いをして息を弾ませている。ちょうど居合わせた三蔵法師が、悟空をしかりつけた。
「お前は医者の心得も無く、医学の本も読まないくせに、国王様の大病を治すとは、とんでもない話だ。またも、私を苦しめようとするのか?」
「お師匠様はご存じないのです。わたくしは山奥に生まれ、山に育ったので、たくさんの薬草を知っております。また色々な術も心得ております。王様がわたくしの顔を見るのが嫌なら、糸脈を使って脈を見ましょう」
「糸脈を使うとは、どのような事か?」
「金の糸で手首を軽く結びまして、その糸をつぎの部屋から握って、王様の脈を診るのです。お師匠様の名をあげるために、どうぞ、それをやらせて下さい」
 三蔵法師は、糸脈の事を国王に知らせた。
 国王は、ため息をついて頷いた。
「あの変わった顔を見ずに済む事なら、それでやってもらおう」
「では、脈をおはかりいたしましょう」
 悟空は三本の胸毛を三筋の金の糸に変えた。それを扉の間から病室へ通して、国王の右の手首に結んでもらった。そして脈をはかった。
「うーむ、この脈は『双鳥失群(そうちょうしつぐん)』である」
 そばで控えていた役人が尋ねた。
「『双鳥失群』とは、どのようなご病気ですか?」
「仲良しの二羽の鳥が別れ別れになってしまって、互いに相手の身を心配しあっている事だ。国王様のご病気は神経衰弱である」
 病室で、じっとこれを聞いていた国王は、寝台から跳ね起きた。悟空の前へ走り出てきて、膝をそろえて丁寧にお辞儀をした。
「おみそれいたして、まことに申し訳ない。貴方は天下一の名高い医者であろう。どうぞ薬を頼みます」
「よろしい。この町中の薬屋から、薬と名のつくものを三斤ずつ、わたくしの宿へ運ばせなさい。丸薬を作って差し上げよう」
 悟空は偉そうに大手を振って、宮中から帰っていった。会同館の部屋では、八戒と悟浄が心配顔して、壁にもたれている所へ悟空が帰ってきた。
「おう、兄貴。どうした?」
「いま役人たちが、都じゅうの薬屋から薬を集めて持ち込んでくる。お前たちはそれをここへ運び込んでくれ」
 間もなく、薬を積んだ馬力が列を作って会同館へ到着した。八戒たちはぶったまげた。
「すごい薬の山だな。これを飲ませるには何百年もかかってしまうよ。それとも、ここで薬屋でも開店するのか?」
 薬の他に、薬草を振るう金網や、臼や、薬を混ぜたり細かくする乳鉢や、乳棒までも送り込まれてきた。
 部屋は薬の山で足の踏み場もない。
「兄貴、寝るところも無いぞ。どうするんだ?」


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「では、始めようか。まずタデ科の多年草である大黄(だいおう)の根っこを、少し取ってくれ。八戒、お前のつま先に転がっている奴だ」
「これか?」
「それを細かくしてくれ。大黄は、痰を取り除いて、腹の中にたまっている悪い物や熱を取り去るんだ。次に巴豆(はとう)を少し取ってくれ。殻と薄皮をむいて、油気を取り除いてから細かく砕くのだ。これは腹の中を清潔にして、腫れやむくみによく効くんだ。その他の薬はもういらない」
「ええっ、山ほど残っているこの薬はどうするんだ。あんまり大騒ぎをさせるな」
「八戒、黙って大先生の言う通りにしろ。この盃に、半分ほどなべ底の真っ黒な墨を入れてこい」
「へえっ、薬になべ底の墨を入れるのか?」
「『百草霜(ひゃくそうそう)』と言って、墨はどんな病気にでも効くんだ。取って来たら、オレ達の馬の小便を、盃に半分ほど取って来い」
「小便? 馬の?」
「当たり前だ。オレ達の馬は、もとは西海の龍なんだ。龍の小便はたいへんな宝物だ」
 ようやく、色々なものが揃って、丸薬が三つ出来上がった。
「でっかい丸薬だなあ」
「色が真っ黒だぜ」
「二人ともうるさいぞ。カラスのように色が黒いから、薬の名を『烏金丹(うきんたん)』と付けよう」
 烏金丹を王様に差し上げると、長い間の病気が、わずかな間にけろりと治ってしまった。
 王様の喜びも、国民の感激も大変なものである。すぐに宮中で床上げの祝いの大宴会が開かれた。八戒も悟浄も頭から足のつま先まで、せっせと旅のほこりを叩き落して招かれていった。
 王様は元気よく、三蔵法師達にご馳走をすすめながら話し始めた。
「双鳥失群とは、よく病名を判断なさいました。実は今から三年前、ちょうど五月のお節句の日の事でした。私は妃たちと庭の池に船を浮かべて、その中で酒やちまきなどを楽しんでおりました。すると、ふいに嵐のような大風が吹き起こって、空中に一人の魔物が現れました。『オレは麒麟山獬豸洞(きりんざん・がいちどう)に住む賽太歳(さいたいさい)だ。妃をもらっていくぞ』と一声叫んで、妻を奪い去っていきました。私はその時の驚きのために、食べたちまきが腹に止まって身体を壊し、妃はどうしているやら、心配などし続けて、このような病気になってしまいました」
 悟空は話を聞いている内に、胸がわくわくして心が勇み立ってきた。
「王様、その賽太歳という野郎はどこにおりますか?」
「南へ三千里ほど行った山の奥と聞いていますが、三つの魔法の鈴を持っているので、軍隊も近づくことが出来ません」
「魔法の鈴とは、どんな鈴ですか?」
「火を吹く鈴、煙を吐く鈴、砂をまき散らす鈴で、どの一つを身に受けても命は無いと言われています」
「面白い、行ってきましょう。必ずお妃さまをここへお連れ申してきます。だが、わたくしの姿に、お妃さまは驚くでしょう。王様の味方であるという証拠に、お妃さまの形見の品を、何か一つ貸して下さい」
「ご心配はいりません」
 王様は、お妃さまが残していった黄金の腕輪を小箱の中から取り出して、悟空に渡した。
 悟空は雲に乗って、南へ三千里ほど飛んでいくと、獬豸洞の門が見えてきた。辺りの山々を見下ろして、岩山の上に城がそびえ立っている。その隣にひときわ美しい紅色の門が見えている。
「あれが、お妃さまの御殿だろう」
 悟空はハエに身を変えて、御殿の中へ入り込んだ。すると、鹿や狐の化け物たちが、美しい女に成りすまして、お妃さまの両側に並んでいる。お妃さまはその真ん中で青白い顔をして、額に手を当てたまま涙ぐんでいる。ハエになった悟空は、お妃さまの肩に止まってささやいた。
「朱紫国の王様からのお便りを持ってまいりました。お人払いを願います」
 お妃さまは、どこからともなく聞こえてくる声を不思議に思って、とにかくおつきの者たちに、つぎの部屋へ下がるように言い渡した。
 悟空はハエから身を変えて、お妃さまの前に飛び降りた。途端にお妃さまが、がばりっと椅子から立ち上がってしかりつけた。
「無礼者め、下がりなさい」
「ご安心ください。朱紫国から参った使者で御座います。わたくしは東土から天竺へ経を頂きに参る三蔵法師の一番弟子、孫悟空と申します。本日、朱紫国を通りかかりまして、国王様からお妃さまがこの獬豸洞にさらわれておることをお聞きして、お救いに参りました。これが、国王様からお預かりしたお品でございます。どうぞ、お疑いなさらぬように」
 悟空はお妃さまの腕輪を見せた。
「おう、それは、わたくしが朱紫国へ残しておいた腕輪。もしも貴方様がわたくしを国へお返しくだされば、ご恩は一生忘れません」
「魔法の鈴はどこにありますか?」
「いつも賽太歳が腰につけております。それが誠に恐ろしい三つの鈴で、一つ鈴を振った途端に、三百丈の火を吹き上げて、人を焼き殺します。二つ目の鈴は三百丈の煙を吐き出して、人をいぶし殺します。三つ目の鈴は、これも三百丈の砂を飛ばして人の目つぶしを致します。最も恐ろしいのはこの鈴で、砂を一息吸っただけでも、たちまち息が絶えてしまうほどで御座います」
「その三つの鈴を、お妃さまが預かるように仕向けて頂けませんか。例えばその涙をお拭きになって、朗らかな顔を賽太歳に見せて、鈴を渡すようなうまい事をおっしゃってくれませんか」
「そのように致してみましょう」
「私は仙人の術を知っているので、ハエになって隠れております」
 お妃はおつきの女を呼んで、賽太歳に会いたいと伝えた。
 賽太歳は体の大きさ一丈八尺もある大化け物である。腕の太さは大木の幹ほどもあって、頭からは金色の光を放ち、声は雷の轟きに似てものすごい。
 その太歳が、ニコニコ顔をして、お妃さまの部屋に入って来た。
「おう、だいぶ顔色がいいな。何か用か?」
「はい、わたくしは風の便りで聞きました。朱紫国の王は、新しい妃をもらわれたとの事です。わたくしは諦めました。今日から、あなた様の妻になります」
「ややっ、それは有難い。だが、そのような茨のトゲに囲まれた服を着ていては、近寄ることが出来ない」
「はい。この服は、わたくしがここへ参ります時に、わたくしの守り神が身に吸い付けてしまったもので御座います。脱げるようにお祈りいたしますから、二、三日の間お待ちください。あなたは妻を信じて、大切なものをお預けになるお気持ちが御座いますか?」
「あるとも、なんでもお前に預けよう」
「では、三つの鈴をお預けください。そのようなものを持っておられては、恐ろしくて近寄ることが出来ません」
「おう、もっともじゃ。だが、いつも置き場所を決めて、大事に扱ってもらいたい」
 太歳は着物を三枚まくり上げると、腰に付けた三つの鈴を解き外した。綿で鈴の口をしっかり塞ぐと、豹の皮の風呂敷に包んで差し出した。
「粗末にしてくれるなよ」
「はい、お預かりいたします。鈴はいつも、この化粧台の上に乗せておきます」
 間もなく、酒や料理が運ばれて、太歳はお妃さまのお酌で嬉しそうに飲み始めた。
 ハエに変わった悟空は、こっそりと元の姿に変わって鈴を盗み出した。その後へ、胸毛を三本引き抜いて、同じ型の鈴を三つ置き残した。
「どんな鈴か試してみよう」
 悟空は鈴を抱えて庭へ走ると、東屋の椅子に腰かけた。鈴は革ひもで三つ一緒に結ばれていて、真ん中の一つは大きな茶碗ほどもある。他の二つはその両側に下がっていて、湯飲み茶碗より少し小さい。
「大した事はあるまい、いっぺんに栓を引き抜いてみよう」
 悟空は鈴に詰められていた三つの綿をいちどきに引き抜いた。鈴はチリリンと音を立てた。同時にズドドドドドン、ヒュウー、ゴゴゴーと、音と一緒に火と煙と黄色い砂を噴き出した。見る見るうちに、東屋は一面の火の海となった。
「うわあ、これはすさまじい」
 悟空は飛び離れて、大木の陰に逃れた。
「火事だ、火事だ」
 と、城内は大騒ぎになって、太歳はふらふらに酔った足取りで駆けつけてきた。そして悟空を見つけた。
「やっ、貴様は何者だ?」
「朱紫国から、お妃さまを取り返しに来た斉天大聖だ」
「なんだ、天の馬番人か。それっ、四方の門を閉めて、コイツを逃がすな。誰か、妃の居間から鈴を持ってこい」
 手下の一人が走って鈴を抱えてきた。
 太歳はそれを取り上げると、落ち着き払って悟空の前に鈴を突き出した。
「この鈴を振って見せるから、そこ動くな」
「わっはっは。そんな鈴なら、こっちも持ってる」
「ややっ、よく似た鈴だな。だが、鈴は鈴でもそのようなありふれた鈴とは天地の差がある。それっ、驚くな」
 太歳は頭上に高く鈴を振りかざすと、リンと鳴らした。だが、火も、煙も、砂も出ない。
 太歳はうろたえた。リリリンリンと、やたらに鈴を振り回したが、鈴はけたたましく鳴り響くばかりで、目の前には悟空が、にやり、にやりと笑いながら突っ立っている。
「お前の鈴は鳴るだけか。では、今度はオレが振る番だ」
 悟空が気合もろとも、鈴を一振りした。
 いきなり真っ赤な炎、黒い煙、黄色い砂が火山の爆発のように大音響をあげて、太歳を吹き飛ばした。
 太歳は黒焦げになって立木の根元にぶつかると、その死体は年をとった一匹の狼に変わった。


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 悟空は城からお妃さまを連れ出した。
「この風上にいて下さい」
 風下に向けて鈴を振り続けながら走ると、城はゴウゴウと焼け落ちて、手下どもも一人残らず焼け死んで、狐や鹿に変わった。
「お妃さま、もう、ご安心ください。さあわたくしがご案内して、雲に乗って帰りましょう」
 悟空はお妃さまの手を取った。同時に悲鳴を上げて飛びのいた。
「あいた、たた、たた」
「あっ、お許し下さい。わたくしの身体には、守り神のお守りで、毒のあるとげの上着が張り付いているので御座います。賽太歳もどなたも近寄ることが出来ません」
 悟空は庭の隅から、柔らかい草を抜き取って重ねると、一匹の龍を作った。
「それでは、これにまたがって、目を閉じて下さい」
 お妃さまは素直に目を閉じて、その言葉に従った。
 悟空は呪文を唱えた。
 草の龍は、たちまち一匹の龍に変わって、焼け野原となった麒麟山獬豸洞を飛び上がった。ヒュウヒュウと風を切り、雲を分けて、お妃さまと悟空を乗せて、朱紫国へまっすぐに飛び進んだ。
 お妃さまのとげの上着は、激しい風に千切れるほどはためいている内に、やがて雪のように細かく飛び散って、大空へ消えていった。
 その上着の下から、お妃さまの神々しい衣装が現れて、天女が舞うように裾をなびかせながら、龍と一緒に空高く山の影へ消えていった。
 まもなく、朱紫国の山から山へお祝いの花火が轟き、三角の国旗が翻り、町にも里にも、ばんざい、ばんざいの声が、明るく沸き上がった事は言うまでもない。




~つづく~

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 ども、こんにちは、アカサカです。

 サイトを更新しました。

 今日は『情報雑誌コーナー』です。


 さて、実はヤフブロ時代からのブロ友さんである熱ゴジラさんが、『装動』滅の改造で私のライダー態を作って下さいました


 こちらになります。


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 名前は仮面ライダーゼノン デュアルフォーム、フォースライザーの改造ベルト、ゼノンドライバーと、オリジナルのプログライズキー、プログライズキー デュアルで変身する、熱ゴジラさんの世界における私のアバター、との事です。

 いやぁ、素体が紫色の滅を使ってるあたり、分かって下さってますねぇ(笑)。


 アーツ滅は一つしか予約していないのですが、発売されたら『だらけ』か『JUNGLE』か『らしんばん』あたりで二個目を探して、私も作ってみたいと思っています。


 熱ゴジラさん、この度は素敵な改造ライダーを有難う御座います。m(_ _)m


 さてさて、『ゼロワン』系アイテムと言えば、私も今、企画中のモノがありまして……。


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 こちら。

 オリジナルのゼツメライズキーになります。


 最近やたらとSGやガチャのプログライズキーを買い漁っていたのはこのため。


 鳥の幻獣であるコカトリスのゼツメライズキーで、名前は『ヴェノミングコカトリス』、仕様としては、ロッキングホッパーゼツメライズキーのような「ゼツメライズキーの外装を被ったプログライズキー」的な感じにしようと思っています。


 後はプレートのカラーリングを青に塗り替えて、文字を(透明で抜くような技術持ってないので)黒のマーカーか何かで書き込もうと思っています。


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 プレート部分はフライングファルコンプログライズキーとクエネオゼツメライズキー、本体部分はSGオニコゼツメライズキーの、ニコイチならぬサンコイチとなります(ガチャ版は本体部分が丸っこい上に、二つに分割されてて違和感があるので)。


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 そして、プレート部分の接合部なんですが……別に狙ったわけでもないのに、フライングファルコンとクエネオのラインが妙に違和感なくくっついてくれています(笑)。


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 元になったキーと。

 フライングファルコンとクエネオゼツメライズキーは、どちらもDX版になります。


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 余談ですが、クエネオゼツメライズキーは、DX版とガチャ版で赤い部分の色合いが微妙に違っていました。フライングファルコンの方は特に変わりは無かったですが。


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アカサカ「実はこのキーな、バジのために作ってんだよ」


バジりん「ええっ、ボクのためにですか?


