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 さて、今日は休みだったので、久々に実家に帰ってきてました。
 厳密には昨日の夜から帰ってきてたんですけども。(^ ^;)



 いつもお世話になってる倉麻さんが桜の写真をあげてらっしゃったのを見て、私も実家近くで見かけたのを。
 ……早めに
お花見
にでも行こうかなぁ。

 今日はまた、天神やら何やらに行ってきたのですが、夕食の後に姪浜駅まで行ってきました。



 目当てはここ。
『やりうどん』といううどん屋さんです。



 別角度から。
 何でわざわざ夕食後にまでうどん屋に来たのかと言うと……。



 ここ、明日一杯で閉店なんですよ。
 ちょうど私が生まれた頃に開店したようでした。

 そう言えば、野方のワイドマートも先月で閉店していたのを今日知って愕然となりました。
 創動を最初に買ったのもその店でして……。

 最近、昔から知ってる店がどんどん閉店していって、寂しさを感じています



 店内の様子。
 以前、最後に利用したのは確か中学の頃(20年ほど前)だったかな……。



 メニュー。
 当時はカレーうどんなんかもあったような気がしたのですが……。

 特段変わったメニューはなさそうですが……。



 せっかくなので、『ちゃんぽんうどん』にしようかと思ったのですが、品切れという事で……。



 ごぼう天うどんにしました。
 麺はちょっとぬめりのある感じでした。



 ご馳走様でした。
 親父に聞いたところ。お昼は待ちが出るくらい繁盛してたそうな。



 デザートはその隣のセブンイレブンでメロンアイスを買いました(笑)。



 さて、昨日のライブボクサーですが、さっそく組んでみました。



 さすがスーパーミニプラと言うだけあって、可動もそこそこです。



 当時トイオリジナルギミックであった、サイファイヤーのミサイルランチャーを手持ち武器に出来るギミックはスーパーミニプラ版でも健在です。

 あと、個人的にニクイと思った演出が……。



 こちら。握りこぶし型の拳パーツです。
 この頃の戦隊ロボは、基本的に拳もこんな感じで握った形で造形されていたことが多かったので、ノスタルジーを感じる演出でした



 ヨドバシではTFLGのシースプレー&リオーネを買ってきました。
 アーツのナイトローグ、見本は展示してあったけど、発売はやっぱ明日なのかなぁ。
 昨日あったビルドは狩られてたみたいだけど。

 あそこ、博多だけにいつも半島・大陸系の人間がかなりの割合でいるから根こそぎ鏖状態にならないか不安なんだよなぁ……。明日、帰る前にもっかい寄ってみるかなぁ。



 それから天神のトイコレクターで2回、橋本の木の葉モールで1回、宝箱のガチャを回しました。
 トイコレクターでは金と呪いの宝箱が出て喜んでいたのですが、木の葉モールではまた金の宝箱が出てがっかりでした。



 しかも中身も同じでやんの(呪いの宝箱以外は、色違いでアイテムが二種類ずつ入ってる)。
 いっそダブった方は人食い箱やミミックみたいな色に塗り直すかなぁ。

 そう言えば『モンスター物語』によると、人食い箱の中身は腐った死体で、ミミックの中身はブリザードなんだそうな。


 といったところで、今日はこの辺で。
 どうも。ではでは。
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 はい、という訳でですね……。



 トランスチームガンやスチームブレード、ビルドドライバーに飽き足らず、買っちゃいましたよ、ネビュラスチームガン……

 去年もゲーマドライバー(ガシャットホルダー込)やバグヴァイザー、ガシャコンスパローを買ったものの、なりきり玩具はビルドが最多です(苦笑)。



 ギアエンジン(左)とギアリモコン(右)。

 映画に出ていたカイザーとカイザーリバースが使っていた物とは色違いですが、モノ自体は同一のようです。

 ガチャ版と違い、構成はそれぞれ2パーツになっています。

 個人的には、リモコンブロスに変身する際のテクノ調のSEがお気に入りです。(^ ^)



 トランスチームガンとの比較。
 外見上の違いは、銃身側面部分で、ネビュラスチームガンは歯車を前面に押し出したデザインになっています。



 ライフルモード。
 この辺りはトランスチームガンと変わりません。



 個人的にコブラフルボトルを挿した時に「ロストマッチ!」となるのが気になります。
 スタークの強化形態も出るのかな……?



 創動の四人。
 素体は同じで、外装が違うというパターンです。

 アーツのブラッドスターク、二つ予約しておけばよかったなぁ。リデコして、「『バジリスクフルボトル』で変身する“ヴェノムゴルゴン”」とかいって。
 まぁ、その内だらけに並ぶでしょうけど。



 ブロスシリーズがカイザーシリーズの、純粋なリカラーだと知った時は驚きました。
 てっきり若干スーツを改造したマイナーチェンジ版だと思っていたので……。

 アーツでもブロスシリーズ(もしくはカイザーシリーズ)出ないかなぁ。
 小改造して『ボルトゼノン(電気)』と『アトミックゼノン(原子)』、さらにそれらが合体した『カオスゼノン』とか考えてるんだけどなぁ……。



 あと、スーパーミニプラのライブボクサーも届いてました。
 何気にスーパーミニプラを購入するのは今回が初めてだったりします。

 組み立て・レビューはまた後日……。



 さて今日は、セブンイレブンの水炊きとトリスハイボールで晩酌と行きたいと思います

 といったところで、今日はこの辺で。
 どうも。ではでは。
 今日は『ファイクエ』外伝の完結編で行きたいと思います。
 こういうギャグ系の話はまたやりたいなぁとも思っていますが……。

 ともかく、本文スタート!

 アルカナイカ城をクリアした一同は、再び廊下を進んでいく。
「最初のマップ通りなら、次がラストステージの一つ前という事になりますが……」
 テキストがそう言った時、周囲の空間が歪み始める。
 今度現れた景色は、巨大な草花が生えた原っぱだった。
 まるで彼らは、そんな中に迷い込んだ虫や小動物のようである。
 しかも、草花には口や目がついているのだ。
「ここは……」
 <ようこそ、冒険者たち>
 頭上から声が響く。
 一同が見上げると、そこには青いポリゴン調の顔が浮かんでいた。
 <私の名はマインヘッド。ここではブロック崩しに挑戦してもらうぞ>
 抑揚が無いながらも、爽やかな声でマインヘッドが説明する。
 いつの間にか、一同の前に分厚いブロック塀のようなものが出現していた。
 <このブロックを壊すと、ヒントとなる物が出てくる。それらから連想される物を一つだけ答えてもらう。答えられるのはブロック崩しに挑戦した者だけだ。ふむ、お前たちは三人パーティーか。ならば挑戦できるのは、三回になるな>
「ブロック崩しねぇ……。ゲームのやつとはだいぶ違いそうだなぁ……」
 目の前のブロック塀を眺めて上田が呟く。
 この頃はインターネットも一般的に普及してはおらず、パソコンゲームと言えばマインスイーパーやソリティアなど、パソコンにあらかじめ組み込まれているかCDロムで追加するのが一般的だった。
 <それではまず、オープニングヒントだ>
 その言葉と同時に、空中にある像が浮かび上がる。
 それは長方形になった紙で、カードのようだった。
「カード……?」
 <その通り、オープニングヒントは『カード』だ。それでは、まずはサクラ。行け>
「わ、私ですか……?」
 サクラが戸惑った表情をする。
「でも、私、攻撃呪文は使えないし……。どうやってブロックを壊したら……」
 <ならば、これを使え>
 マインヘッドが言い終わるのと同時に、サクラの手には鉄球付きの杖……いわゆるモーニングスターが出現していた。
「へー、なるほど……」
 サクラが軽くモーニングスターを振ると、鉄球がビュンビュンうなりながら宙を舞った。
 その光景を見て、上田とテキストは口をポカンと開ける。
「サクラちゃん、まさか……」
 実は怪力の持ち主だったのか、とでも言いたげな表情で、上田がサクラの方を見る。
 慌ててサクラは両手を振った。
「ち、違いますよ! この鉄球、すごく軽いんです。ほら!」
 ひょいっと、サクラがモーニングスターを上田の方へ放る。
「わっ! わっ!」
 慌てて上田はモーニングスターを受け止めるが、なるほど、確かにそれは、プラスチックの玩具のように軽かった。
 一方で手触りなどはしっかりと金属だったので、妙な感覚ではあったが。
「ごめんごめん、サクラちゃん。見た目が重そうだったからさ……」
 モーニングスターをサクラに返しながら、上田が謝った。
「もう……」
 サクラは拗ねたように頬をふくらませながら、プイッとそっぽを向く。
 その仕草と表情は、上田が思わずドキッとしてしまうほど可愛らしかった。
(ありゃ、どうしたんだろ、おれ……)
 サクラの仕草にドギマギする自分に、上田は戸惑いを覚えていた。
 と、そんなところへ、
 <おーい、早く始めろ>
 相変わらず抑揚が無いながらも、呆れたようなマインヘッドの声が響く。
「いけない!」
 慌ててサクラは壁の前に立った。
「よーし、それっ!」

 ドガン! ドガァァァン!

 サクラが鉄球を振るうたび、少しずつブロックが崩れていく。
 それに伴い、少しずつ中に隠されていた物もあらわになって来た。
 その時だ。

 バカァァァァァァァン!