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アカサカ「ほら、アキバさんやギリアムはライダー態があるだろ? だからバジにもどうかなって思って」


バジりん「マスター……。有難う御座います


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 と言ったところで、今日はこの辺で。

 どうも、ではでは

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 はいどうも、アカサカです。今回は珍しく、ストレートな記事タイトルです。(^ ^;)

 今日はホビーゾーンで『ぷちサンプル』の新作を買ってきまして、アメブロの方で軽くレビュー記事を書いてますので、宜しければそちらもご覧下されば幸いです。m(_ _)m


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 さて、先日タカトミモールでGSのゴッドネプチューンが予約開始されましたね。

 私も速攻で予約しました(笑)。

 という訳で、今日はそのゴッドネプチューンと同型であるキングポセイドンと、そのリデコ元になったオボミナス(+α)について比較してみたいと思います。


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 まずは全体像で。キングポセイドンは、ブット型が二体(ロブクロウとガルフ)いるので、オボミナスに準じた合体パターンにしてみました。

 オボミナスが持ってる銃はG1版で、POTP版にも普通に持たせられます。足は左足のみ、テンタキルのリデコ元であるムーンレーサーに変更しています。


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 右半身。

 この写真では、分かりづらいでしょうか……。


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 同じように左半身も。

 サメ型(オーバーバイトとリッパースナッパー)はモチーフが同じためか、共通点も一発で分かりますね。


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 それでは今度は、各メンバーの合体状態ごとに比較を。

 まずはタートラー(右)とハングルー(左)。


 タートラーはハングルーのリデコで、変形パターンも踏襲していますが、ほとんどのパーツが新造されているのがお判りでしょうか。

 ロボットモードとビーストモードの比較は、また『ホビー雑誌コーナー』の個別記事で書いていきたいと思っています。


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 次はロブクロウ(左)とブット(右)。

 分かりやすいようにロブクロウのエビ足は折りたたんでみました。

 こうすると、元がブットだったのが良く分かって頂けるかと。


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 でもってオーバーバイト(左)とリッパースナッパー(右)。

 上でも書いた通り、ともにサメ型モンスターであるためか、他に比べてリデコであることが分かりやすいですね。因みに爪(ロボットモードの拳)の向きが違いますが、それぞれ説明書の指示に従った向きにしています。


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 クラーケン(左)とカットスロート(右)。

 怪鳥からエイへのリデコは巧い事考えたなぁと思いました。


 ロボットモードの頭部が乗ってる板状部品(クラーケンは水色、カットスロートは紫の部分)も共通パーツです。


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 んで、テンタキル(左)とムーンレーサー(右)。

 他のメンバーと違ってほとんど面影がありません。


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 正面からだと分かりにくいので、横から。

 合体ジョイント付近の薄紫の部分が共通パーツです。ムーンレーサーで後輪が付いていた部分に、テンタキルは脚が付いています。


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 さらに後ろから。

 この状態が、一番共通パーツが分かりやすいですね。


 誰だよこんな変態的なリデコ(誉め言葉)思いついた奴(笑)。


 ちなみにゴッドネプチューンのスキュウレは、ロボットモードの頭部と胸部をテンタキルからさらに新造したうえで、手足をムーンレーサーに再リデコしてより女性体型になる、との事です。


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 てな感じで、どうだったでしょうか。

 本当はこれに絡めて「日米ファンでの合体に対する意識の違い」についてもちょびっと書きたかった(と言うのも、某所で「向こうもスポーツや軍隊でチームワークが必要なのに、なんで合体だけ拒否するか意味不明」「向こうは合体が『力を合わせる事の象徴』って事を理解していない」てなコメントを見て、「本当にそうなん? オレに言わせればその主張もその“合体廃止論者”と大して変わらない、同じ穴の狢に見えるんだけど」と思ったからでして)んですが、綺麗にまとまらなかったので、その件は後日改めて記事にしたいと思います。(^ ^;)


 あ、誤解の無いように書いておくと、私も合体と言うギミックは大好物ですので(笑)


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 ジ――――ッ……


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 と言ったところで、今日はこの辺で。

 どうも、ではでは。


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 ども、今晩は、アカサカです。


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 ちょっと前の事なんですが、これ、あるネッ友さんのTwitterでリツイートされてたのを見て、「うわぁ、モロに前にウチ(と他のネッ友さんの所)でもあった事やん」と思って、思わず画像保存してしまいました。(^ ^;)

 “あの人”は今なにをやってんだか……。


 画像クリックで元サイズで出ますが、縮小サイズでアップロードしておいても良かったかな……。


 さて、今日は休みでしたが、特に遠出はせずに中津の方で過ごしました。


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 お昼は店内飲食が解禁されて久しい、ゆめタウンのロッテリアでチーズバーガーのセットです。


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 オープン。

 玉ネギに隠れていますが、ピクルスも入っています。


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 昼食の後は近所のお店をちょこちょこ巡ったのですが、『老女的少女ひなたちゃん』の最新刊が出ていたので、TSUTAYAで買ってきました。


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 それからBOOKOFFでは、今更ながらなソフトですが、懐かしい奴を。

『スーマリコレクション』は、絵柄と効果音こそSFC時代にアップグレードされているものの、操作のタイミングなどはオリジナル版とほぼ同じで驚きました。そう言えば、昔よそでやった時も『スーマリI』のバグ技がそっくりそのまま移植されてて驚いたっけなぁ。


 ロックマンXは、4まで持ってた(1と4は発売されて間もなく買った)のですが、『2』のみ買う機会が無かったので、今回購入と相成りました。

 隠し部屋とか発見しても、ライフアップもサブタンクも無かったりするんですが、これってヘッドパーツ持ってないとゲットできないのかなぁ……? ボスは現時点でF・スタッガーとC・マイマイン以外倒したのですが、ぼちぼち(ライフアップ+2の状態だと)キツイんだよなぁ……。何のかんのでバイオレンとサーゲスは倒して、ゼロのボディもほぼ取り返してますが。


 ……この記事書き終わったら、ちょっと続きしようかな。


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 夕食はホカ弁の『Bigのり弁』です。

 先日、職場で出て意外なボリュームだったので。その時はコロッケだったので、今回は白身フライにしてみました。

 現在、普段、職場の弁当を発注してる業者がコロナの影響で休業中なので、職場の弁当はホカ弁なのですが、私も含めて職場での評判は段違いに良いです(爆)。


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 付属のソース、マヨネーズ、減塩醤油をかけて頂きます。


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 と言ったところで、今日はこの辺で。

 どうも、ではでは。

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ディケイド「ディケイドだ。今日は『BCR(ボトルチェンジライダー)シリーズ04 仮面ライダービルド ニンニンコミックフォーム』を紹介するぞ!」


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ディケイド「ニンニンコミックは、忍者とコミックのフルボトルで変身する、仮面ライダービルドのベストマッチフォームの一つだ。技(忍術)を備えた忍者と実現能力を持つコミックで合わさっているぞ」


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ディケイド「バストアップ。左の複眼は忍者という事で手裏剣、右の複眼は、ペンと原稿用紙を模してるぞ。胸部も漫画のコマ割りと、忍者の鎖帷子になってるな」


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ディケイド「背中側。忍者側には、マフラーパーツが付いてるぞ」


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ディケイド「それから、特徴的なのは脚部だ。ラビットタンク以外では、唯一独自のデザインになってる。これは、デザイン時にはコンセプトが決まり切っていなかったから、という事情があるらしい」


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ディケイド「武器として4コマ忍法刀が付属してる。ペンで描いたものを実体化させることが可能で、トリガーを引く回数に応じてコマに対応した4種類の忍術を発動できるぞ」


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ディケイド「ハーフボディ。忍者ハーフボディは腕や脚には忍者道具や暗器が仕込まれ、肩から生えた『オンミツマフラー』には光学迷彩能力と捕縛能力を有し、脚部『カクレイダーシューズ』には触れると感電するスタンマキビシを仕込んでいる。コミックハーフボディは、作画用の資料写真を撮影する機能や、イメージ通りの絵を描くためのサポート+やる気と集中力を促進する励まし機能が内蔵されている他、腕が疲労しても手首の筋肉を電気刺激でほぐして負担を軽減することが出来る。その上、肩の装甲で『BLDマンガカクショルダー』で印刷・製本まで出来てしまうという、戦闘以外で役に立ちそうな機能が多数供えられているぞ」


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ディケイド「それじゃあ、今度はトライアルフォームを紹介していくぞ。まずは忍者タンク。ファウストの基地に潜入した時に変身したフォームだ」


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ディケイド「続いてラビットコミック。忍者タンクとは逆の組み合わせだが、こちらは本編にも、ガンバライジングにも未登場だ」


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ディケイド「忍者掃除機。完全に名前が漢字の組み合わせだな(笑)。風を操る(掃除機側)って点では、忍者と相性は良さそうだけどな」


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ディケイド「そしてハリネズミコミック。どっちもトゲトゲした感じの組み合わせになってる」


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ディケイド「『BCR』版ビルド ニンニンコミックの紹介は以上だ! それじゃ、またな」

2020.05.20 青い花の秘密

 今日は久々に短編で、オランダの民話、『青い花の秘密』をお送りします。

 では、さっそくスタート!


青い花の秘密



 むかしむかし、オランダの国に、まだ妖精たちが住んでいた頃、森の樫の木の下に、一軒の猟師の家がありました。その家に、ブンドルキンという可愛い少女がいました。
 ブンドルキンはだんだん大きくなって、輝くばかりに美しい娘になりました。村の若者たちは、ブンドルキンと結婚しようと、てんでに見事な毛皮や宝石など、素晴らしい品物を持ってやって来ましたが、ブンドルキンは誰にも承知をしませんでした。
 ある時も、
「自分は糸吐き頭です」
 という、まるで蜘蛛のような気味の悪い顔をした男がやって来て、ブンドルキンに、
「どうぞ、私のお嫁さんになって下さい。そうしたらあなたに、毛皮や宝石なんかより、もっともっと大切な事を教えてあげますから……」
 と、一生懸命頼みました。
 けれどもブンドルキンのお母さんは、この男の顔があまりにも変なので、
「あなたに娘はやれません。さっさと帰って下さい」
 と、乱暴な言葉で追い返してしまいました。
 それからというもの、ブンドルキンに結婚を申し込みにやって来るものは、ばったりといなくなってしまいました。
 その内、ある日、ブンドルキン一人が家で留守番をしていると、家のすぐ横にある樫の木の葉が、風も無いのにしきりにザワザワと音を立てました。
(あらっ、変だわ……)
 ブンドルキンは不思議に思って、木のざわめきに聞き入っていると、その木の葉の音は、やがて人の声になって聞こえてきたのです。
「この前お宅へ伺った糸吐き頭という男は、実を言うと蜘蛛なのです。けれども、今度あの男があなたの所へ行ったら、あの男のいう事をよく聞いた方がいいのです。あの男は、この世で一番賢い男ですから、未来のことまで知り通していて、あなたに不思議な事を教えてくれますよ」
 そう言ったかと思うと、また、元の通りに静まり返ってしまいました。
 ブンドルキンが驚いていると、一匹の蜘蛛が木の枝からすうっと下がってきて、ブンドルキンの側にあった棒の上にとまりました。
「今、木の葉が言っていたのはあなたの事なのね。それで、どんな事を教えて下さるのです」
 ブンドルキンがさっそく尋ねると、
「お教えする前に、お願いがあります。この前もお頼みしたように、どうか私のお嫁さんになって下さい。でも、今すぐにというのではありません。今はあなたのお部屋に巣をかける事を許して頂いて、いつもあなたのお顔が見えるところにいられれば、それでいいのです。そうしたら、私は底に住み込んで、あなたに色々良い事をして差し上げます」
 と答えました。
「巣をかけるぐらいでしたら構いませんわ。あなたの思い通りになさって下さい」
 ブンドルキンがそう言ったとたん、急に激しい嵐が吹き付けて、樫の大木を吹き倒したかと思うと、その後に御殿のように立派な一軒の家が現れました。この家には、美しい花園が付いていました。
「まあ、素敵!」
 ブンドルキンが喜んで花園を歩いていると、今まで見た事も無い青い花が咲いているのを見つけました。
 そこへ蜘蛛が来て、
「さあ、ブンドルキンさん、この家の部屋の中で、あなたが一番いいと思う所を、自分の部屋にお使いください。そして、私がどこへ巣をかけたらいいか決めて下さい。私がそこに住んでから、百日の間、私に親切にして下さったら、あの青い花の秘密を教えてあげます」
 と言いました。
 ブンドルキンは言われた通り、自分の気に入った部屋を選んでから、
「あなたの巣はどこがいいかしら……。そうね、あそこが一番良さそうですわ」
 と、日当たりのよい窓の側の、天井の隅を指さしながら蜘蛛に言いました。
 蜘蛛は嬉しそうに、さっそく身体から真っ白い糸を繰り出して、巣を作り始めました。
(なんて綺麗なのでしょう。まるで絹糸のようだわ)
 ブンドルキンは不思議そうに、それをいつまでもいつまでも飽きずに眺めていました。


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 そのうちに日が暮れてきました。ブンドルキンは寝床が無いのに気が付いて、
(あら、困った、どうしたらいいかしら……)
 と考えていると、蜘蛛にはすぐそれが分かったらしく、
「私が今、素晴らしい寝床を作ってあげましょう」
 と言ったかと思うと、ふわふわと柔らかい毛皮が現れて、床をすっかり覆いました。
 ブンドルキンは目をみはって驚きましたが、しばらくして毛皮の上に横になり、いつの間にか気持ちよさそうに眠ってしまいました。
 その夜、ブンドルキンは夢を見ました。自分が身に着けていた、重くて厚ぼったいけものの毛皮が自然に脱げ落ちて、いつの間にか薄くて柔らかな、真っ白い布の服を着ていたというような夢でした。
(何と着心地の良い服でしょう……。まるで露に濡れて銀色に光っている蜘蛛の巣みたい!)
 と、ブンドルキンは夢の中で思いました。
 こうして、一日、一日と過ぎていくうち、ブンドルキンと蜘蛛は、仲の良い友達になりました。ブンドルキンは、蜘蛛が教えると言った青い花の秘密を早く知りたくてたまりませんでしたが、
(いくら友達になったからと言って、約束の百日が経たない内にそんな事を聞いたら、蜘蛛さんはきっと怒るに違いない)
 と思って、じっと我慢をしていました。
 夏が過ぎて、木の葉がパラパラと散る秋になりました。
 ある日、ブンドルキンは庭を散歩しながら青い花の咲いている所へ行ってみると、花は散ってしまって、茎だけが固く真っ黒になって残っていました。それを見たブンドルキンは、
(おやおや、すっかり枯れてしまって……。こんなつまらない物の中に、秘密なんかがあるのかしら……)
 と、なんだかとても悲しい気持ちになってしまいました。
 ところがその時、突然大嵐が吹き付けて、辺りが見えなくなるほど木の葉を吹き散らしました。ブンドルキンはびっくりして目をつぶり、そこに立ったままでいました。でも、じきに風はやんで、元通り静かになったので、ブンドルキンは目を開きました。
 と、どうでしょう。自分のすぐそばに、たいそう美しい一人の若者が立っていたのです。若者は、ずっと前、ブンドルキンが夢で見たような、柔らかで真っ白な薄い布の服を身に着けていました。
「私は、前に蜘蛛だった糸吐き頭です。あなたが約束通り、百日の間親切にして下さったので、私にかけられていた魔法がとけて、元の身体になることが出来ました。本当に有難う御座いました。お礼に、これをあなたにお贈りします。これは、あの青い花の茎ですよ」
 若者はそう言って、真っ黒な茎を差し出しました。
 ブンドルキンは、ただもう驚いて、若者の顔をじっと見つめていましたが、心の中で、
(なんて綺麗な方でしょう! でも、贈り物にこんな汚らしい茎をくれるなんて随分変な人……)
 と思い、すこしがっかりしました。
 すると若者はニコニコして、
「その茎の中に、素晴らしい秘密が入っているのです。さあ茎を割ってご覧なさい」
 と言いました。
 ブンドルキンは不思議に思いながら、そっと茎を二つに割ってみると、中には雪のように真っ白な、とても長い繊維があったのです。
「まあ、こんなきれいな繊維が……」
 ブンドルキンが、目を輝かせて繊維を引き出すと、若者もいかにも嬉しそうに、
「それで、秘密がわかったでしょう。それから、その茎には種が付いていますから、種を取って地にお蒔きなさい。そうすれば、また芽を出して、やがて辺り一面に青い花が咲きます。花が散ってしまったら、茎を集めて、今のように中から繊維を取り出し、それで布地を織りなさい」
 と教えました。
 それからブンドルキンが持っていた真っ白い繊維を受け取り、さっと一振りしたかと思うと、目の覚めるような美しい服に変わりました。
 それはリンネルの服だったのです。
 若者はその服をブンドルキンに渡しながら、
「ブンドルキンさん、どうぞ私のお嫁さんになって下さい。そして、これをあなたの婚礼衣装にして下さい」
 と言いました。ブンドルキンは恥ずかしそうに、その服を受け取りました。
 間もなく二人は結婚しました。そして、美しい繊維の採れる青い花の種をたくさん畑に蒔いたので、それからは、オランダにリンネルの布地が出来るようになりました。




~おしまい~

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 今晩は、アカサカです。

 今日は緊急事態宣言が緩和されてから初のお休みだったので、久々に小倉に行ってきました。


 タイトルにも書いた通り、前回行ったのは丁度2ケ月前でした。


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 車内で朝食。

 定番のオレンジジュースと、新発売のサンドイッチです。


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 いつもより早く出たので、11時台には小倉に着きました。

 まだ、小倉駅の人通りは少なくなっています。


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 先にBOOKOFFに行った後、あるあるCityへ。

 調べてみたら、昨日から営業再開していました。


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 入館時はマスク必須。

 もちろん、私は直用しています(むしろ今のご時世、マスク未着用で外出とか無理)。


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 お昼は1階のサイゼリヤにしました。


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 メニューは500円のランチです。


 買い物では、まんだらけやらJUNGLEなどで色々と収穫がありました。

『らしんばん』で、通路を塞いでおきながら、通ろうとした私の肩がちょっと当たると、舌打ちと逆ギレしてきたクソ野郎がいた以外は、おおむね満足できた外出でした。本当、金づち持ってたら顔面を叩き割ってやりたかったですよ。


 んで、チャチャタウンの方はまだ閉鎖中のようだった(昨日調べただけなのでうろ覚え)ので、2時ちょっと前の電車に乗って帰ってきました。普段よりかなり早めの帰宅です(中津に着いたのが3時1分)。


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 夕食は『かつや』のカツ丼弁当とポテトコロッケです。

 最近はソースカツ丼だったので、通常のカツ丼は久々です。


 という訳で、本日の戦利品をば。


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 まず、BOOKOFFではアニメのバットマンのDVDが二つあったので買ってきました。

 マイケル・キートンの実写映画バットマンと同時期に放送されてた奴で、私もテレビで見ていました(確か水曜の18時半放送で、同じ時間帯に後番組でタートルズなんかもやってた)。

 まだ未視聴なので、今日の記事を書いたらちょっとずつ見ていきたいと思います。


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 JUNGLEではガチャのフライングファルコンと、クエネオゼツメライズキー、それからこちらの中津で食玩のオニコゼツメライズキー(二個目)を買ってきました。組み合わせて改造ゼツメライズキーを作ろうと思っています(本体部分はオニコ、プレート部分はフライングファルコンとクエネオ)。


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 まんだらけでは、BCRのローグとOCCのガタキリバがあったので買ってきました。

 BCRは、あとハザード&ラビラビタンタンアーマーと、ジーニアスをゲット出来ればコンプです。


 ……他にも杏子ちゃんや古明地こいしやパチュリーの同人誌も買ってきたのですが、ここでは割愛……。

 博麗霊夢(とチルノ)以外の東方キャラは、サースィさんのブログで興味を持った部分が大きいですね(笑)。


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 ガタキリバのバッタレッグ、一応バッタ足状態に変形は出来ますが、この間のラトラーターと同じく、腿部分は癒着して横ロールが死んでました


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 しかも右足首パーツに至っては自然崩壊しました。

 一応、瞬着で修理しましたが……。


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 タトバ完成まであと一歩……?


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 と言ったところで、今日はこの辺で。

 どうも、ではでは。

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サンクラ「サンダークラッカーだ。今日は『TF レジェンズ』から、ブロードサイドを紹介するぞ!」


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サンクラ「ブロードサイドは、サイバトロン・トリプルボットの空海防衛戦士だ。ジェット戦士の発着や、ビークル型サイバトロンの輸送に活躍するが、高所恐怖症で船酔いにも弱いって弱点を持ってるぞ。名前は『舷側』の事だが、『激しい非難』って意味もある」


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サンクラ「バストアップ。頭部はアニメ『2010』に近いデザインだが、ボディの方はかなりアレンジされてるぞ」


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サンクラ「背中側。ジェット機の機首部分を、丸ごと背負ってる」


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サンクラ「武器は高エネルギーのプラズマ・パルス銃だ。G1版では、他にバイブロアックス(振動斧)も持ってたぞ」


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サンクラ「プラズマ・パルス銃は肩にも接続可能だ。説明書などの写真では、この状態で紹介されてるぞ」


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サンクラ「もちろん、プラズマ・パルス銃には、ヘッドマスターが搭乗可能だ」


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サンクラ「他のヴォイジャークラスのヘッドマスターと同じく、腹部の赤いボタンを押すと、頭部の両サイドからヘッドガードが飛び出すギミックを備えてるぞ」


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サンクラ「ヘッドマスター。素体はTRアルファートリンのソブリンと同一で、『ギャラクシーフォース』のマイクロン、ルーツがデザイン基になってるぞ。コミック劇中では、この時点で通常の合体戦士と同じくらいの巨体として描かれたぜ」


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サンクラ「トランステクターの方は、カースアルマダスラストに改造されて暴れ出したこともある。この時は、ダイナザウラーをまさにオモチャ扱いするほどの巨体(丁度実物のトイと人間と同じくらいの比率だ)として描かれたぞ」


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サンクラ「それから商品には、同スケールのエアーボットが付属してる。どれだけこのブロードサイドがデカいか分かる付属品だな」


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サンクラ「そして、日本版にはリパッグアーマーもついてる。コミック劇中じゃ、かつてのリパッグを模した着ぐるみって設定だ」


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サンクラ「リパッグアーマーには、ヘッドマスターが合体できるぞ」


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サンクラ「当然、リパッグ本人も合体可能だ。海外版であるTR版では、この組み合わせで販売されたぞ」


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サンクラ「さらにリパッグアーマーも、ビークルモードに変形可能だ。コミックじゃ、トランステクターをスラストから取り戻すために、ブロードサイドが自分サイズに巨大化させたリパッグアーマーに搭乗したぞ」


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サンクラ「リパッグアーマーは、武器モードにもなる。もちろん、ブロードサイドに装備可能だ」


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サンクラ「そんじゃ、トランスフォーム!」


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サンクラ「一つ目のビークルモードはジェット機だ。航続距離は4,000km、最高時速は約マッハ2.3だ。さらに、周囲に8万ボルトの電気フィールドを投射可能だ」


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サンクラ「ブロードサイドのヘッドマスターは、コクピットに乗り込めるぞ」


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サンクラ「もいっちょトランスフォーム!」


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サンクラ「二つ目のビークルモードは、全長366mの空母だ。速力は毎時40ノット(74km)で、航続距離は24,0kmだぞ。因みに、クインテッサの科学者インキラータがサイクロナス(デストロン)を誘拐した時、何故かコイツに宇宙船を偽装していたぞ」


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サンクラ「空母の側面には、プラズマ・パルス銃を装着可能だ」


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サンクラ「そして、空母モードでは艦橋部分がヘッドマスターの座席になる。コミックでも、この状態を見たエアーボット達から『そこは椅子なのか』と驚かれてたぞ」


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サンクラ「レジェンズ版ブロードサイドの紹介は以上だ。それじゃ、次回もお楽しみに!」

 今日で、『トールの神話』も最終回です。


 次回からは、また違った物を用意しようと思っています。

 それでは、さっそくスタート!


 いたずら好きのロキの神は、もう一度タカになって大空を飛んでみたくなった。
「それでは、本当にもう一度だけですよ」
 フライアの女神は、宝物のタカの羽をロキに貸した。
 ロキはタカになって大空へ飛び立った。花嫁姿のトールを乗せて、巨人の国へ行った事を思い出した。
「そうだ。巨人の国へ行って、ひとつからかってやろう」
 よせばよいのに、いたずら好きのロキは、巨人の国へ、巨人の国へと飛んで行った。緑の大草原に囲まれた高い山の上に、立派なお城があった。ロキはその城の屋根の上に舞い降りた。
「おう、見事なタカだ! 誰か行って、あのタカを捕まえて参れ」
 城の王様ガイルロッドが大声で叫んだ。鷹捕りの名人と言われている一人の巨人が、するするっと城を上り出した。
 これを見たロキが、飛び上がって喜んだ。わざとその巨人の側に飛んで行っては、するりっと身をひるがえして、ばさっと逃げた。その度に、巨人の顔が赤くなったり青くなったりした。もし、捕まえることが出来なかったら、気の荒いガイルロッド王の鋭い剣が飛んでくるのに違いない。
 鷹捕りの名人は真剣になった。
 ひらりと逃げようとするタカの太い足を、ガッチリとつかんだ。


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 バタバタと物凄い羽音が立った。ロキは必死に逃げようとした。だが、どうにもならなかった。
「偉いぞ! さすがは鷹捕りの名人だ」
 バタバタ暴れているタカをじっと見つめていたガイルロッド王は、ふと、トールに殺された兄のトリム王の事を思い出した。
(そうだ! あの時のタカだ……)
 ガイルロッド王は、辺りがビリビリッと震えるぐらい大きな声で怒鳴った。
「お前は誰だ! 姿を見せろ!」
 ロキは硬く目をつぶって、ぐっとこらえていた。今にきっと逃げるチャンスがある!
「よしっ、逃げられるものなら逃げてみろ!」
 ガイルロッド王は、タカを鉄のかごの中に入れてしまった。
「ああ、もう、駄目だ……」
 ロキはがっかりしてしまった。それでも逃げるチャンスを狙った。ところが、ひと月経ってもふた月経っても食べ物さえくれないのだ。
 悪戯好きで、元気もののロキも、これにはすっかり参ってしまった。
「どうしたら許してくれるのだ」
 と、ついに声をかけてしまった。
「そうだ、いかにもわしは神々の国の者だ。ロキの神だ」
 と、今にも泣き出しそうな声で言った。
「お前がロキの神か。なかなかの知恵者と聞いているが、わしの言う事を聞いたら許してやろう」
 ガイルロッド王は、いかにもずるそうな顔をして言った。
「どんな注文だい」
 ロキの神は、もう真剣だ。
「トールと会いたいのだ。神々の国の英雄の顔を見たいのだ。ただし、あの恐ろしい刀と、手にはめているという魔法の手袋と、不思議な力の出る帯を身につけさせないで連れてきてもらいたいのだ」
 ロキはびっくりした。
「そ、それは無理だ」
 ロキは、トールの身に危険を感じた。
「ロキ、何を考えているのだ。わしはトリムのような目に遭いたくないからな。何も、喧嘩をしようと言うのではない。ただ、あの三つが恐ろしいだけなのだ」
「すると、仲良く酒でも飲もうと言うのかい?」
「そう、そうだとも! さすがは神々の国の知恵者だ」
 褒められると、すぐいい気になるロキだ。
「よし、きっと三つの宝を置いて連れてくるよ!」
 と、嬉しそうに叫んだ。
「よろしい、では、神々の国へ飛んでいけ!」
 鉄の扉がさっと開けられた。
 ロキは素早く大空へ飛び立った。
 だが、何も食べていないので、思うように飛べない。ふらふら飛びながら、やっと神々の国にたどり着いた。
 タカの羽をフライアの女神に返すと、元のロキになって、トールの所へ行った。
「どうした、ロキ! しばらく顔を見なかったが、どこへ行っていたのだ」
 ロキの顔を見ると、トールは嬉しそうに叫んだ。
「実は……フライアの女神には内緒だよ。タカの羽を借りて、巨人の国へ遊びに行ったのだ」
「えっ、巨人の国へ?」
「ガイルロッドの城だ」
 そう言ったロキは、いかにも楽しそうに話しだした。
「いや、本当だ。あんないい巨人は初めてだ。そのガイルロッド王が、是非お前に会いたいというのだ」
 ロキは、なおも楽しそうに喋り続けた。
「そうか。そんなに、わしと会いたがっているのか」
 しばらく考えていたトールは、
「よしっ、行こう! その代わり、お前も一緒だぞ」
 と言った。ロキはびっくりした。
「えっ!」
「嫌か。嫌なら、わしもやめる」
「行く、行くよ。行けばいいんだろう」
 トールはさっそく旅の支度をした。力帯を締め、鉄の手袋を持った。
「トール、駄目だよ! そんなものを持って行くと、喧嘩に来たと思われるだろう。ほら、トリムの事で、巨人たちは酷く怖がっているんだ。第一、お前ほどの者が、そんなものが無くては、巨人の前に行けないのかい」
 ロキにそう言われて、トールはなるほどと思った。そこで、三つの宝を置いて旅に出た。
 お供は、ロキとトールの家来になった百姓のせがれ、少年チアルフであった。
 巨人の国との境に近づいた時、日が暮れた。そこでフイダルの神の城に泊まることにした。
 みんなが寝静まった頃、フイダルの神のお母さんが、トールの側にやって来た。
「トール、お前さんは、見たところ丸腰だが、それは危険だよ。ガイルロッド王は、お前に殺されたトリム王の弟なんだよ」
「えっ、本当ですか?」
「ロキは知らないんだよ。だから、油断はできないよ。さあ、これを持っておゆき。力帯は、肌にじかに締めると見えないだろう。それからこの杖は、お前のミヨルニルと少しも変らぬほど、役に立つよ」
 トールはしわだらけの顔をじっと見つめた。
「有難う!」
 フイダルの神の母、グリッドは、ニコッと笑うと立ち去っていった。
 もちろん、ぐっすり寝込んでいるロキは、知るはずがなかった。
 朝が来ると、巨人の国へ出発した。
 まもなく、フィメルという大きな川にぶつかった。
「きれいな水だな」
 と、チアルフが言った。
「流れも静かだし、それほど深そうでも無いし……よしっ、歩いて渡ろう!」
 ロキが真っ先に水の中へ入って行った。
「油断をするな! この川は、巨人の国の川だぞ」
 三人が川の中ごろに差し掛かった時だ。
 ふいに、水かさが増して、流れが速くなった。
「あっ、危ない! チアルフ、わしにつかまるんだ」
 真っ先にしがみついたのはロキだ。
 トールは魔法の杖を突き立てて、ぐっと川上を見た。
 川は幅が急に狭くなって、両岸に足をかけて立っている若い女がいた。ガイルロッド王の娘ギアルプだった。
 トールは素早く足元の岩をつかむや、
「えーい!」
 と娘をめがけて投げつけた。娘はびっくりして風のように消えてしまった。
 川は、もとのように穏やかな清流となった。
 川を渡り、ガイルロッド王の城に着いた。
 ロキの足は、がくがく震えていた。
 三人は、すぐ大きな部屋に案内された。
「綺麗な部屋だな!」
 チアルフが、目を丸くして叫んだ。
 ところが、ロキは不思議そうに首をかしげていた。
「窓も無い、真四角な部屋……。それに、真ん中に椅子が一つ、ぽつんと置いてあるだけだ」
 その椅子には、ぴかぴか光るきれがかかっている。その上に、柔らかそうな布団が置いてある。
「これは有難い」
 そう言って、トールがその椅子に腰を下ろした途端、椅子がむくむくと動き出して、あっと言う間に空中へ飛びあがった。天井は大理石だ。
「あっ、危ない!」
 思わず叫んだチアルフの声が、部屋の中に響いた。
 ロキは、飛び上がった椅子の下から出ていた二人の娘の顔を見ていた。耳まで裂けた真っ赤な口が火を吹いていた。


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 だが、チアルフは天井の方を見つめていた。大切な主人トールが、潰される。
「ああ……」
 と、思わず叫んでいた。が、飛び上がった椅子が急にドスン! と落ちてきた。トールが魔法の杖で天井を突いたからだ。
 ギャッ――
 ギャッ――
 ガイルロッド王の娘ギアルプとグライプは押しつぶされて死んでいた。
 そこに、ガイルロッド王が現れた。
「よくもやったな! 娘と兄の仇だ!」
 巨人ガイルロッドは、真っ黒な髪を逆立てて、トールをにらみつけた。
 トン、と足を鳴らすと、足の下から鉄の釜が飛び出してきた。中に、真っ赤に焼けた鉄の塊が不気味な光を放っていた。
 何をするのか?
 ロキは真っ青な顔をして、後ろの壁にピタッとくっついていた。歯がカチカチと鳴っている。
 トールは素早く鉄の手袋をはめた。
 と同時に、
 ウオー――
 と、ものすごい気合が響いた。
 そのトールをめがけて、真っ赤に焼けた鉄の塊が飛んできた。
「あ……」
 ロキは気を失いかけた。
 はっと気が付くと、その火の塊が、トールの手からガイルロッド王へ――突き刺さるように飛んでいた。
 にこっと笑っていたガイルロッド王が、崩れるようにその場に倒れた。
 声も聞こえなかった。
 叫び声も、何も聞こえなかった。
 ロキは、目を激しく瞬いた。
「ロキ、お前が言う通り、本当に面白かったぞ! さあ、チアルフ、帰ろう」
 そう言って、トールが初めてニコッと笑った。
「ま、待ってくれ! これは、一体どうなっているんだい?」
 ロキは慌てて、倒れているガイルロッド王の側に飛んできた。見ると、巨人ガイルロッド王の厚い胸に、ぽっかりと大きな穴が空いていた。
「すごかったなあ。ガイルロッドは、真っ赤に焼けた鉄の塊を、トールの神目がけて投げたんだ」
「チアルフ、ちょっと待ってくれ! 何を投げたんだい? オレにはよく分からなかったのだ」
「黒い、火を挟むようなものだったよ。そしたらトールの神が、それを受け取って投げ返したのさ」
 少年チアルフは、しっかりと見ていたのだ。
「偉いぞ、チアルフ!」
 と、トールが言った時、ロキがまたふいに慌てて叫んだ。
「ト、トール! 石に、石になった。ガイルロッドが、石になったぞ!」
 トールもチアルフも、不思議な不思議な事を見た。倒れていた巨人が、石に変わっていたのだ。
 トールは、ガイルロッドの倒れていたままの形をした石に手をかけた。
「トール、ど、どうするんだ!」
「丘に立ててやるのさ」
 石を担いだトールは、小高い丘の上へ歩いて行った。




~おしまい~

 サイトを更新しました。

 今日は『文庫本コーナー』に、小説版『ファイクエII』の最終回を掲載しています。


 因みに今、『トールの神話』シリーズを連載しているのも、ファンタジー系でRPGと親和性が高いかな、と思ったからだったり。


 ところで先日新しいモバイルルーターを契約して、今まで使ってたのを今日、解約したんですが、勘違いしててまだ二年ちょっとしか使ってませんでした。

 おかげで解約料やら諸々併せて一万三千円ほど支払う事に……ナンテコッタ

 ……今度はちゃんと、どれ位の期間使ったのか覚えておこう。


 さて、本文は今日も『トールの神話』の続きです。

 では、さっそくスタート!