 砕かれたブロックの中から、トゲトゲのついた赤い玉が飛び出てきたのだ。
「きゃっ!」
 反射的に、サクラは身をかわしてトゲトゲを避けた。
 <言い忘れたが、そのトゲに当たるとその場でチャレンジ失敗だから気をつけろよ>
「危なかったぁ……」
 サクラは冷や汗をぬぐうと、再びブロックを砕きにかかかる。
 出てきたのは、直方体の何かだった。
 天辺の部分が蓋のように開いている。
「えーっと……箱?」

 ピンポンピンポーン!

 <その通り、正解は『箱』だ。それでは、これらのヒントから連想できるものを、一つだけ、答えろ。制限時間は十秒だ>
「ええっ、十秒!? えーっと、えーっと……」
 短い制限時間に、サクラが慌てて考え込む。
 <早く答えろ。5秒前。4、3、2……>
「えーっと……家具屋さん?」

 ブーッ!

 <全然違う。失せろ>
「はぅぅ……すみません」
 爽やかに退場を言い渡され、サクラがガックリと肩を落とす。
 <続いては上田。位置につけ>
「おれか。よ~し……」
 上田はパシッと手を打って気合を入れる。
 そして壁の前に立つと、印を結びながら呪文を唱えた。

 グー・ダッ・ガー・ハー・ゼイ・ロウ!
(大気よ、爆ぜろ!)

「爆裂呪文・ボム!」
 上田の手から、スパークに包まれた光の玉が飛び出し、ブロックを砕いていく。

 ドガドガドガァァァァァァァァン!

「おっと!」
 爆煙の中からトゲが飛び出すが、上田はそれを転がって避ける。
 ボムを連射し、上田は壁を砕いていく。
 その中から、ヒントとなる物体が徐々に現れてきた。
 数字が並んだ図のようなもの。それは――
「カレンダー……?」

 ピンポンピンポーン!

 <その通り。正解は、『カレンダー』。さてそれでは、このヒントから連想できる物を一つだけ、答えろ>
「カード……箱……カレンダー……う~ん……」
 <5秒前。4、3……>
「えー……レンタルビデオ?」

 ブーッ!

 <何だそりゃ。全く違う。とっとと消えろ>
「しまった……この世界にそんなもんある訳なかったんだ……」
「あっちゃー」といった表情で上田が呟いた。
 <今度はテキスト。行け>
「任せて下さい」
 自信ありげな表情で、テキストが前に進み出る。
 その表情に、上田は逆に怪訝な顔をする。
「テキストさん、分かったんですか?」
「ええ。分かっちゃいました」
 テキストはニコリと笑うと、Vサインまでしてみせる。
「残念でしたね、上田さん」
 戻って来た上田をサクラが出迎える。
「ごめん、サクラちゃん」
「それはお互い様ですよ。ところで……『ビデオ』ってなんですか?」
「ああー、それはね……」
 思わず上田は汗ジトになる。
「おれらの国の記録装置で……箱の中に映像が入ってるんだけど……」
「ああ! ツタヤ石みたいなものですね!」
「へっ!?」
 あっけらかんと言うサクラに、上田は口をアングリと開けてしまう。
 ツタヤ石とはこの世界の記録装置で、水晶玉に魔力を込めることで、周囲の映像を記録させておく事が出来るのだ。
 まさに我々の世界で言うビデオカメラとビデオテープを合わせたようなものである。
「あるのか、そんなもん……」
 またも汗ジトになって、上田はタメ息をついた。
 さて、そんなこんなで二人が話している間に、テキストはブロック崩しを始めていた。
「はあっ!」
 テキストは手をかざすと、呪文を唱える。

 グー・ダッ・ガー・ハー・ゼイ・ロウ!

「爆裂呪文・ボム!」
 テキストの掌から、ボムの呪文が飛び出す。

 ドガァァァァン! ドガドガァァァァン!

 テキストもなかなかの呪文の使い手だったようで、ブロックはどんどん崩れていった。
 あっという間に4つ目のヒントが姿を表す。
 無数の紙を綴じたそれは……。
「本!」

 ピンポンピンポーン!

 <その通り、正解だ。それでは、このヒントから連想できるものを一つだけ、答えてもらおう>
「答えは……『図書館』!」

 ピンポンピンポーン!