 ある朝、トールが目を覚ますと、大切な刀が無くなっていた。
「マグニでも、持って行ったのか」
 と、シフの女神に訊いた。
「いいえ」
 見ると、マグニは物凄いいびきをかいて、まだ寝ていた。
 どこを探しても、ミヨルニルは見つからなかった。トールの顔が次第に激しくなってきた。
 そこに、いたずらの神、ロキがひょっこりとやって来た。
「お前だな! ミヨルニルを隠して喜んでいるのは……」
 不意に胸ぐらをつかまれて、ロキの神は目が飛び出しそうになった。
「く、く、苦しい、は、放してくれ! 違う、オレじゃない。ほ、本当だ」
 その真剣な顔を見て、トールは手を離した。
「良かった。もし、この事が巨人の国に知れたら、どっと攻めてくるだろう」
「心配するな。きっとどこかにあるさ。そうだ。あの美しいフライアの女神が、タカの羽を貸してくれたら、必ず捜し出してみせるよ!」
 ロキが力を込めて叫んだ。
「そうか、よし! では早速フライアの女神の所へ行こう!」
 二人は、すぐフライアの女神のもとへ飛んで行った。神々の国が危ないと思った女神は、喜んでタカの羽を貸してくれた。
 その羽を付けると、ロキは見事なタカになって大空へはばたいた。
 グリオッツガルドの大草原に流れるイフイング川を越えると、巨人国の荒野が続いた。岩だらけの丘の上に建っているトリムの城が見えてきた。
 その城の庭から、楽しそうな笑い声が聞こえてきた。
「王様、たいそうご機嫌がよろしいですが、何か素晴らしい事でもあったのですか」
 空の上から、ロキは声をかけた。
「おう、タカか! そうとも、見事な刀を盗んできたのさ」
「見事な刀……。それはトールの刀でしょう。神々の国では、大変な騒ぎですよ」
「そうか! それはいいぞ」
 トリム王はガボガボと音を立てて笑い出した。
「しかし、王様……あんな刀を盗んだって、楽しくないでしょう。それよりも、あの美しいフライアの女神と取り換えたらどうです」
 ガボガボと笑っていたトリム王の顔が、鉄のように固くなった。
「なるほど! お前はかなり利口なタカだな。よし、そうしよう! フライアをオレの嫁さんにくれるなら、刀は返してやるとトールに伝えてくれ。ガボ、ガボ、ガボ……」
 しめた、とばかりに、ロキは神々の国をめがけて空を切って飛んだ。
「えっ! まさか、そんなことが出来るものか」
 話を聞いたトールは、顔色を変えた。
 喜んだのは、いたずら好きのロキだ。
(よし、今度はあの美しい女神を困らせてやろう)
 二人はフライアの女神の所へ行った。思った通り、フライアは怒り出した。
「私は死んでも行きません!」
 トールはがっかりした。
 だが、ロキの顔は明るい。
 その顔を見ると、ロキが何かをたくらんでいることが分かる。
 しかし、それに気づくトールではなかった。握りしめた拳を激しく振るわせて、歯をかみしめていた。
「トール、そんなに怒ると身体に悪いぞ。考えても考えてもどうにもならない時にはどうするのだ」
 トールはロキの顔を見た。その時初めて、平気な顔をしているロキを知った。
「考えが無くなった時は、考えの神のもとへ行く」
「そうだ、それでいいんだ」
「そうか、考えの神ハイムダルの所へ行こう!」
 トールとロキは、大きなタカに化けたフライアの女神の背中にまたがると、ハイムダルの所へ飛んだ。そこにはすでに神々が集まっていた。
「騒ぐことは無い。フライアの女神をやれば、それですべては平和に収まるのだ」
 フライアの女神が、わっと泣き出した。
「何故泣くのだ! わしはお前さんをあの醜い男のもとへやるとは言っていないぞ」
「えっ!」
 と驚く声が上がった。
「と、言うと?」
 トールが叫んだ。
「お前が行くんだ」
 また、騒がしくなった。
「ハイムダル、はっきり言ってくれ! それは、どういう事だ」
 トールは真剣だ。
「お前さんが花嫁になるのさ」
 神々がどっと笑った。が、すぐ、見事な作戦に感心した。
「良いか、トール。彼らは必ず、刀で花嫁を清める……その時だ!」
 トールの目がキラッと光った。
 さっそく、トールの花嫁支度にかかった。
 ロキはタカになって、トリムの城へ飛んで行った。
「そうか、フライアの女神が来るか。ガボ、ガボ、ガボ……」
 トリム王は、子供のようにはしゃぎまわった。
「では、さっそくお連れしてまいります」
 ロキのタカは、再び神々の国へ帰っていった。
 神々の国の勇士、トールの花嫁姿! 考えただけでも、ロキは楽しくて、楽しくてたまらなかった。
 その花嫁の姿を見た途端、ロキはぷっと噴き出してしまった。
「いや、これはすごい!」
 と言うと、げらげらと笑い出した。その内、笑いながら転がり出した。
 花嫁の頭が、たくましい神々の上にぬっと出ている。
「ロキ、静かにしろっ! 相手は巨人だ。ちょうどいいんだ」
 火の神が、真っ赤な顔をして怒った。
「では、成功を祈るぞ」
 考えの神が、花嫁の大きな手をぎゅっと握った。
「さあ、花嫁さん、背中に乗って下さい」
 大きなタカに化けたロキは、鋭い目をトールに向けた。トールはしっかりと、タカの首にまたがった。
 風の神が、さっと風を吹き上げた。
 花嫁を乗せたタカは、大空へ飛び立った。
 トリムの城へ――
 トリムの城へ――


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 イフイング川の上に来た時、トールは自分の姿を鏡のような水面に見た。ウハハハハハと思わず笑いだしてしまった。
「トール、静かに! 巨人に見つかったらどうなるんだ」
 トールは慌てて口を押さえた。
「あっ、トリムの城だ」
 丘や城の庭で、巨人断ちが嬉しそうに手を振っている。
 城の真上を三回回ったロキのタカは、すうっと庭に向かって舞い降りた。
「おう、フライア!」
 トリム王は胸を震わせて花嫁を見た。
「これは立派な花嫁だ」
 トリムはお祝いの大広間にズシンズシンと歩いて行った。そこにはご馳走が山のように積んであった。
「さあ、みんな、思い切り食べろ! 飲め! 倒れるまで飲め!」
 酒好きのトールののどが、ゴクリ、ゴクリ! と鳴った。トリムが不思議そうに見た。
「空をかけて来たので、喉が渇いているのです」
 花嫁の横にいるタカが言った。
「そうか。さあ、お前も飲め! お腹が空いただろう。食べろ、食べろ、ガボ、ガボ、ガボ……」
 トールはお腹がグウグウ鳴り出したので、目の前にある大きな牛の丸焼きをぐっとつかんで、むしゃむしゃと食べだした。ゴクンゴクンと酒を飲み出した。
「これはすごい! トリム王のお妃にもってこいだ!」
 巨人たちは、どっと声を上げて喜んだ。
 ロキは冷や冷やして、足が震え出した。
「そうだ、誰か、あの刀を持ってこい! 花嫁を清めるのだ!」
 不思議な刀、ミヨルニルが運ばれてきた。トールの目が、ぎらっと光った。
「刀を抜け。そして、花嫁の前に置くんだ」
 トリム王の命令で、一人の家来がミヨルニルを花嫁の膝の上に置いた。
 と、同時に、花嫁の太い腕がぬっと伸びた。
「あっ!」
 と叫んだトリム王の首が真っ先にすっ飛んだ。
 フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク地方に、『トリムのクイダ』という歌が残っている。
 飛び上がって喜んだロキのように、人々は今も、その歌を歌って楽しそうに手を叩いている。



  乙女を清める剣をもて
  乙女の膝に剣を置け
  われら しかと手を取りて 誓わん!
  いざ トール
  ロールの胸は微笑む
  膝の剣が置かるるや
  トリムの王の首をはね
  群がる巨人をなぎ倒す!
  おう トール! トール!




~つづく~

 タカトミモールの方で、GSゴッドネプチューンが予約開始されましたね。まあ、webコミック内でハーフシェルがGSタートラー型にアップグレードされてた時点で近い内に出るだろうとは思ってましたが……。

 私もさっそくポチってきました。


 しかし、まさかスキュウレはテンタキルをさらにリデコするとは……。

 ロブクロウ型が削除された代わりなんでしょうけども、それにしても豪華ですよね。


 ウェブコミックの各“色”の世界のTFは、また選択がマニアックと言うか……。(^ ^;)

 紫のコンボイは元がSGオプティマスだけに、やっぱり悪役でしたが、紫の世界はレーザーウェーブ(ショックウェーブ)ばかりだったのが何となく笑えました(笑)。それを言えば緑の世界もバルクヘッドばっかり(ATアイアンハイドやスパリンスプラング含む)でしたけど。


 さて、今日はアメブロの方も更新しました。

 トールとは関係ないですが、やっぱり北欧神話関係で幻想生物百科の記事です。 


 こちらでは、トールの神話の続きと行きます。

 では、さっそくスタート!


 その頃、朝の太陽を浴びて、神々の王オーディンは馬にまたがって空を飛び回っていた。
 翼のある白馬スレイプニルは、勢いよく神々の国から、巨人の国の上空に飛び出していた。
 すると目の前に、真っ黒な馬に乗った髭だらけの巨人が現れた。
「お前は誰だ!」
 と叫んで、巨人は太い手綱をぐっと引いた。金色のたてがみがキラキラと輝いた。
「私は神々の王、オーディンだ」
 巨人はオーディンの顔を見ようともしないで、白馬スレイプニルをじいっと見つめていた。
「いい馬だ! うむ、素晴らしい」
 これを聞いたオーディンの大神は胸をそらした。
「どうだ、これに並ぶ馬は無いだろう」
「なにっ!」
 巨人がぎょろっと大神を見た。
「そうかな……。わしのこのグルファクシに勝てるかな」
 笑っていたオーディンの顔色がさっと変わった。
「よし、では、追いつけるか来てみろ!」
 ヒュッと風が鳴った。
 白馬スレイプニルは雲を蹴った。後に続くグルファクシ!
 空を蹴って蹴って蹴り続けたので、朝の空がお昼に、昼の空が早くも夕焼けに染まってきた。
 はっと馬を止めた巨人は、びっくりして辺りを見た。いつの間にか神々の国の都に来ていた。
「しまった!」
 と叫んだが既に遅かった。周りを火の神、風の神、雲の神、雨の神などがぐるりと取り囲んでいた。
 巨人は神々の怒りに触れて、殺されると思った。盾も刀も無い。
「心配はいらぬ。君は大神の友達ではないか」
 風の神が優しく言った。
「そうだ、何を勘違いしているのだ。さあ、一緒に酒でも飲もう。喉が渇いただろう」
 神々の案内で、巨人は城の中へ入って行った。
「これは有難い」
 酒をなみなみとついだ大きな壺を両手で持つと、ゴクンゴクンと音を立てて一気に飲み干してしまった。
「やあ、美味かった! わしは巨人の国の勇士フルングニルと申す……。フルングニルとは、永遠の若者と言うのじゃ」
 と言っては、また大きな壺の酒をぐっと飲みほした。
 その大きな壺を、じっと見ている者がいた。トールの帰りを待っている、シフの女神であった。
「あの壺は、トールが大切にしている物……。もし、壊しでもしたら、それこそ……」
 巨人が壺をドシンと置くたびに、シフはいつの間にか前へ前へ身体を乗り出していた。
 七杯目の酒を飲みかけていたフルングニルの口と手がふいに止まった。大きな目が、真正面に向いたままになった。神々は、思わず後ろを振り返った。
「あ、シフだ!」
 神々は初めて、巨人が両手に持っている壺に気が付いた。いや、それ以上に恐ろしい事に気が付いた。巨人の目が怪しく燃えだしたのだ。
「わしは、金の髪が大好きだ。わしの名馬グルファクシに勝る、素晴らしい髪だ」
 そう言いながら巨人はシフに近づいて行った。
「やめなさい! 悪ふざけはいけない」
 雲の神が間に入ったが、フルングニルは雲をかき分けてシフに近づいた。
「グルファクシ! 帰るぞ……素晴らしい土産を抱えて帰るのだ!」
 シフは、逃げようとしたが足が動かなかった。
 巨人の手がシフの身体に触れようとした。きゃーっと、シフの悲鳴が上がった。
 その時だ。
「あっ、トールだ! トールの神が帰ってきたぞ……」
 と、どっと声が上がった。
 大広間に姿を表したトールは火のように怒り出した。真っ赤な髪と顎髭がピンと立って、火花が噴水のようにほとばしった。
 さすがの巨人もびっくりして、足がすくんでしまった。
「待て! トール、気を静めろ! 平和の城に血を流すな!」
 火の神の鋭い声に、トールは刀から手を離した。
「お前がトールか! 戦うなら、堂々と戦いたいものだ。わしはこの通り丸腰だぞ」
 巨人の前に、雨の神が立った。
「トール、この方は大神の友達としてお招きしたのだ、気を静めろ!」
 シュシュシュと激しい音を立てていたトールの全身から、火花が消えていった。
「よし、それでは堂々と戦おう! 場所と、時を決めろ!」
「よかろう! 場所は巨人の国と神々の国の境のグリオッツガルド! 時は明日の夜明けだ!」
 金のたてがみを風になびかしているグルファクシに飛び乗るや、巨人フルングニルは夜風に乗った。そして、あっと言う間に星空に消えていった。その後姿を見つめていたトールの神は、夜明けが待ち遠しくてまたらなかった。


 夜明けが近づいた。
 静かだ。
 神々の国と、巨人の国の境、グリオッツガルドの草原に立つ二つの影!
 巨大な影と、それを見上げるように立っている影が、美しい朝焼けの前にくっきりと浮き出ているように見える。
 巨人は左手で大きな盾を構え、右手に太い意志の棒を握っている。
 トールは鉄の手袋をはめ、不思議な刀を握り締めている。


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 じりっ、じりっと、二つの影が寄った。
「えい!」
 と叫んだトールの声が、ばりばりっと天を引き裂いたかのように聞こえた。
 巨人のフルングニルははっと、思わず上を見た。その時、ぐる、ぐるっと回していたトールの刀が、ビュンと飛んできた。それは、あっと言う間の事であった。
 巨人は石の棒で、飛んできた刀を受け止めた。
 が、太い石の棒は木っ端みじんに砕けて飛び散った。不思議な刀ミヨルニルは、空中でくるっと一回転して、矢のように巨人の頭をめがけて突き刺さっていった。


 ガオ! グオ! グオ!


 同時に二つの物凄い声が大空を震わした。
 ギャーッ――と叫んだのは、トールの声だ。
 木っ端みじんに砕けた石の雨が、トールの頭にばらばらっと落ちてきた。その中でも特に大きな一つの石が、トールの頭の後ろに強く当たったのだ。
 トールはそのまま気が遠くなっていった。きらっと光を跳ね返しながら飛んで行ったミヨルニルが、巨人の頭にぐさっと突き刺さったのを、トールははっきりと見た。真っ赤な血がパッと四方へ飛び散ったのも見た。が、その全てがかすんで、その中に自分が小さく小さく溶け込んでいくような気がした。
 トールはドシンと倒れた。
 倒れたトールの首の上に、巨人の巨大な片足がどんと落ちてきた。
「勝った、トールが勝ったぞ!」
 雲のふちから顔を出して見ていた神々が駆け寄ってきた。だが、首の上に乗っている巨大な足を、どうしてもどかすことが出来なかった。
「みんなで力を合わせろ!」
 それでも動かなかった。
 そこに、三つになる息子のマグニの手を引いてシフの女神が飛んできた。
「まあ……」
 シフは今にも泣きだしそうな顔をした。その時、母の手から離れたマグニが、ドシンドシンと父親の側へ近づいて行った。
 気を失って倒れているトールの顔を、しばらく見ていたが、にこっと笑った。
 そして、巨人の片足に手をかけたかと思うと、えいっ! と跳ねのけてしまった。
「おっ……」
 神々の驚く声が、どっとあがった。その声に、トールが目を開けた。




~つづく~

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 今晩は、アカサカです。

 アーツで001の予約が開始されますね。私は二つ買って、一つはこのゼノンシリーズボディの交換パーツを作りたいと思います(少なくともネビュラヘルブロスはパーツの組み換えだけで作れますし)。


 ゆくゆくはアトムゼノンやエレキゼノンにも組み替えられるようにできれば……。


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 さて、6連勤の後の今日はお休みでして、緊急事態宣言も少しずつ解消されていく兆しが見えましたので、久々に行橋に行ってきました。


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 いつものように、車内でジュースを飲みます(笑)。


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 てなわけで、行橋に到着しました。

 前回来たのが3月6日だったので、実に2か月ぶりです。


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 で、今日の目的はこちら。

 新しくオープンしたBOOKOFF&HobbyOFF&HARDOFFです。


 実は4月21日からの開店だったのですが、コロナ対策で今まで来るのを控えていました。


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 ホビーオフコーナー。

 中津や葛原のBOOKOFFを遥かにしのぐ品ぞろえです。


 ……とは言え、下の段のワゴンにフルボトルの詰め合わせが3袋ほどあったのですが、それ、どう見ても中津のBOOKOFFで売ってた奴でした(苦笑)。回転するにあたってよそのブックオフからも色々商品を取り寄せたんだな……。