 正解のアラームが鳴る。
「やったぁ!」
 上田とサクラが飛び上がってタッチする。
 <その通り。それでは答え合わせをしよう。まず最初のヒントの『カード』、これは本を借りる時の貸出しカードだ。ヒント1『箱』は借りた本の返却ボックス、2番『カレンダー』は貸出期間を現している。そして3番の『本』は、まさに図書館で貸し出される本だ。したがって正解は『図書館』。よくぞ連想できた、褒めてやろう。そして、このステージもクリアだ!>
 マインヘッドの声が響くと、周囲はまた、元の石造りの廊下へと戻っていった。
「テキストさん、よく分かりましたねぇ」
「伊達に司書はやってませんよ」
 再び、テキストは笑顔でVサインを見せた。


「カローラIIにの~って~♪ 買い物にでかけ~たら~♪ サイフないのに気づいて~♪ そのまま万引き~♪」
 鼻歌を歌いながら、先頭に立って上田が廊下を歩いていく。
 最初のマップを信用すれば、次がいよいよ魔王エニグマスとの戦いとなる。
「上田さん、ノリノリですねぇ」
「何だかんだで、あともう1ステージですからねぇ」
 後から並び立って歩くサクラとテキストが、苦笑交じりに言った。
 と、その時だ。

 ポトッ!

 何かがテキストの頭の上に落ちてきた。
「なんでしょう?」
 それをつまんでみたテキストだったが、その正体を目にするなり、顔からサーッと血の気が引く。
 それは、やや大きめのナメクジだった。
「ぎぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
 周囲にテキストの悲鳴が響く。
 彼はナメクジが大嫌いなのだ。
「さ、さ、さ、さ、サクラさん! 取って! 取って! 取って下さい!」
「い、嫌ですよ! 私だって!」
 テキストはサクラに助けを求めるが、サクラの方も顔を青くしてその場から逃げ出した。
 そんな二人を、上田は遠くからやや呆れたように見つめていた。
「なにやってんの、あの二人……ん?」
 前方を見て、何かに気づいたように上田の歩みが止まる。
 だが、
「とって下さい、サクラさ~~~ん!」
「じ、じ、自分でとって下さいよ~~~!」

 ドゴォォォォォン!

「むぎゅっ!」
 後ろからサクラとテキストが突っ込んできて、上田は押しつぶされてしまった。
「あらら、上田さん、大丈夫ですか!?」
「す、すみません……」
「どうでもいいから、早くどいて……」
 消え入りそうな声が、突っ伏した上田から発せられた。
 二人がどき、ようやく立ち上がった上田は前方を指さす。
「二人とも、見て、これ」
「ああっ!」
 そこには巨大な扉がでんと道を塞いでいたのだ。
 ご丁寧に、扉の上には『魔王のお部屋』とプレートまであるではないか。
「ついに、ラストステージに到着したんだね」
「そうですねぇ……」
「よし、それじゃあさっそく!」
 上田は扉に近づくと、取っ手がわりについている鉄の輪っかを力いっぱい引き始めた。
「むがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! くっ、重い……」
 こういう時こそ筋力強化魔法でも使えば良さそうなものだが、そういう所まで頭が回らないのであった。
 必死になって扉を引っ張る上田だったが、そこへテキストが――
「でもこれ、何かの罠で、開けた瞬間に怪物が出てきたりして……」
 上田の動きがピタッと止まる。
 が、今度はサクラが――
「さすがにそれは無いと思いますけど……。きっとここが、最後のステージの入り口なんですよ」
 フンガーッと再び上田が扉を引き始めた。
 けれどテキストが――
「いえいえ、ここまで罠が無かったからこそ油断していると踏んで、溶岩が噴き出してくる、なんてことも……」
 またまた上田の動きがピタッと止まった。
 しかぁし、サクラが――
「あのですね、逆に金銀財宝で一杯、なんてことも」
 と言うのを聞いて、上田はますますパワーアップ!
 フンガーッ!
「ガイコツがいっぱい散らばっているって事もあり得ますよね」
 ピタッ!
「案外、元の世界に直結しているって事も……」
 フンガーッ!
「ブービートラップで銛が飛んできたりとか」
 ピタッ!
 二人の勝手な言い草の前に、上田は「フンガーッ!」と「ピタッ!」を繰り返す。
 上ちゃん、人の言葉に左右されてはいけないぞ!
 君の人生はあくまで君の物だ!
 ――と、他人の言葉ですぐ人生左右されてしまう作者の期待の声が届いたのか、上田はついに爆発した。
「お前ら、いい加減にしろーっ!」
「わっ!」
「きゃっ!」
「さっきから好き放題言いやがって! この扉、開けていいのかいけないのか、どっちなんだよ!?」
 上田の剣幕に、思わず二人ともシュンとなってしまう。
「え~と、それは……」
「やっぱりここは、上田さんが決めて下さい」
 即座に上田が叫んだ。
「よし、分かった。この扉は開ける! 二人とも手伝って!」
 上田の後ろにテキストとサクラが並び、それぞれが前の人間の腰をつかんだ。
「いい、行くよ!」
「はい!」
「せーの……フンガーッ!」
「フンッ!」
 さすがに三人の力が合わされば結構な力が出るもので、扉は徐々に開き始めた。
 その時、中から声がする。
「こらーっ! 何者じゃ!? この扉を開けてはならんぞ!」
「えっ!?」
 だが、ちょうどその時が全員の力が最高点に達した時だった。
 一度ついた勢いはなかなか止まらない。
 扉は一気に開いてしまった。

 ガギィィィィィィィィ……

 そこはかなり広い部屋で、三〇シャグル(約一〇〇メートル)四方はある。
 その正面の奥は段になっていて、一段高いその上に玉座がしつらえてあった。
 だが、その前では、下着姿のオッサンが怒った顔で立っている。
「バカモン! 着替え中に入ってくる者がおるか!」
 彼こそ誰あろう、魔王エニグマスだった。
 下着姿のエニグマスを見つめ、呆然と立ち尽くしてしまう三人であった。


 着替えが終わると、その男にも多少の威厳が出てきた。
「よくぞここまでやってきた、冒険者たちよ」
 ねじれた角のついた兜。
 口を覆う立派なセイウチ髭。
 豪奢な鎧に派手なマント。
 雰囲気が『私は正真正銘の魔王です』と言っていた。
 ただし、あんな場面を見てしまった後では、かなり曇ってしまうのは否めない。
「やかましいわ! コホン……」
 咳ばらいをすると、エニグマスは話し始めた。
「ここまで来たことは褒めてやる。ただし、私に勝利せねば、元の世界へは戻れぬぞ」
「よーし、やってやろうじゃないの!」
 身構える上田達だったが、エニグマスはそれを制する。
「待て、私は暴力は嫌いだ。私との勝負は三つの質問だ」
「三つの質問?」
「その通り。私が出す質問に答えてもらう。間違いなく答えることが出来たら、元の世界に帰してやろう。ただし嘘をついたり、答えられなかった時は『死』あるのみだ! それではお前!」
 エニグマスがサクラを指さす。
「えっ、私ですか?」
「その通り。お前が最初に、我が問いに答えよ!」
「わ、分かりました……」
 覚悟を決めて、サクラはエニグマスの前に立った。
「では、汝の名は!?」
「サクラ・クレパスです」
「汝の職業は!?」
「ブッコフ町立学校の生徒です」
「では、汝の好きな色は!?」
「ピンクです」
「よろしい!」
「へっ!?」
 あまりに簡単な質問に、一瞬サクラは呆気にとられる。
「次! お前だ!」
 今度指名されたのはテキストであった。
「汝の名は!?」
「テキスト・ノートです」
「汝の職業は!?」
「ブッコフ図書館の司書をやっております」
「では……風が強い時に、ツルはどうやって空を飛ぶ?」
「いいっ!?」
 先ほどのサクラの時とは打って変わった難問に、テキストが目を丸くする。
 その瞬間、

 カキィィィィィィィィィィン!

 なんと、テキストの全身が氷に包まれてしまったのだ。
「テキストさん!」
 上田とサクラが叫ぶ。
「さぁ、最後はお前だ」
 エニグマスが上田の方を向いていった。
「よ、よーし……」
 上田は身構えて、エニグマスからの質問を待った。
「汝の名は!?」
「上田倫理!」
「汝の職業は!?」
「小学四年生!」
「では……成長した雌のドラゴンの飛行速度は?」
「そのドラゴンは、イースタン種? それともウエスタン種?」
「いや、そこまでは知らな……し、しまった! ぐわーっ!」
 エニグマスの身体が崩れていく。
 質問に質問を返され、それに答えられなかったため、エニグマス自身が自分の呪いにかかってしまったのだ。
 いわゆる『自縄自縛』というやつである。
 原子崩壊したかのように、エニグマスの身体はかき消すように消えてしまった。
 呆然とその光景を見ていた上田だが、髪をかき上げて呟いた。
「フ……恐ろしい戦いだった」
「どこがですか……」
 ドッと疲れた表情でサクラが呟く。
 その途端、

 シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……

 テキストを包んでいた氷が、蒸気と共に消滅した。
「テキストさん!」
「良かった!」
「あれ、私は……?」
 自分の身に起こった事が分からず、テキストは目を白黒させる。
 同時に、

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

 周囲を激しい振動が襲った。
「わ、わ! また地震!?」
 三人は一か所に集まる。
 揺れはますます激しさを増し、さらに目を開けていられないほどの眩しい光が辺りを覆っていく。
 三人は思わず目を閉じた。

 ドシィィィィィィィィィィィン!