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 先にコスタ行橋の2nd streetも見てから買い物しようと思ったので、一度、ゆめタウンまでやって来ました。


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中津のゆめタウンと違って、マック・ミスドなどのテイクアウト以外はフードコートは閉鎖されていました(とは言え、そもそも中津のゆめタウンはふーフードコートと言えるほどの規模じゃないですが)。


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 こちらは専門店街。ホビーゾーンなどのエリアは閉鎖されていました。

 この辺りは中津のゆめタウンとだいぶ違います


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 と言う訳で、ゆめタウンのフードコートが使えなかったので、コスタ行橋でお昼を取りました。


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 今日は金龍ラーメン。

 前々からありましたが、実際に利用するのは初めてです。


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 久々に尾道ラーメンにしました。

 ここ最近は外食するにしても、テイクアウトばかりでしたので、店舗で食べるという意味でも久しぶりです。


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 辛子高菜もちょびっと頂きます。


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 夕食は『かつや』のソースカツ丼とポテトコロッケにしました。


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 さて、コスタ行橋のドン・キホーテの出入り口で、モバイルルーターの催事販売をやってまして。

 色々考えた末に契約しました。


 上が今回契約した奴、下が今まで使ってたWiMAXです。一応、電話で解約が出来る(と言うかWiMAXのサイトを見た感じだと電話でしか解約が出来なさそう)ようなのでしてみたのですが、混雑してて繋がらず……。

 今月中に解約できないと、二重で通信料を払う羽目になるので、早い所繋がってほしいんですが……。


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 で、契約した理由の一つがコレ。

 ニンテンドースイッチとセットで71,280円(の3年間36回分割払い)で、販売員さん曰く「今は転売とかもされてるから、(世間一般の相場で考えたら)比較的安い」んだとか。


 とは言え、スイッチは私が持ってても遊ばないので、今度実家に帰った時にお袋にプレゼントしようと思ってます(と言うか最初からそのつもりでしたが)。


 今回契約したルーター(『FS030W』と言うそうな)、3年間は使わないと元が取れない(解約してもルーターとスイッチの支払いは続くので)らしいのですが、まあ、前のWi-Fiも何のかんので6年は使ってましたし……。


 ちなみに最初に声をかけられた時、「auならスマホでYouTubeとかもかなり見られますよ」ってな話だったんですが、私が携帯で動画を見る事はまずありえないので、もっぱらノートPC用で使うことになります。料金もこれまでのWiMAXよりナンボか安いみたいでしたし……。


 で、実際使ってみたんですが、確かに今までよりストレスなくネットに繋がりますね。ブログ用の画像も、今までとは比較にならないくらいサクサクアップできますし、今まではアメブロを開いた時に「いいね!」のボタンが出ない事が多々あったんですが、それもほぼ無かったですし……。

 販売員さん曰く、WiMAXの方は電波が“硬い”らしくて、建物とかの中だと弾かれて繋がりにくくなる一方、今回のはソフトバンクのネットワークを借りる奴で電波も“柔らかい”ので繋がりやすいそうで。

 電波に「硬い」の「柔らかい」のがあるのは知りませんでした。(^ ^;)


 それからこれまでは「1か月で7GB」って計算だったのが、「1日に2.3GB」って計算(それ以上使うと日が変わるまで通信が遅くなる)で、分かりやすいですし。


 ついでにバッテリーの方も、WiMAXが(連続使用で)9時間程度だったのに対して大体15時間ほどなんだとか。


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 さて、行橋のブックオフでは、クマフルボトルとエグゼイドフルボトルを買ってきました。

 エグゼイドフルボトルは、レジェンドライダーボトルの中で唯一映像作品にも登場した奴です(平ジェネFINAL作中でドクターボトルとゲームボトルに分離)。


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 ようやくクマテレビの変身音声も聞けるようになりました。

 これで持ってない通常ボトルはドッグマイクの組み合わせのみです(マイクボトルは持ってるんですが、QRコードのシールが剥がしてあるので、あるネッ友さんのボトルに改造しようと考えてます。クワガタボトルがもうちょっと手に入りやすかったらなぁ……)。


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 エグゼイドフルボトルの方は、エボルドライバーに挿せばムテキゲーマーの変身音声が聞けます。

 まぁ、今はマキシマムマイティXガシャットとハイパームテキガシャットを持ってるんで、ゲーマドライバーの方で正規の音声を聞けるわけですが。


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 中津に戻ってきた後は、夕食の買い物のついでにこちらのブックオフにも行ってみましたが、ジオウ仕様のタイムマジーンがオーズウォッチ欠品で1,100円でしたので、即購入しました(明日給料日だし)。


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 さっそくRKFのジオウを搭乗させてみました。

 それから……。


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 以前かぷちぃのさんが書かれていた記事みたいに、けやきさんを乗せてみたり。

 ちなみにかぷちぃのさんも、私と似た経緯でタイムマジーンをゲットされてたようで。


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 それと、石鹸が切れそうだったので近くのドラモリに行ってみたんですが、マスクが結構な量、入荷してました。しかも売り場の張り紙にも「一家族様5パックまででお願いします」という、結構余裕のあるコメントが。


 寮に戻ってきた時、たまたま部下に出くわしたんでその話をしたんですが、あちこちでちょっとずつ余って来てるみたいで、「アベノマスクいらんのじゃないですか?」っつってましたが、本当に「アベノマスク? 何それおいしいの?」ってなりそうですね……。(-_-;)


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 と言ったところで、今日はこの辺で。

 どうも、ではでは。

 戦の支度をしていた神々の国に、再び平和が訪れた。
「そうだ、お前が無事に帰って来たらお祝いをしたいと、海の神イーギルが行っていたぞ」
 と、一人の神様がトールに言った。
「そうか、ではさっそく、イーギルの城へ出かけよう」
 神々はわいわい騒ぎながら、海の底へ降りて行った。
「おう、よく来てくれた」
 イーギルの神は喜んで神々を迎えた。ところが酒を飲み出すと、神々は急に不機嫌になった。
「どうも、こんな小さな貝の盃では酒がまずいな」
「そうだ。もっと大きな器は無いのか」
 その話し声を耳にしたイーギルの神が、
「いや、悪い悪い! 食べる物はいくらでもうまい物はあるが、確かに、その小さな貝ではまずいな」
 と言った。
「では、どこからか大きな器を手に入れてきたらどうだ」
 頑固者のトールがすぐ叫んだ。
「しかし、どこから……と言っても」
 海の神イーギルは、いかにも困ったような顔をした。すると、チルという神様が、
「そうだ」
 と、不意に大きな声を出した。
「私の親父の家に素晴らしい大きな釜があるんだ」
 チルの神は目を輝かせて、さらにしゃべり続けた。
「それは素晴らしい大釜だ。親父は釜を集めるのが好きで、見事な釜がいっぱいある。だが、その大釜は深さが一キロもあるのだ」
 一キロと聞いて、トールの顔色が変わった。
「お前の家は、確かエリファガル川の近くだったな」
「そうだ。エリファガル川の東の、地と天の境だ。だが、親父のヒメルが問題だ」
「知っている。千人力で気が荒いと聞いている」
「他の釜なら、きっと分けてくれるだろう」
「いや、わしはその大釜が欲しくなった。チル、行こう! 必ず親父と仲良くなって、もらってみせるぞ」
「そうか、では、出かけよう」
 二人は空飛ぶ魚にまたがると、海の中から飛び出した。
 抜いたり抜かれたり、空飛ぶ競争を楽しんでいる内に、美しい夕焼けに染まったエリファガル川が見えてきた。ヒメルの城は、その河口にあった。
「お前の親父は、よほど釜が好きなんだな」
 釜を逆さまにして、ぽんと置いたような城を見て、トールはお腹を抱えて笑い出した。
「トール、変な笑い方をするな! もし、親父の耳に聞こえたら、それこそ大変なことになるからな」
 チルの真剣な顔を見て、トールの胸もキュッとしまった。城の側の水面に降りると、二人は裏口からこっそりと中へ入っていった。
「まあ、チル! いつ帰ってきたの」
 チルを見つけたお母さんが、嬉しそうに駆け寄ってきた。
「お母さん、あの大釜をもらいに来たんですよ。ええ、神々に差し上げるのです」
 綺麗な若いお母さんは、ちらっとトールの神を見た。そして、暗い顔をした。
「でも、今日は駄目だよ。とても荒れているの。うかつな事を口にしたら、それこそ殺されてしまうわ」
 お母さんは、二人を大きな部屋の中に案内した。部屋の周りに、大きな釜がいくつも並んでいる。
 その大きな部屋を見回していたトールはびくっとして、目を止めた。そこに、九百の頭を持った、醜い、醜いお婆さんがいた。
「お婆さんは、もう、動くことも、口を利くことも出来ないんだから心配はいらないよ。でも、荒れているお父さんには困ったね」
 と、お母さんが言った。
 その時、ドシン! ドシン! と、地響きが伝わってきた。
「あっ、お父さんが海から帰ってきた! 早く早く、あの大きな釜の後ろに隠れて……。お母さんがきっと、ご機嫌を取ってあげますよ」
 二人が釜の後ろに飛び込むと、ヒメルの神が入ってきた。
「う、う、う……人間臭いぞ!」
 ぎょろっと部屋の中を見回した。
「チルが帰ってきたんです! 人間の味方で、悪魔の敵と言われている、一人の神様をお連れして」
 お母さんは必死に叫んだ。
「うるさい! あの釜の後ろだな」
 ヒメルが真っ赤な顔をして、ぐっと睨むと、並んでいる八つの釜が木っ端みじんに砕けて飛び散った。
 トールとチルが隠れている前の大きな釜だけが、ポツンと残った。うひゃひゃひゃーと、物凄い笑い声が上がった。
「出てこい!」
 チルが先に出た。続いてトールが姿を現した。グワォ、グワォとトールのお腹から物凄い音がしている。それを聞くと、ヒメルがまた笑い出した。
「牛を三頭ばかりひねりつぶしてやろう! 火をたけ、火の用意だ!」
 今まで青い顔をしていたお母さんが、ニコッと笑った。
「トール、良かったな」
 チルが嬉しそうに小さな声で言った。
 牛がこんがりと焼けると、トールは二頭も食べてしまった。これがまた、ヒメルには気に入ったらしい。
「よし、明日の朝は、大きな大きな魚を捕って来てやろう」
 と言って、酒を飲むとごろりと寝てしまった。
 朝が来た。
 ヒメルが海辺に来ると、そこにトールが立っていた。
「よし、乗れ……」
 二人は海へ乗り出した。舟の中には、昨日ひねりつぶした牛の頭が転がっている。それが餌だ。
「ここらでいいだろう」
 と、ふいにヒメルが叫んだ。
「ダメだ、こんなところで何が捕れる!」
 トールは、まだぐんぐん漕いでいる。青い海が黒くなってきた。
「ここらで良かろう」
 トールは舟を止めると大きな錨に、ぶつっと牛の頭をさして、ドボンと海へ放り投げた。間もなく、ぐ、ぐっと太い綱が引いた。
「それっ……」
 グイっと引くと、クジラが水面から飛び出した。
「すごい獲物だ。トール、もういい、帰ろう」
 何故かヒメルはそわそわしている。
「いや、一匹では足らん! もういっちょうだ」
 ドボン! ぐぐっときた。
「やあ……」
 トールの鋭い掛け声に、クジラが跳ね上がった。これで二つだ。
「トール、もう帰ろう! 危険だ」
「何が危険だ。こんな面白い事が他にあるか」
 ぶつっと、牛の頭を錨に叩き込むと、トールはまたドボン! と海へ投げこんだ。これが最後の餌だ。
 急に生暖かい風が吹き出した。真っ黒な海鳥が何百羽と集まってきた。


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「なんだ?」
 ぐっと空をにらんだトールは、鉄の手袋をはめて、不思議な刀をしっかりと握った。
「ミッドガルドだ……」
「ミッドガルド? 何だ、それは」
 と言った時、太い綱がぐっと引いた。
「それ、もういっちょうだ!」
 トールが素早く綱を手繰ると、海中に真っ赤な血が噴き出した。引いてあった綱が、急に緩んだ。
「トール、危ない!」
 ヒメルは舟の底に身体を伏せた。頭の上が真っ暗になった。熱い風がトールの顔に当たった。
「あっ、大蛇だ……」
 と叫んだ時、ヒメルが、
「ミッドガルドだ!」
 と、き○がいのように叫んだ。
「えいっ……」
 その時、物凄い声がトールの口から火のように噴き出した。
 と同時に、不思議な刀がキラッと光った。
 ギャオ――。
 不気味な声が頭上で光った。その上から生暖かい血の雨が、夕立のように降ってきた。赤い海に、ミッドガルドの大きな大きな頭が落ちてきた。
「トール」
 ヒメルはぽかんと口を開けたまま、水面に浮かんでいる大蛇の巨大な頭を見つめていた。
「お前ほど強い男を、わしは見た事が無い。強い、全く強い」
 と、独り言を言っていたヒメルが、何を思ったかふらふらと立ち上がって、腰に巻き付けてある汚い帯をほどきだした。
「恐ろしいミッドガルドがいなくなった今は、もう、この力帯にも用はない。お前にやろう。……そうだ、あの大釜も担いでいくがよい」
「有難う!」
 力帯を締めたトールの神は、元気よく舟をこぎ出した。物凄い力である。二頭のクジラと大蛇の巨大な頭を引いているのに、すいすいと進む。
 朝の太陽を一杯に浴びた、エリファガル川の河口が見えてきた。




~つづく~


 因みに今回出てきたミッドガルド蛇、別名は『ヨルムンガンド』で、前回トールが持ち上げられなかった猫の正体だった「大地を取り巻いている大蛇」だったりします。


 ではでは。

 サイトを更新しました。

 今日は『文庫本コーナー』です。


 本文の方は、トールの神話の続きで行きます。

 では、スタート!


 雲の間から月が出ていた。
 ロキは、草の上にペタっと座った。
 草は夜露でしっとりと濡れていた。
「ロキ、向こうに家があるぞ!」
「あっ、本当だ! 本当だよ」
 洞穴から飛び出してきたチアルフが、嬉しそうに叫んだ。
「えっ、本当か!」
 ぴょんと立ち上がったロキは、初めて辺りを見た。五百メートルほど先に大きな森が見えた。その手前の野原の真ん中に、一件の家がぽつんと立っていた。
「しめた、夜露に濡れないですんだぞ。ああ、眠い、眠い」
 ロキはぶつぶつ言いながら家まで走った。
 家の中には何もなく、誰もいなかった。
「こりゃ、空き家だ」
「空き家でもなんでもいい、オレはくたくただ」
 と言うや、ロキはその場にばったりと倒れてしまった。
「だらしのない奴だ。ロスカに笑われるぞ」
 そう言って、トールは抱いている女の子の顔に目を向けた。ロスカは可愛い顔をして寝ていた。
「なんだロスカも……」
 トールの神は、月の光に照らされているロスカの顔に目をとめた。美しい顔だ。
(よしっ、この子を、幸せにしてやるぞ!)
 トールはロスカを静かに、静かに寝かした。チアルフは、もうロキの横でいびきをかいていた。
「さてと、それでは、この幸せな三人の番をしながら、わしも寝るとするか」
 家の入口の黒い壁の前に、どかっと腰を下ろすと、トールは不思議な刀を抱えて目をつぶった。
 それから、どのくらい経った頃か――。ふいに、ぐらぐらっと地震が来た。
 ひやーっ、と飛び上がったロキは、真っ先に外へ飛び出していた。
「早く早く、森へ逃げるんだ。家の中にいては危ないぞ!」
 ロキは一人で大騒ぎをしている。
 ロスカとチアルフを抱えたトールが、ゆっくりと家の中から出てきた。
「ロキ、静かにしろ。よく寝ているんだ」
 四人は大きく枝を伸ばしている木の下で一夜を過ごした。
 夜明けに、またゴロゴロッと空が鳴った。
「雷にしてはおかしいぞ?」
 雷の神と呼ばれているトールの神だ。
 不思議な刀をさっと抜くと、不気味な音のする方へ近づいて行った。
 グオ――
 グオ――
 という、物凄い音があたりの大木を激しく揺さぶっている。
「あっ、巨人だ」
 森の中の広場に、全身毛だらけの大男が長々と寝そべっていた。
「そうか、夕べ、地震と思ったのは、この男のいびきだったのか」
 トールは目的の巨人の国があまりにも近くにあったのでびっくりした。
 大男の目が開いた。
「うるさい奴だ! お前は誰だ、どこから来たんだ!」


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 と言いながらも、大男は目の前に立っているトールを見ようともしないで、辺りをきょろきょろと見まわしていた。
「おやっ、手袋が無いぞ? あっ、あった、あった!」
 太い大きな腕が、びゅっと風を切ったと見る間に、森の外にぽつんと立っている一軒の家をつかんだ。
「えっ、あ、あれが手袋か!」
 トールはどきっとした。家だと思い込んでいたものが、巨人の手袋だったのだ。
「あった、あった、こいつが無いと困るからな」
 と言った大男は、ぎょろっとトールを見た。
「おう、お前はトールの神だな! いやいや、名前を聞かなくても知っている。そんな変な顔はそういないからな。うはははは」
 森の木がぶるぶると震えた。
「お前は誰だ!」
「わしか。わしは巨人の国の王様ウトガルデロックの家来だ。お前こそ、何の用があって巨人の国に来たのだ」
「ウトガルデロック王に用があって来たんだ!」
「ほう、そうだったのか……よし、それでは、わしがお城の近くまで案内してやろう」
 そう言って立ち上がろうとした大男は、木の下でガタガタ震えているロキと、女の子と、男の子を見つけた。
「トール、あれは、お前の家来か」
 後ろを振り返ったトールは、
「そうだ、仲間だ!」
 と叫んだ。
 立ち上がった巨人の顔は、森の上に飛び出していた。歩くたびにグラグラっと、地面が激しく揺れる。足をドシン! と降ろすたびに、ロキたちの身体がピョンピョンと跳ねている。
 森から野原へ出た。大きな大きなお城が、美しい野原の真ん中にそびえていた。
「トール、あれが王様の城だ。いいか、悪い事は言わぬ。あまり大きなことは言わぬほうがいいぞ! では、わしはここで失礼する。そうだ、腹が減っただろう。この袋に食べ物が入っている。では、ごめん!」
 腰に下げていた袋をポンと下に置くと、大男はズシンズシンと遠ざかっていった。トールの神は、目を輝かして、その後姿を見つめていた。
 袋の中には、干し肉や果物が入っていた。
 食事を済ますと、四人はお城に向かって歩き出した。
 美しい野原に、甘い香りが漂ってきた。花の匂いだ。
「ロスカ、あれを見てごらん。あの林が、草の茎なんだよ」
 トールに言われて、三人は上を見た。緑色の太い木の上に、紫色の花が付いている。大きな大きな花びらが風に揺れている。
「ひや……すごい花だ!」
「あっ、あれはトンボだ!」
 チアルフが突然叫んだ。
 羽の長さが二メートルもある、大きな大きなトンボだ。
 トールは刀を抜いて、みんなに危険を知らせた。黒い影は、すうっと頭の上を通り過ぎて行った。
「何もかも、見上げるほど大きいんですね」
 と、チアルフが言った。
「当たり前だ。だから巨人の国と言われるんだ」
 ロキはふと小人の世界を思い出した。様々なものを作った大神の方が、じぶんよりもっともっと悪戯好きだと思った。
 お城が近づいてきた。上の方が雲に隠れている。
「うむ、これは凄い!」
 巨大な門を見つめたトールは、思わずうなってしまった。
「これは都合の良い事だ。下から楽に通れるぞ」
 ロキの神は、さっさとくぐっていった。まるで、珍しい国に遊びに来たようなはしゃぎようだ。
「あっ、トール、あれを見ろ」
 巨大な宮殿の前の広場に、大勢の巨人が背中を問の方に向けてずらりと立っていた。
 その向こうから、威張った声が聞こえる。
「よいか、小さな人間が四人やって来るが、決して手を出してはいけないぞ」
 トールはびっくりした。なんでも見ることが出来る、魔法の玉があるのに違いない。
「よし、こうなったら、堂々と王様の前へ行こう」
 四人は巨人の間を通って、前へ、前へ進んだ。悪戯好きのロキだけは、ときどき、足を開いて立っている巨人の下を通って、きゃっきゃっと声を上げて喜んでいる。
「おう、やって来たな……」
 そらがバリバリっと裂けたかと思った。物凄い声だ。
「巨人国の王、ウトガルデロックか!」
 王の前に立ったトールが叫んだ。
「そうだ。お前はトールだな。よく来た! ここに来るまでには、色々苦しい事があっただろう……。何のために来たのか、そんな事はどうでもよい!」
 トールは、どこかで聞いたような声だと思った。だが、どうしても思い出せなかった。
「この国に来た者は、何か一つ優れたものを持っていないと、誰も話し相手にならないのだ! お前にも、お前の家来たちにも、何か一つぐらいは人に負けない物があるだろう」
 ロキが、
「しめた!」
 と叫んだ。
「ありますとも。食い競争なら、私は誰にも負けないんだ」
 散々歩いてきたので、ロキはお腹がペコペコだった。
「これは面白い! では、さっそく見せてもらおう」
 ウトガルデロック王の命令で、肉が山のように盛ってある、大きな木皿が二つ並べられた。
「ロゲ! ロキの神の相手をしろ」
「はっ!」
 王の命令で肉の山の前に立った巨人の身体は、真っ赤だ。トールの神より真っ赤だ。
 それもそのはず、ロゲは、炎と言われている巨人だ。めらめらと火が燃えるように肉の山を食べだした。
 ロキも負けずと、むしゃむしゃと食べだした。ロゲが勝つか! ロキが勝つか!
 山のような肉の塊が、見る見るうちになくなっていった。
「ロキ、頑張れ!」
 と、いくら応援しても、ロゲの減り方の方が早い。
「ああ、駄目だ」
 チアルフがついに目をつぶってしまった。
「よし、次は僕だ! 走る事なら負けないぞ!」
 ロキが負けると、チアルフが飛び出した。
「チアルフ、偉いぞ。よしっ、頑張ってみろ!」
 トールが嬉しそうに叫んだ。
「これはすごいぞ。あんなチビが、風より早く走るというのだ……。フーゲ、お前、やってみろ!」
 ひょろひょろっと背の高い巨人が、ゆっくりと出てきた。自分の足元を見るように少年を見た。
「向こうの金の棒を回って、ここに戻ってくるのだ。よいな! では、走れ!」
 チアルフはさっと飛び出した。
 びゅんびゅん風を切って走った。歯を食いしばって、必死に走って、走って、走り続けた。
 でも、勝てるはずがない。笑いながら走っているフーゲは、すいすいっと行って、すいすいっと戻ってきた。
「よし、今度はオレだ! 力と力の戦いをする者はいないか!」
 腰につけていた刀を下に置くと、トールはウトガルデロック王の前に仁王立ちになった。
「これは面白い。だが、気の毒だが、お前さんと取っ組んで、負けそうな男はいないよ。そうだ、エレを呼べ!」
 トールは、さっそうと出てくる若者の顔を目に浮かべた。
 ところが、ひょろひょろと出てきたのは、歯が全部抜けたお婆さんだった。
「えっ、こ、こんなよぼよぼの……」
「よぼよぼ、かな……。トール、馬鹿にすると酷い目に遭うぞ」
 そう言うと、ウトガルデロック王は楽しそうに笑いだした。
「よし、行くぞ!」
 ぱっと、トールはエレに飛びかかった。
 神々の国で、トールのその勢いを、ぐっと受け止める者はいない。ほとんどの者が、ドシンと尻餅をついてしまう。
 それなのに、よぼよぼのおばあさんは、平気な顔をして立っている。
「えい! とうー」
 トールの気合だけが、まるで一人で空回りしているようだ。
 その内に、あっと言う間にトールの大きな体が投げ飛ばされてしまった。トールはくるくると二回転すると、さっと立ち上がってもう一度飛びかかっていこうとした。
「トール、やめろ! 勝負は決まった。男らしくないぞ」
「しかし、まだ……」
「よし、それほど言うなら、あの猫を片手で持ち上げてみろ」
「えっ、猫を……」
 トールの顔が真っ赤になった。
「トール、怒るな怒るな。確かに、猫を持ち上げるゲームは、巨人の国では子供の遊びだ。しかし、それが出来ないと一人前の若者になれないのだ」
 トールは、ウトガルデロック王の前で、のんびりと日向ぼっこをしている金色の猫を見つめた。つかつかとその前に来ると、トールは右手を猫のお腹の下に差し込んだ。
 そして、ひょいと持ち上げようとした。トールの顔が、ぴくっと動いた。真剣になった。髪も顎髭もピンと立って、火花が飛び散った。だが、猫はびくともしないのだ。
 ついにトールは両手を使った。それでも、猫は持ち上がらなかった。お腹がやっと離れたが、足は下にピタっとくっついたままだ。
「参った……」
 トールはその場にばったりと倒れてしまった。大きな口を開けて、はあはあ言っている。
「そうだ、酒だ! 酒を持ってこい! 酒の飲み比べだ!」
 太い動物の角が二つ用意された。赤い酒がどくどくとつがれた。トールはぐいぐいと飲んだ。飲んでも飲んでも尽きなかった。
 青い顔をした若者は、一気に飲み干すと、けろりとした顔でトールを眺めている。


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 トールはまだ飲んでいる。
 その内バタッと倒れてしまった。そのままグウグウといびきをかきだした。
「寝かしておけ、目が覚めるまで、寝かしておくんだ」
 ウトガルデロック王が立ち上がると、美しい音楽が鳴りだした。王も家来達も、どこかへ消えていった。
 広い、広い大広場に、四人だけがぽつんと取り残された。
 やがて朝が来た。
 トールが目を覚ました。
 その時、巨人がぞろぞろと出てきて、昨日のように並び出した。美しい音楽が鳴って、ウトガルデロック王が姿を現した。
「どうだな、トールの神」
 優しい声だ。トールはまた、どこかで聞いたような声だと思った。
「だいぶ、自信を失ったような顔だな。結構、結構。広い世の中には、お前さん以上の力持ちがいっぱいいる事が分かれば、それでいいのだ」
 ウトガルデロック王はにこにこ笑っている。
「だが、本当の話を聞かせてあげよう。トール、お前さんは大変な力持ちだよ。大変な豪傑だよ」
 不意に話が変わったので、トールも、そばにいるロキたちもビックリした。
「わしは、力ではお前さんに到底勝つことが出来ない。そこでだ、魔法を使ったのだ」
「えっ、魔法!」
「そうだ。あのお婆さんのエレの事だが、あれは“老年”なんだ」
「老年?」
「さよう。人間はいつか必ず年をとる。それは、どうする事も出来ないのだ。いくらうまい物を食べても、薬を飲んでも、お爺さんになり、お婆さんになる。人間がいくら暴れても、わめいても、駄目なんだ」
「それを、あの力相撲で見せたのか」
「それから、あの猫だが……。本当のことを言うと、あれは大地を取り巻いている大蛇だったのだ」
「えっ!」
「猫のお腹が持ち上がった時は、わしはびっくりしたよ。それから、お前さんが飲んだ酒は海だったのじゃ」
「えっ、う、海!」
「海じゃ、いくら飲んでも飲んでも尽きないはずじゃろ」
 ウトガルデロック王の顔が急に真剣になった。
「トールの神! 何故、わしがそんな魔法を使ったか分かるかな。わしは争いが大嫌いだからさ。お前さんが何をしに来たか、ちゃんと知っている。オーディンの大神の神殿を、わざと踏みつぶしたのではない! 誤って蹴ってしまったのだ」
「誤って?」
「その瞬間、永遠に燃え続けていた神の火が消えてしまったのだ」
 トールは何も言えなかった。
 嘘ならば、激しい怒りが湧いてくるはずだ。
 その時、ふと、お城にやってくる前、森の中で会った大男の事を思い出した。
「あっ、あの声だ!」
 と叫んだ時、
「トール、国へ帰ったら、よく大神に詫びてくれ。それから、この魔法の鉄の手袋は、お前さんに上げよう。大きくなったり、小さくなったり、そりゃ便利だぞ。それに手袋が無くては、真っ赤に焼けるその立派な刀を持ってはおられまい。では、ごめん!」
 と言って、巨人の王ウトガルデロックは、煙のように消えてしまった。四人がはっと気が付いた時には、大勢の家来も、お城も消えていた。
「あっ、ヤギの馬車だ!」
 ふいに、少年チアルフの元気な声が上がった。
 六頭のヤギが、嬉しそうに鳴いた。
 辺りには美しい緑の大平原が続いていた。




~つづく~

 荒れ果てた大平原を過ぎると、まるで油でもひいたように見える広い野原に出た。
「トール、ヤギが滑って、前へ進まないぞ」
 ロキが不思議そうに叫んだ。
「本当だ! よしっ、こうなったら、歩いて行こう」
「車はどうする」
「ここに置いていこう。帰りに、また要るからな……。いいか、待っているんだぞ!」
 ヤギに命令すると、トールは先に立って歩きだした。つるつるっと滑る。
「これは怪しいぞ? ロキ、油断をするなよ」


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 四人はつま先に力を入れて、ペタ、ペタッと、足を地面に押し付けるようにして、ゆっくり、ゆっくりと歩いて行った。しかし、一歩行くと二歩後ろへ下がっているような気持ちがした。
 辺りがだんだん暗くなってきた。
「トール、あれを見ろっ! 岩だ。岩と岩の間に、細い道があるぞ」
 ロキがふいに叫んだ。
「どうやら助かったようだな。よし、それでは、あの道を行こう」
 つるつる滑っていた足の下が、ざらざらしてきた。
「トール、あんなところに赤い門があるぞ?」
 ロキが、また大きな声をあげた。すると、岩の間からバタバタッと真っ黒い鳥が十五羽飛び立った。
「きゃー」
 女の子がトールにしがみついた。
「大丈夫だよ、ロスカ!」
 兄のチアルフが、ロスカの手をぎゅっと握った。
 辺りがますます暗くなってきた。星も見えない。
 ホー、ホー、ホー。
 と、フクロウのような声が闇の中から流れてくる。
「怖い……」
 ロスカが今にも泣きだしそうな声で言った。
 道は次第に上り坂になっている。風が冷たくなってきた。その風に乗って、ゴーゴーと不気味な音が聞こえてくる。
「そらっ、お化けだ!」
「きゃー」
「あはは、は、は、嘘だ! あの白く見えるのは、滝だよ。あはは、は、は」
「ロキ! そんな悪戯はよせ! 弱い者いじめをすると、今に自分が酷い目に遭うぞ」
 四人はいつの間にか、大きな滝つぼの前に来ていた。ゴーゴーと音を立てている滝が、闇の中に白く浮かんで見えた。
 それから道は、下り坂になっていた。その道の中央に、ぽつんと小さな火が見えた。
「あれは何だ?」
 刀を抜いて、トールが一歩、一歩、近づいて行った。
「何だ、たき火のあとじゃないか?」
「すると、人が近くにいるという事だ」
 頭のいいロキがすぐに叫んだ。
「あっ、月が出てきた」
 チアルフが、空を見上げて指さした。
「おやおや、おかげで素晴らしい家が見つかったぞ。ほら、あんなに大きく、ぽっかりと口を開けて待っているよ」
 いたずらのロキの神が、ぴょんぴょんと跳ねて前へ飛び出していった。
「待てっ! 油断をするな」
 トールは刀を構えて、口を開けている大きな洞穴に近づいて行った。ひやっとする、冷たい風が流れてくる。
 洞穴に一歩入ると、右と左に幽霊が座っていた。
「あっ、ゆ、幽霊だ……」
 ロキもチアルフもロスカもぶるぶるっと震えたが、幽霊の方もがたがた震え出した。鉛のような歯がカチカチと音を立てている。
 右は男で、左は女の幽霊だ。
「お、お前たちは、ど、どこから、どこから入ってきたのだ」
 男の幽霊は、死人の骨で作った槍のようなものを持っている。女の幽霊の頭には、カラスの羽が何本もついている。二人とも、青い光の鎧を付けていた。
「お前たちの血は、まだ温かい……。いま戦場で死んだばかりかな……。ああ、あの恐ろしい戦争が、まだまだ続いているらしいな」
 冷たい、冷たい声だ。
 女の幽霊が、かすれた声で言った。
「お前さん達は、何が欲しくてここに来たの……。夜が食べたいの……。それとも、あの恐ろしい魔女に食べられたいのかい」
 ひ、ひ、ひ、ひと笑った女の幽霊は、
「お帰り、さあ、早く、早く……」
 と、不意に大きな声を出した。その声が、大きな洞穴の中で不気味に響いて広がった。
 チアルフとロスカは目を固くつぶって、両手で耳を押さえていた。その二人を、ロキは母親のようにしっかりと抱きしめていた。
「ト、ト、トール……か、帰ろう」
 ロキも歯をカチカチと鳴らしだした。
「ロキ、喜べ! ここは地獄らしいぞ。お前の、死んだ娘と会えるんだぞ!」
「えっ、じ、地獄! 嫌だ、嫌な所だ。こんなぞくぞくする穴ぐらから、早く出よう」
「なに、早く出よう? ロキ! 馬鹿な事を言うな! うっかりした事を言うと、それこそ、ここから出られなくなるぞ」
「トール、おどかすなよ」
「女のようにくよくよするな! それでも戦士か」
「よし、それじゃ、どこまでも行くよ!」
「それでこそ、本当のロキだ! こういう所に来ても、いたずらをするようでなければ、本当のいたずらの神と言われないぞ」
「そうだ、お前たちも、元気を出せ!」
 ロキは歯をカチカチと鳴らしながら、チアルフとロスカに力を込めて言った。自分では力を込めて、堂々と言ったつもりだが、その声はかすれて震えていた。
 トールが歩き出した。ロキもすぐその後に続いた。足音が不気味に響いている。
 ロスカはいつの間にか、トールの太い腕にしがみついていた。
 二人が肩を並べて歩くのがやっとというほど、洞穴の岩と岩の間が狭くなってきた。その岩の壁が青く光っている。
 水がちょろちょろと音を立てて流れている。その水に触るとひやっとした。
「あ、生暖かい風が吹いてきたぞ!」
 不意に叫んだロキの声が、頭の上でがんがんと響いた。
 目の前が急に、ぱっと広がった。天井の高い、大きな洞穴に出たのだ。
「あ、あんな所に幽霊が……」
 洞穴の両側には、がたがた震えている幽霊たちが、数えきれないぐらい立っていた。その何百という冷たい目が、四人に集中した。
「おい、あそこを見ろ!」
 トールが不意に叫んだ。
「きゃ……」
 と、ロスカの悲鳴が上がった。
「ロスカ! 大丈夫だよ」
 兄のチアルフが、ロスカの身体をしっかりと抱いた。
「あ、あれは……」
 ロキの震える声が、ひゅうっと唸った風の音に吹き消された。
「幽霊の王座だ。見ろ、ロキ! あそこに座っているのは、お前の娘、ヘルじゃないか!」
「えっ!」
 ロキはびっくりして、洞穴の中段の正面を見た。
 王座は、人間の骨と骸骨でできている。その上に胸を張って座っている女の身体は、上が真っ青で、下が真っ赤だ。