 気が付くと、三人は元の図書館の未整理書庫にいた。
「いたたたた……」
 尻餅をついたサクラが頭に手をやる。
「あれ、私たち……」
 ぼやけていた意識がだんだんとはっきりしてくる。
「元の世界に戻って来たの……?」
「そうらしいね。そんじゃ、そろそろどいてもらえるかな?」
 またもお尻の下から声がして、サクラは自分の下を見た。
 サクラはうつ伏せになった上田の背中の上に落下していたのだった。
「何で、毎回こうなるの……」
 サクラの尻に敷かれたまま、上田が呟いた。


 すべてが終わり、上田達三人は元の世界に戻ってきていた。
 その後の調べで、『賢者の戦略』は書物の中でゲームオーバーになっても、現実の世界にはじき出されるだけで、命に係わるゲームブックではないことが分かった。
 発売中止になったのは、あまりに書物が流行りすぎて社会基盤がマヒしてしまったためらしかった。
 書庫から掘り出された『賢者の戦略』は、ブッコフ図書館でも一番人気の書物となり、予約が半年先まで埋まってしまうほどになってしまった。
「……んで、上ちゃん達は、おれ達が町の外で経験値とゴールドを稼いでた時に、ゲームブックの中で遊んでた、と?」
 翌日、事情を聴いた石川は呆れたように言った。
「しょうがないでしょ! なんにも知らないで引き込まれちゃったんだから!」
 口をとがらせて上田が反論する。
「でも……そんなに面白いゲームブックならちょっとやってみたいかも」
 興味深そうに石川が呟くが、岡野がやれやれといった表情をしてみせた。
「じゃ、その本の貸し出しの順番が回ってくるまで、この町に何か月も滞在するかい?」
「いや、それは勘弁……」
 苦笑しながら石川が手を振る。
 そんな二人を放っておいて、上田は図書館の休憩室に向かった。
 そこではサクラが椅子にもたれかかっていた。
 上田も椅子に座ると、うーんと大きく伸びをする。
「はぁ……。昨日は長い一日だった」
「そうですねぇ……」
「でも……ちょっと楽しかったよね」
「はい」
 サクラがにっこりと笑顔を見せる。
「私、今回の冒険の事、忘れられない思い出になりました」
「それはおれもだよ」
 上田の方も笑顔を見せて言った。
 二人はしばらくの間、ゲームブックでの冒険の思い出に浸るのであった。




~おしまい~

 てな訳で、小説版『ファイクエ』外伝の第2弾をお送りしました。
 今回の前半に出てくるマインヘッドは、ビジュアルはこんな感じです。



 矢印で示した、胴体部のポリゴンの顔みたいな感じですね。涙は流していませんが……。
 声に関しては、個人的にケフカさんに「抑揚が無いながらも爽やかかつ毒舌な感じ」で演じて頂きたいイメージです(おい)。

 ちなみに『マインヘッド』はマインスイーパーと彼の姿にちなんで付けましたが、同名のイギリスはサマセット州の田舎町とは無関係です(笑)。

 といったところで、今日はこの辺で。
 どうも。ではでは。
 サイトを更新しました。
 今日は久々に『情報雑誌コーナー』です。

 記事の方は『ホビー雑誌コーナー』で行きたいと思います。
 タイトルですが、『ミント』ってのは『ギャラクシーエンジェル』のミント・ブラマンシュですね。トワ役の沢城さんのデビュー作で、当時中学生だったそうな。

 では、本文スタート!



ハッピー「キュアハッピーだよ! 今日は『S.H.Figuarts キュアスカーレット』を紹介するね!」



ハッピー「キュアスカーレットは、ホープキングダムのプリンセス、紅城トワちゃんが変身する炎のプリンセスだよ。ディストピアに洗脳されてディスダークのプリンセス・トワイライトになっていたけど、贖罪と、お兄さんを助けたいっていう強い思いでプリキュアに覚醒したの」



ハッピー「バストアップ。ティアラのクリスタルはクリアパーツだよ。それから、耳がとがってるのが特徴だね」



ハッピー「背中側。後ろ髪は四つの房に分かれてるの」



ハッピー「髪の毛は関節が仕込まれていて、少しだけど動かすことが出来るんだよ」



ハッピー「付属品はこちら。交換用の表情や手首に、スカーレットバイオリン、変身アイテムのプリンセス・パフュームもついてるよ」



ハッピー「ほかの三人と同じように、『御覚悟、決めなさい!』のポーズも再現できるよ」



ハッピー「プリンセス・パフューム。写真では変身用のスカーレットキーがセットされてるけれど……」




ハッピー「ハナビキーや、他のドレスアップキーを挿すことも出来ちゃうよ」



ハッピー「スカーレットバイオリンは、弓と、演奏用の手首や表情もついてるよ」



ハッピー「スカーレットバイオリンにハナビキーを装着して、弓から巨大な炎を発射するプリキュア・スカーレット・スパークが必殺技だよ」



ハッピー「キュアスカーレットの紹介は、これでおしまい。それじゃ、次回もウルトラハッピーだよ~!
 先日の件で、様々な方から色々なお言葉を頂き、大変励まして頂きました。
 と同時に、いろいろな方にご心配をおかけしていたんだなぁと申し訳なくもあり……(汗)。