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「あっ、ヘ、ヘル……」
 ロキはふらふらっとして、その場に倒れかかった。
「ロキ! しっかりしろ」
 ロキの背中をどんと叩いたトールは、鋭い声で叫んだ。
「臆病者! お前はびくびくするために生まれてきたのか。 びくびくして死ぬ運命を自分で作ろうとしているのか! みっともないぞ」
 ロキは目を開けた。だが、何も言わなかった。
 トールは青い光を放っている王座の前へ近づいて行った。
「幽霊の女王! 我々は、自分から好んでここに来たのではない。道が一つしかなかったのだ」
 女王は黙っていた。
「我々は、巨人の国へ行く途中、道に迷っただけだ! もし、巨人の世界に行く近道を知っていたら教えて欲しい!」
 上が真っ青で下が真っ赤の幽霊の女王は、たくましいトールの身体を舐めるように見つめていた。
 突然、女王のヘルが叫んだ。
「ああ、あなたの、その、その健康な身体を、私は、私は見ていられない!」
 真っ赤な口が耳まで裂けて、不気味な声が大きな洞穴の中に響いた。
「頼む! すぐ、すぐ、ここから出て行って欲しい! 巨人の国へ行く道は、この下の細い道を行けばすぐだ! 早く、さ、早く!」
 幽霊の女王が苦しそうに胸をかきむしった。すると、洞穴の両側に立っている幽霊たちが、しくしくと泣き出した。耳が痛くなるぐらい騒がしくなった。
「ロキ! 行くぞ」
 トールは、震えているロスカを抱き上げて歩き出した。
 チアルフはその後にすぐ続いた。
 二、三歩歩きかけたロキは、足を止めて王座を見上げた。
(あ……あれが、私の娘なのか!)
 思わず顔をそむけた。
 生きている時は、悪い事ばかりしていた娘だ。
 かわいい小鳥の羽をもぎったり、家に火をつけたり、子供の顔に火を押し付けたりして、神様たちを困らせたり、怒らせたりしたものだ。
 その娘が、物凄い所に、物凄い姿をして座っている。ロキは顔を伏せると、一気に駆けだした。走りながら、涙をぼろぼろとこぼしていた。苦しくて、苦しくて、喉が詰まる思いがした。しばらく走ると、頭の上に、月がぽっかりと見えた。




~つづく~

 その時、騒々しい声が聞こえてきた。
「なんだ、あの騒ぎは」
 大神オーディンの目が、ぎらっと光った。
「はい、スウェーデンからの使者です!」
「スウェーデンから? 何かあったのか」
「はい、巨人国の王、ウトガルデロックが、大神の神殿を壊し、永遠に燃え続けていた神の火を踏み消したとの事です!」
 オーディンの顔が、さっと曇った。辺りが急に暗くなった。
「なにっ、それは本当か?」
 神々の前に立ったのはトールの神だ。
 スウェーデンのウプサラに、オーディンの神をまつる神殿がある事もトールは知っていた。
 そこに、神の火が燃え続けていることも聞いていた。その火が消され、神殿が壊されたのだ。
「うむ!」
 と拳を握り締めたトールの赤い髪と、赤い顎髭がピンと立って、その間から火花が噴水のようにほとばしった。
「ようし……今に見ておれ! ロキ、戦いの支度だ。すぐ、車にヤギをつけろ!」
 ロキはすぐ、八頭のヤギを車につけた。
「ロキ、一緒に行くか」
「う、う、う……」
 ロキは嬉しそうに大きな頭を前後に振った。ロキの神は、絶えず何かいたずらをしていたのだ。
「そうか。よし、口を出せ」
 と言うや、トールはロキの口を縫い合わせている糸を、プツプツと切っていった。
「うわあ、行こう! どこへでも行くぞ!」
 ロキは飛び上がって喜んだ。
 トールの神は、不思議な刀を持って車に乗った。そして、オーディンの大神と、フリッガの女神の顔を見た。
「よく見ていて下さい。われわれ二人で十分です。では」


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 トールはシフの顔をちらっと見て、ピシッと鞭を鳴らした。不思議な力を持っているヤギは、風邪を切って虹の橋を下っていった。
 一日、走り続けた。
 大平原も夕焼けに染まってきた。
「あっ、あそこに家があるぞ!」
 お腹をグー、グーと鳴らしていたロキが、いかにも嬉しそうに叫んだ。
 見ると、荒れ果てた大平原のかなたの森の前に、小さな家が一軒、ポツンとあった。
「よしっ、あそこで一夜を過ごそう」
 トールは手綱を右へ右へ引いていった。
 次第に近づいてくる家の窓に、明かりがともった。
 その横に、八頭のヤギは滑り込んでいった。音も無く、すっと止まった。
「これはひどい農家だ」
 ロキが顔をしかめた。
「ぜいたくを言うな」
 トールは頭をぶっつけないように身体を折って、家の中へ入っていった。何か、臭いにおいがプンプンと鼻をついた。
「頼む。一晩だけ泊めて欲しい」
 火を囲んでいた老夫婦と、二人の子がびっくりしたように顔を向けた。
「これはこれは、旅のお方で……。どうぞ、どうぞ、遠慮なくお泊り下され。しかし、この通り、草の根っこしか差し上げる物が御座いませんが、それでよろしかったら」
 ロキは目を丸くして、火の上に下がっている鍋の中を覗き込んだ。男の子と女の子がガリガリかじっているのも草の根っこだ。
「こりゃ、ひどい!」
 トールの神は、やせた子供たちの顔を見つめていた。
「ご馳走は、私の方が用意をいたそう」
 そう言うと、外へ出たトールは二頭のヤギを殺して皮をはいだ。
「さあ、肉を食べろ! どんどん食べろ。しかし、骨だけは折らないようにするんだぞ」
「うわっ、肉だ!」
 男の子のチアルフは手を叩いて喜んだ。ガツガツ、ガツガツ食べだしたので、うっかり一本の骨を折ってしまった。だが、そのまま知らん顔をしていた。
 食後、トールは骨をきれいに洗って、はいだヤギの皮の上に並べておいた。その不思議な様子を、じっと見つめていたチアルフも、女の子のロスカも、いつの間にかうとうとと眠ってしまった。
 その夜、二人は、不思議な不思議な夢を見た。
「あれっ! ヤギが八頭いるぞ?」
 太陽が昇る前、トールがヤギの皮の上に並べた骨の上を、不思議な刀でポンポン叩いた事を、もちろん知らなかったからだ。
 ポンポンと叩くと、ヤギは元通りに生き返って、車に繋がれた。お爺さんもお婆さんも、いや、ロキの神でさえ知らなかった。
「さあ、ロキ、出発だ!」
 ピシッと鞭が鳴った。
 だが、すぐ、一頭のヤギが足を引きずり出した。
「誰か、骨を折ったな?」
 雷のような声に、四人はその場にへなへなっと座り込んでしまった。
「どうぞ、お許しください!」
 お婆さんの顔は真っ青だ。
「どうか、乱暴な事はしないで下さい。何でも、何でも差し上げますから」
 お爺さんも真剣だ。
「よしっ、それでは、その男の子と女の子をもらっていくぞ! ここに置いていたら、骨と皮になって死ぬだけだからな」
「は、はい、宜しゅう御座いますとも」
「有難い事で……」
 お爺さんとお婆さんは顔を見合わせて喜んだ。その嬉しそうな顔を見て、子供たちもにっこりと笑った。
 トールは二頭のヤギをその場に残すと、六頭のヤギに鞭を当てた。




~つづく~

 今日は仕事の後、オーズコンボチェンジのプトティラを買ってきたので、アメブロの方でちょっと記事にしました。

 宜しければ、そちらも是非。


 さて、こちらは昨日の続きで『トールの神話』第2回となります。


 では、さっそくスタート!


 トールは、シフという美しい女神を奥さんにもらった。
 シフのふさふさとした長い髪の毛は、いつも黄金のようにキラキラと輝いていた。
 そのために、
「シフの髪の毛を見ていると、とり入れ時を思い出すよ。まるで稲の穂が風になびいているようだ」
 と言って、みんなはいつの間にかシフの事をとり入れの神様にしてしまった。
 すると、飛び上がって喜んだ神様がいた。ロキという、いたずらの神だ。
「こいつは面白いぞ。それじゃ、あのふさふさとした髪を切ってしまったら、シフは畑になるのか」
 と言って、ゲラゲラと笑い出した。
 その内、くるくると回っていた大きな目玉がぴたりと止まった。
「よしっ!」
 ロキは真剣な顔をして頷いた。
 その日、トールは遠い所へ狩りに出かけていた。
 夜になると、ロキはシフの部屋へ忍び込んだ。
 ……そして、朝が来た。
 目を覚ましたシフは、びっくりして飛び起きた。
「あっ、髪が無い!」
 両手を頭に当てて、シフはき〇がいのように泣き出した。その声は四方の山にこだましたと言われている。
「どうしたんだ?」
 ばたばたっと、大勢の人が集まってきた。その中に、ロキの顔も見えた。
 そこに、ひょっこりとトールが帰ってきた。
 見る見るうちにトールの顔が真っ赤になった。赤い髪と赤い顎髭がピンと立って、火花が飛び散った。
 その姿を見ると、今までにやにやと笑っていたロキがぶるぶると震え出した。
「こらあー、シフの髪を切ったのはお前だな!」
 雷のように、空がゴロゴロと鳴った。
「ごめんなさい」
 ロキは頭を抱えて地面に潜り込もうとした。
「待てっ!」
 トールの大きな手が、ロキの首をぎゅっとつかんだ。
「苦しい、た、た、助けてくれ……」
 ロキは苦しそうに、なおも叫び続けた。
「返す、シフの髪を返す……。ほ、本当だ……。も、もっといい金の髪を手に入れてくる」
「なに、本当か!」
「う、う、嘘を、嘘なんかつくものか……ほ、本当だ! こ、殺さないでくれ!」
 手足をバタバタと動かしているロキを、ぐっと睨みつけていたトールは、ロキを千メートルも先に投げ飛ばした。
「よしっ、すぐ取って来い!」
 木も山もグラグラっと動いた時、ロキは早くも地面をぐんぐん、ぐんぐんと潜って、小人の世界に飛び込んでいった。
「頼む! お願いだ! 美しい、美しい、金の髪を作ってくれ」
 ロキは小人の王様ドリファンに必死に頼んだ。
「よし。仲良しのお前さんの事だ、よかろう」
「えっ! 本当か、有難う!」
 いたずらの神、ロキの頬に涙が光っていた。
 それまでは良かった。だが、その後がいけなかった。
「それから、ついでにオーディンの大神と、お妃のフリッガの女神に捧げる贈り物を作ってくれ」
 小人の王様ドリファンは、黙ったまま、何かしきりに作っていた。
 まず初めに、金の槍を作った。
「この槍は、主人の手を離れると、狙ったものにぐさっと突き刺さって、また元に戻ってくる不思議な槍だ」
 と言って、次は小さな金の船を造った。
「これは空を飛ぶことも出来る。そればかりか、いらない時は、もっともっと小さくして、ポケットの中に入れる事も出来るのだ」
 ロキが大して嬉しそうな顔をしないので、小人の王様はさらに言葉を付け加えた。
「しかしじゃ、良いかな! 反対に、もっともっと大きくすることも出来る。神々はもちろん、神々の馬もいっぺんに乗せることが出来るのだ」
「えっ! それは凄い」
 ロキが金の船をいじっている間に、小人の王様ドリファンは、驚くほど細い金の糸で髪の毛を作り始めていた。
「どうだ、見事な髪だろう。これをシフの頭にかぶせると、すぐ本当の髪の毛になってしまうのだ」
 ロキは飛び上がって喜んだ。
 ところが、ブロックという小人がいかにも馬鹿にしたように笑いだした。
「それくらいの物なら、わしの弟のシンドリにだって作れるぞ」
 ぴょんぴょんと飛び上がって喜んでいたロキは、冷たい土の上に足をぴたりとつけると、ブロックを睨みつけた。
「本当か! 嘘をつくと許さんぞ」
「うそ? 嘘をつくわしではない!」
「よしっ、それでは、三つの宝を作ってみろ! もし本当に出来たら、わしのこの頭をお前にやろう!」
「よかろう。お前さんも嘘をつくなよ」
 と言うや、シンドリの仕事場に飛び込んでいった。
「わかった、兄さん! それでは、ふいごを動かしてくれないか。どんなことがあっても、止めてはいけませんよ」
 訳を聞いたシンドリは、そう言うと、火が燃えているかまどの中に豚の毛皮を投げ込んだ。
「そ、それは豚の毛皮じゃないか!」
「兄さんは、黙って手を動かしていればいいんです。いいですか。手を止めたら火が消えてしまいますよ」
 と言うと、シンドリはさっさと外へ出て行った。
 ブロックはブツブツ言いながら、ふいごで風を送っていた。
 その様子を見ていたロキは、にっこりと笑って頷いた。
「よしっ、アブに化けて邪魔をしてやろう……」
 さっと飛び上がると、ロキはアブに化けていた。ブンブンと音を立ててブロックの顔の周りを飛ぶと、ふいごを動かしている手をチクリと刺した。
「痛い!」
 ブロックは歯を食いしばって我慢をした。そこにシンドリが戻ってきた。
「さあ、兄さん、一つ出来たよ」
 火の中から出てきたのは、金のイノシシだった。
「これは空飛ぶイノシシです。早く飛べば飛ぶほど光が出て、眩しくて見ていられなくなるのです。では、二番目の仕事にかかりましょう」
 と言うと、シンドリはどこからか持ってきた金の塊を、また火の中へ投げ込んで、さっさと外へ飛び出してしまった。
「よしっ、今度こそ!」
 ロキはブンブン飛んで、ブロックの太い首をめがけて急降下した。
 チクリ!
「痛い!」
 物凄い声をあげたが、ブロックは手を止めなかった。
 シンドリが、鉄の塊を抱えて戻ってきた。
「もういいでしょう」
 そう言って、シンドリは火の中から金の指輪を取り出した。その金の指輪は、三日ごとに八つ、金の指輪を産み落とす――という事だった。
「さあ、いよいよ三つ目です。兄さん、しっかり頼みますよ」
 シンドリが持ち上げた鉄の塊を見て、玉のような汗をふきだしているブロックは眉をひそめた。
「そんな、鉄の塊が……」
「兄さんは黙って、手を動かしていればいいんです」
 シンドリの鋭い目が、ブロックの手をじいっと見つめているので、ロキはもう手の出しようも無かった。
 その鉄の塊が、不思議な刀ミヨルニルだったのだ。
「さあ、兄さん。三つの宝が出来ましたよ。ドリファンの宝と、どっちが素晴らしいか、神様たちの所へ行って聞いていらっしゃい」
 小人のブロックは三つの宝を持って、ロキの後に続いて地上へ飛び出した。


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 ロキはオーディンの大神の居る城へ、一直線に飛んで行った。
 そこに、トールも丸坊主のシフもいた。
「おう、見事な髪だ」
 トールは目を丸くして、小人の王様ドリファンが作った髪を見つめていた。
「どうだ、素晴らしいだろう。それが本当の髪の毛になるのだ。それから、この不思議な槍を大神様に、そして、この空飛ぶ不思議な金の船をフリッガの女神さまに差し上げます」
 ロキはご機嫌を取るのに汗をかいている。
 すると、小人のブロックも負けずに、
「不思議な金の指輪を大神様に、ええと、それからと、そうそう、この空飛ぶ猪を女神さまに、そして、この、不思議な不思議な刀を、トールの神様に差し上げます」
 と言って、ブロックは三つの宝を差し出した。そして、力を入れて言った。
「いかがです。その六つの宝の中で、どれが一番良いか、一番役に立つか、一つだけ皆さんで選んで下さいませんか」
 ブロックの顔を見つめていたオーディンの大神が、にこっと笑った。
「なるほど、それは面白い。では、みんなで相談をして答えを出そう」
 さあ、大変な騒ぎになった。
 神々が集まって、それぞれの宝を試しだした。
 ブンブンと飛ぶイノシシ!
 その横をかすめていく、金の船!
 ぽこぽこと出てくる、金の指輪!
 槍が飛び、刀が風を切った!
 答えはなかなか出なかった。だが、大神オーディンの一言で、刀が一番と決まった。
「ひや……」
 と飛び上がったのはブロックだ。
「さあ、その腐った頭はもらったぞ!」
 と叫んだので、神々は初めてブロックが飛び上がって喜んだ訳を知った。
 ロキは逃げようとした。
 だが、トールがロキの首をがっちりとつかんでしまった。するとロキは、急に胸を張った。
「よしっ、頭をやろう! しかし、首はわしの物だ。首に傷をつけないで、頭が取れたらお前にやろう」
 ブロックは小さな小さな足をばたばたさせて悔しがった。
 が、あっと言う間にロキの口をシュシュと糸で縫ってしまった。それを見た神々は手を叩いて喜んだ。
 今まで目を赤くしていたシフも、長い金の髪をキラキラ輝かせて笑い出した。




~つづく~

 昨日、『アースライズ』の支払いのために帰宅したことは書きましたが、今日も10時から仕事のため、5時起き、朝7時のソニックでこちらに戻ってくるというやや強行軍でした。(^ ^;)


 そんな中の博多駅の様子がこちら。


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 ものの見事にガラッガラです(苦笑)。

 昨日、天神に行ってた親父も「人がいないからかえって空気が綺麗」だそうな……


 さて、小説版『ファイクエ』の執筆が一区切りしてしばらく経ちましたが、今日からしばらく短期集中的な感じで、(ファンタジー系の元祖ともいえる)北欧神話から『トールの神話』を投稿していきたいと思います。


 では、さっそくスタート!