 とにもかくにも、いつまでもクヨクヨしてるのも……ですし、かつてのように気ままなペースで更新も再開していこうと思います。

 今回の件で、コメントを下さった皆様に、改めてお礼を申し上げます。

 本当に、有難う御座いました
m(_ _)m

 といったところで、今日はこの辺で。
 どうも。ではでは。
 先日、かなりショッキングな出来事があり、ここ数日、記事の更新やコメントをする気力が萎えていましたが、若干、落ち着いてきたので、事の顛末と私の心情を書いておこうと思います。
 これを読んで、私に失望する方もいるでしょうが、私なりの“落とし前”として、ここに私の独り言を記しておきます。


 事の起こりは、先日限定公開記事を投稿した時でした。私はここ数年「一日に一記事は投稿する」という拘りを持っていましたので、ファン登録していない方が見ても違和感が無いように、ダミー用の記事も一緒に投稿しました。

 もっと言ってしまえば、私は限定記事を投稿したこと、“それ自体を”第三者に悟られることが嫌でした。そこに“あの方”が、件の記事に「これはダミー記事だ」って分かってしまうコメントをされました。
 その後に、彼は「それを言うとまずい」と気が付いて、コメントを消してくれましたが、その後に新しくついたコメントで「限定記事が存在することがバレてしまった」という事と、「今後も“そのコメントで”新しく見た人が『限定記事がある』という事を知ってしまう」事が確定してしまい、私は「こりゃもうダメだ」と思って、その記事を削除しました。

 後日、彼から謝罪のメッセージが届きました。この時点で、私はそんなに怒ってはいませんでしたが、心情的にもやもやしていたものが残っていたことと、「返事はしっかり考えて行いたい」と思っていたこと、さらに先日の記事にも書いていましたが、仕事が『遅番→早番→遅番→早番(+深夜業務)』で時間が取れなかった事もあって、2、3日考えて返事をしようと思っていました。

 そして先日の没画像の供養の記事を投稿した日、その後の深夜業務が終わったら、彼に返事を書こうと思っていました。
 ですが、業務を終えてネットをチェックしたところ……彼は自分の一切合切を削除して、姿を消してしまいました。慌てて「怒ってないから、とにかく話をしたい」とメールはしましたが、それもちゃんと届いているかは分かりません。

 正直、その晩は寝付けないほどショックでした。「後悔先に立たず」とは言ったもので、一体どこで選択肢を間違えたのか、考えても考えても思考は堂々巡りでした。

 取り敢えず一言「もう怒ってませんよ」とだけでも返事をしておけば良かったのか? そういった内容の記事を投稿して彼の不安を取り除いていたら良かったのか? 私は一体、どうすれば良かったんでしょうか?

 何より私の返事が遅かったせいで、彼をそこまで追い詰めてしまったのかと思うと、居た堪れない気持ちになりました。



 一方で、どうしてそんなに結論を急いだのか、私がたったあれだけの事で絶縁状を送り付けるような狭量な人間だと思われたのか、私と彼はそんな薄っぺらい関係だったと思われていたのかと思うと、悲しくなるやら情けなくなるやらです。
 非常に残念でなりません。無念でなりません。

 彼もメッセージで、「そんな簡単に崩れる関係じゃないって思ってます」と、「このメッセージに返信はしなくても大丈夫」とおっしゃっていたのに。私もコメントは無理だったにしても、せめてと思って彼の記事に『ナイス』は押していたのに……。
 頭の悪い私にはわかりません。最初に悪かったのは、一番悪かったのは誰だったのか。

 何故、私と彼とでここまですれ違ってしまったのでしょうか? 原因はなんだったんでしょうか? 年齢の差だったんですか? 世代だったんですか? それとも、ネットにおける対人関係の捉え方だったのでしょうか?