トールの神話



 大昔、ヨーロッパの北の方に、トールという神様がいた。
 生まれて間もなく、大きな木箱をぐいっと持ち上げたと言われている。
「あっ、あ、あれを見ろ!」
 見ていた人たちはびっくりして、腰を抜かしたという。その木箱の中に、熊の毛皮がぎっしりと詰まっていたからだ。
「今にきっと、私達の手に負えない子になる」
 と、お母さんが心配した通りになった。
「大変です! またトールが暴れ出しました」
 トールは一日に一回は必ず、雷のように暴れまわった。
「早く、早く来て下さい。誰も止めることが出来ないのです」
 その声にお母さんとお父さんは、慌てて小川の岸へ飛んで行った。
「あっ!」
 押さえようとしている大人たちが、ぽんぽんと投げ飛ばされていた。


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「トール、おやめなさい! トール!」
 お母さんは必死に叫んだ。
 その目から涙がこぼれているのを見て、トールは急に大人しくなった。
 でも、その時お母さんは、トールを自分の手元から離す決心をした。
「みんなから尊敬されているフイングニルと、フロラに預けましょう。きっと立派に育ててくれます」
 と、お父さんに相談をした。
「それはいい考えだ」
 お父さんも賛成した。
 こうしてトールは“翼のある神”と言われているフイングニルの家に預けられた。
 フロラはフイングニルの奥さんで、元は雷の光だったという。
 稲妻は時には青く、時には白く、時には真っ赤に見える時がある。ピカッと光って、すっと消えていく。
 そのせいか、フロラと話しをしていると、
「苦しい事も、悲しい事も、イライラしている事も、すうっととけて、不思議に力が湧いてくる」
 と、みんなから言われていた。
 トールは身体が見上げるほどに大きくなり、見違えるほど立派な若者になった。
 太い腕をぎゅっと曲げると、盛り上がった筋肉が岩のように見えた。
 特に見事だったのは、真っ赤な頭の毛と、真っ赤な顎髭だった。怒るとそれが針金のようにぴんと立って、その間から火花が噴水のようにほとばしったと言われている。
 そのトールが大切にしていた三つの宝があった。
 一つはミヨルニルという名前を付けた見事な刀だ。
 戦いが始まると真っ赤に焼けて、炎が噴き出す。そればかりか、敵に投げつけてもひとりでにトールの手に戻ってくるという、不思議な刀だ。
 次はグライベルと呼んだ鉄の手袋だ。
 この手袋をはめていないと、真っ赤に焼けた不思議な刀を握っていることが出来ない。
 三つめはメギングヤルデルという不思議な帯だ。
 その帯を締めると、物凄い力がひとりでに湧いてくる。だから、力帯とも呼んでいる。
 この不思議な三つの宝が、どうしてトールの手に入ったのか――。
 それではまず、ミヨルニルの物語から始めよう。




~つづく~

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 今晩は、アカサカです。

 今日は少々、どうしても外せない用事があったので、始発のソニックで実家に帰ってきました(GW期間中は昨日まで特急は運休してた)。


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 いつもの通り、列車の中で朝食。

 景色が黄色っぽいのは、朝日が差し込んでるからです。だいぶ日が長くなってきました。


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 こちらに着いてから、昼食の買い物のついでにお金をおろしに木の葉モールまで行ってきたのですが、いまだにガラガラで何とも言えません……。

 因みにこの奥がサンリブ側で、そちらは現在短縮営業中です。


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 後ろを向いてグリムランドもこの通り。


 因みに、夕方に行ったマリナタウンのショッパーズモールの方は営業中の店舗と休業中の店舗がまちまち、といった感じでした。


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 お昼は丸源ラーメンにしようかな……と思ったのですが、10日まで休業でした。(- -;)

 んで、すき家で現在の限定メニュー、ケールレタス牛丼を買ってきました。


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『ケールレタス牛丼』と言いつつ、パプリカも入っています。

 たっぷり七味をかけて頂きました。


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 夕食はホカ弁で、やっぱり新登場に『旨辛唐揚げ弁当』。大盛りと言ったら、間違ってご飯の方を大盛りにされてしまいました(苦笑)。


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 それでまあ、実家に帰ってきたのも約一か月ぶりなので、その間に色々と届いてまして……。


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 まずはコチラ。

 いよいよ始まったトランスフォーマーの『アースライズ』です。ホイストだけは中津のヤマダ電機でも見かけましたが、私はタカトミモールでEXとのセット版を予約しました。

 今回帰ってきた理由と言うのが、これの『NP後払い』の支払期限が明日だったので……


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 オプティマス……コンボイ司令官は、なんと胸部が開閉して、取り外し可能なマトリクスまで収納されています。


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ビークルモード。『シージ』のレーザーウェーブやアストロトレインなんかと同様、「ヴォイジャークラスの本体ロボ+付属品」でリーダークラスにしています。

 おかげで他のキャラと並べた時のつり合いもばっちりです。


 しかし何気に、「単独で“G1スタイルの”ロボットモードに変形して、かつコンテナまで付属するコンボイ」と言うのは(MPみたいな高価格シリーズを除けば)初代以来なんじゃないでしょうか……。POTP版はコンテナがコンボイ時のボディになりますし。


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 ところでこのシリーズ、英語のキャラ名の上に、セイバートロン文字でもキャラ名が書かれてるんですよね。

『まど☆マギ』の魔女文字みたいに、元のアルファベットと全然違う形ですが、すぐ下に英語表記が載ってるので、解読は(魔女文字に比べれば)遥かに容易かも。


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 お次はアナザーウォッチセットvol.5。

 今回は『ジオウ』TVシリーズ終了後に登場したものだけなので、文字盤は3枚という、今までに比べればシンプルな構成です。


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 それからゼツメライズキーセット。vol.2も勿論予約してます。

 食玩版が無いベローサとクエネオは初めて触りました。


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 ゼツメライザーにセット。

 もちろん4個とも、ひび割れパーツ付属です。


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 最後はアーツのキュアエトワール&ハリハムハリー。

 これで残りはアンジュが出れば、『HUGプリ』もコンプですね。


 次はどのシリーズから来るのやら……。


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 と言ったところで、今日はこの辺で。

 どうも。ではでは。

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 今晩は、アカサカです。

 サイトを更新しました。今日は『情報雑誌コーナー』です。


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 さて、前々から計画を練っていた物が、本日完成しました。


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 とりい出したりまするポリキャップ。

 これを……。


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 まず半分の薄さにして、ドライヤーで温めたり、ヤスリやリューターで削りまくって薄くします。


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 それを『TFジェネレーションズ』版ゴーシューターのボディに仕込み……。


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 元通りに組み立て直して……。


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 LG版秀太(ゴーシューター)をヘッドオン!

 これで名実ともに、リメイクのゴーシューターが完成しました。


 ……まぁ、元々改造品(しかも限定品であるボディ側に手を加える度胸は無かった)なので、ヘッドの固定はちょっと緩かったり、ビークルモード時に秀太を内部に登場させたりはもちろん出来ないんですけども。(^ ^;)


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ジ――――――――……


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 と言ったところで、今日はこの辺で。

 どうも。ではでは。

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ウエスト「ウエストだよ! 今日は『ヒカリアン』のキャラシリーズから、スナイパーソニックを紹介するね!」


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ウエスト「スナイパーソニックは、特車隊に所属するヒカリアンだよ。名前の通りスナイパーで、 アニメではスナイパートレーラーも持ってたんだ。鉄道防衛隊のエリートでもあるんだよ。残念ながら、『電光超特急』には未登場。OPには、14話まで出てたんだけどね」


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ウエスト「背中側。他のヒカリアンと違う特殊な変形をするから、形は普通のヒカリアンとはだいぶ違うんだ」


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ウエスト「武器はハンドガン。アニメの設定画でも特に名前は決まってないけど、『描写はウージーを参考に』っていう注意書きがあるよ」


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ウエスト「それからもう一つ、客車に搭載されたスナイパーキャノンも強力な武器だよ」


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ウエスト「スナイパーキャノンは、360度回転させられるし、上下にも動かせるよ。さらにソニックの手持ち銃も取り付けられるんだ」


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ウエスト「それじゃあ、ヒカリアンチェーンジ! 普通のヒカリアンは、足を後ろに畳んで、腕を収納するっていう変形だけど、このソニック(とファイヤーネックス)の場合は、まず尾翼を後ろに倒してロックをかけるよ」


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ウエスト「それから、足を垂直に押し込むんだ(先に尾翼を押し込んでおかないとロックがかからないから収納が出来ないよ)。腕の収納は、他のヒカリアンと特に違いは無いよ」


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ウエスト「ビークルモードは日豊本線883系だよ。車体は『ヒカリアン』が展開していた(そして883系が走り始めた)1990年代後半に合わせて、薄いメタリックブルーとシルバーに塗られてるんだ」


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ウエスト「ビークルモードからのヒカリアンチェンジも、矢印で示した客車横のボタンを押すと、『バシャッ!』と先頭部が飛び出して、自動変形するよ。ただし、上で書いてきた通りボク達とは内部のコアユニットの構造自体が違うから、ボク達みたいに爪先を曲げたり出来ないんだ。それに、もし変形部分なんかが故障しちゃった時に、スペアパーツが用意しにくいのも欠点かな?」


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ウエスト「それからこれは、説明書には載ってないんだけど、客車だけ変形させた状態。ソニックは客車の床部分で本体と接続されてるから、こんな事も出来るんだ。名付けて、『ソニック・バトルステーションモード』ってところかな。ちょっとトランスフォーマーっぽいよね(笑)」


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ウエスト「スナイパーソニックの紹介は以上だよ。それじゃ、まったね~♪」


 因みに調べてみたら、この883系ソニックの運用開始日、なんと私の10歳の誕生日(1995年4月20日)でした

 これは自分でもビックリです。(^ ^;)

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 今晩は、アカサカです。

 今日は昨日に続いて久々に『創動』版エレキゼノンの姿にしてみました。


 今日も今日とて、起きたのはお昼ちょい前で、ちょっとした買い物くらいにしか出かけませんでした。


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 夕食はお馴染みの『かつや』ですが、初めてソースカツ丼弁当(といつものポテトコロッケ)にしてみました。


 来月の限定メニューは『牛バラ焼きチキンカツ丼』という「なんじゃそら?」なメニューのようです(苦笑)。


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 ご飯の上にキャベツと、ソースがたっぷりかかったカツというシンプルな構成。

 思ったよりも脂っこくなくて食べやすかったです。(^ ^)


 ちなみにカツにキャベツが添えられてる理由は、キャベツ特有の成分(俗にいうキャベジン)が、トンカツの油による胸やけを抑えてくれるからなんだとか。


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 さて、お昼に出かけた時はゆめタウンにも行ったのですが、『装動』のトリロバイトマギアが残り一つになっていた(1アソートには2個入り)ので、確保してきました。


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 公式サイトの写真などを見ると分かりますが(と言うか、第1話など見ても分かりますけど)、顔面以外は素体状態のヒューマギアと同一です。


 腕に覚えがあるユーザーは、素体ヒューマギアやアークマギア(ゼツメライザーがついていないので)などに改造する人もいそうですね。


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 二年前の戦闘員アンドロイドであるガーディアンと。通常のガーディアンは実家に置いてあるので、ウチのギリアムで。

 個人的にはよりバトルロボっぽいデザインのガーディアンの方が好みです。


ギリアム「そう言われると照れますな……


 ちなみにガーディアンのスーツ自体も、旧世代ヒューマギアに流用されてるそうです。


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 と言ったところで、今日はこの辺で。

 どうも。ではでは。

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 今晩は、アカサカです。

 今日は久っっっっっっっっっっっっっっさ々に『創動』版アトムゼノンの姿でお送りします。


 さて、今日は雨が降ってたので、(ニチアサの後二度寝して起きたのが12時過ぎだったこともあって)ほとんど部屋にこもってました。


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 んで、昼食は部屋に買い置きしてたカップ焼きそばを作ったのですが、夕食は吉野家に『牛カルビ丼ON野菜』を買いに行きました(この頃にはほぼやんでたので)。


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 文字通り、温野菜が乗ってます。

 具はパプリカ、ヤングコーン、ブロッコリー、レンコン、カボチャと、割と個性的な感じです。


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 ついでにゆめタウンで明日の朝食も買ったのですが、『装動』の新弾が発売されてまして、ゾンジスとオプションパーツだけ1アソート1組のようでしたので、確保してきました(緑猫さんも先日『掌動』の方を買ってらっしゃいましたね)。


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 オプションパーツにはマントの他、映画ラストで見せたロボライダーウォッチによる胸部ミサイルパーツもついています。


 ……同格のザモナスはともかく、何でボスのバールクスを差し置いて……? と思ってたんですが、要は映画でゼロワンと対戦したからなんですね。


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 他にも滅亡迅雷.net側の戦闘員であるトリロバイトマギアの武器も付属してまして、pixiv百科を見たところ、「『ビルド』のガーディアンが持ってるセーフガードライフルの銃部分と銃剣部分を分離したもの」との記述があり、確かめてみましたが……なるほど。(^ ^;)


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 それから、最近サイトの方を色々と見てて『ホビー雑誌コーナー』のソニックのぺージはやたらと短いなぁと思い、ブログ内を検索したのですが、元記事が見当たらず……。


 どうも同コーナー内のジェットロンの記事や、第5話以前の『店舗日誌』と同じく、ブログ版の記事がそもそも存在しないページだったようでして(画像も先々代のガラケーの写真ですし)。

 折角なので、近々ボリュームアップしてブログの方で記事を作り直したい(その後、サイトの方のページの差し替えも)と思います。


 これまでもアクロモンスターのページみたく、後から画像を追加したり変更したページはいくつかあったんですけどね。


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 と言ったところで、今日はこの辺で。

 どうも。ではでは。

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 今晩は、アカサカです。

 てなわけで、今日からまた3連休なわけですが、例によってほとんど部屋で大人しくしていました。


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 お昼は、朝食(おにぎり二個)がちょっと遅めだったのもあって結局買ってくることなく、夕食は慎ましく部屋に買い置きしていた『うまかっちゃん(こちらのローカル袋麺)・博多辛子高菜』と近所のスーパーで買ってきたサラダ巻です。


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 さて、タイトルにもある通り、昨日のラトラーターとサゴーゾに続いて、今日はシャウタを買ってきました。

 何故か当時も、(タジャドルやプトティラといった“特別な位置づけの”コンボ以外の)同系統コンボの中では唯一アーツを買いました。


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 シャチ・(デンキ)ウナギ・タコの水棲系コンボです。

 肩の『デンキウナギウィップ』は蓄光素材で、手に持たせることも出来ます。


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 さて、OCCも三つになったので、計算上27種類(3×3×3)の組み合わせを作れるようになりました。

 まずはサウーター。サイ・ウナギ・チーターの組み合わせ。


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 お次はラゴリタ。ライオン・ゴリラ・タコの組み合わせ。

 タコレッグは設定同様、分裂させることが可能で、脛を前方に曲げることも可能です。


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 んで、シャトラゾ。シャチ・トラ・ゾウの組み合わせ。

 早い所、タトバを揃えてちゃんと動かせる腕で組み換えをやりたいとことです。


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 と言ったところで、今日はこの辺で。

 どうも。ではでは。

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 今晩は、アカサカです。

 タイトル通り、今日で4連勤が終わって明日からまた3連休になります。


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 という訳で、夕食はもうすぐ無くなりそうな(電話予約でも「もしかしたら在庫切れかも」って言われました)『すき家』のニューヨークポーク丼です。


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 もともとワサビマヨがかかってますが、さらに七味を足しました(笑)。


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 んで、ついでにBOOKOFFで買い物。

 この間借りたライダー映画の影響か、急に『オーズコンボチェンジシリーズ』が欲しくなったので、取り敢えずアーツで持ってないラトラーターとサゴーゾを。


 詳しくはアメブロの方で記事を書きましたので、そちらも宜しければご覧下さい。


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 それから、『仮面ライダーグリス』のDVDも買ってきました。

 アーツのパーフェクトキングダムは買い損ねたのですが、いずれはゲットしたいなぁ……。


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 ところで劇中の葛城巧の研究室にあったこの時計なんですが……。


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 なんと、私が二十年以上前から使ってるのと同じものでした。Σ(◎o◎)

 こういう偶然は流石に初めてです(笑)。


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 と言ったところで、今日はこの辺で。

 どうも。ではでは。