 もし、相手のちゃんとした返事を待たずして姿を消すことが最善の解決策だと言うのなら、仮にそれが世間一般から見て最も相応しい正論だと言うのなら、そんな最善策はクソくらえで御座います。私の考え方の方が変だ、少数派だと言われようと、全くもってクソくらえで御座います。

 だって、それじゃあ余りにも気持ちが“一方通行”じゃあないですか。



 実際、今も頭の中はグチャグチャしているというのが正直なところです。努めて普段通りの生活習慣を送ろうとしていますが、やっぱり駄目で。自分でもわかるくらいに動揺してて、正直ツライ。
 ここ数日は、「オレってイヤな奴かなぁ?」「オレって酷い奴かなぁ?」「オレって人の気持ちが分からない奴なのかなぁ?」って、結構真剣に悩んだりして。

 ネットをやってて、ここまでダメージがあったのは過去二回です。
 一つは学生時代、某ヒカリアンの掲示板で私と別の方で盛り上がっていたところ、第三者の日記(それこそ当時はブログは最新鋭のシステムで、まだそれほど普及してませんでした)で、ボロクソに叩かれていたのを見つけた時。

 もう一つは、十年近く前、大学時代から付き合いのあったネット上の友人に、尽くしすぎてドン引きされ、半ば関係を断たれた時です。

 今、彼がここを見ている可能性は低いですし、もしかしから、もうここには来たくない、私のツラなんぞ見たくないと思っている可能性が高いでしょう。

 でも、私は、今でも彼の事は大事な友達だと思っていますし、出来る事なら以前のように、また仲良くしたいと考えています。ムシのいい話ですが、終わってしまった過去は変えられなくても、“もう一度始める”事は出来るのではないでしょうか。

 そして、私は彼に謝りたいとも思っています。「私の行動で不安にさせて、貴方をそこまで追い込んでしまってすみませんでした」と。

 2、3年前の話になりますが、職場でとある同僚と酷いケンカになった事がありまして。その時、私が本気で身の危険を感じるレベルで先方がキレました。でも、ちゃんと仲直りする事は出来たんです。
 人間関係と言うのは、そうやってやり直していけるものではないかと、私は思っています。

 取り敢えずまだ完全に気持ちの整理がついたわけではないのですが、ある程度落ち着いたら、通常記事もぼちぼち再開していきたいとは考えています。
 何より彼とのコラボネタも用意していましたし……。


 私のやたらと長いうえに支離滅裂な独白をここまで読んで下さって有難う御座いました。
 それでは。

 なんか今日は記事らしい記事を書く気が起きないので(この後また仕事があるし)、使うつもりで結局使う機会を逃した画像の供養でも……。
 いや、結構苦労したんですよ、この画像作るの。

 切り取った後、サイズ調整して、さらにいつものブログの画像サイズ(378×672)に合うように加工したりして……。



 ちなみにこの画像を作るためだけに、ブックオフまで走ってDVD買ってきました(苦笑)。

 といったところで、今日はこの辺で。
 どうも。ではでは。
 ちょっと予定が狂いましたが、今日は小説版『ファイクエ』外伝第2弾のその2を投稿したいと思います。

 とにかく、本文スタート!

「おー、いてて……」
 サクラの平手打ちを食らって、真っ赤な手形のついた右の頬をさすりながら上田が歩く。
 後ろには済まなさそうな表情のサクラがトボトボと歩いていた。
 あれから十分ほどして、ようやく上田が目を覚ましたため、一同は次のステージに向かって出発したのだ。
「ご、ごめんなさい、上田さん。事故だったのに……」
「いいよ、気にしてないって。おれも悪かったんだし……」
 振り返りつつ、上田が力のない笑い顔を向ける。
 テキストはやれやれといった感じで苦笑を浮かべていた。
 と、またもや周囲の景色が変わる。
 さすがに三度目ともなると、一同もそろそろ慣れてきたようであった。
 三人が気が付くと、そこは異様に巨大な鳥の巣だった。
 目の前には青空が広がっており、地面は巣のはるか下にある。
 標高数百メートルどころではない。数千メートルはあった。落ちたら間違いなく、一巻の終わりだ。
「ようこそようこそ、オイラの巣へ!」
「!」
 一同が見上げると、彼らの背後に、巨大な怪鳥が出現していた。
 全高三シャグル(約十メートル)はあり、首が三つ生えている。
 それらの首にはそれぞれ、違った形のとさかが生えていた。
「オイラはこの『怪鳥ギトギトラの巣』の番人、ギトギトラだ!」
「ギトギトラ……?」
「うーわ、脂っぽいネーミング……」
 思わず上田は汗ジト。
 構わず、ギトギトラは続ける。
「ここでは、オイラの出すなぞなぞに答えてもらうぞ! チャンスは三回。その中で、一問でも正解出来たらクリアだ!」
「なぞなぞ?」
「ただし、なぞなぞに挑戦する前に、ある事をやってもらう! あれを見ろ!」
 一同が巣の外を見ると、子犬ほどもある大きさの蝶が飛んでいる。
「オイラの雛達がお腹をすかせていてな。なぞなぞに一問に挑戦する前に、あそこに飛んでる虫を五匹捕まえてくるんだ!」
「ちなみに、もし捕まえられなかったり、なぞなぞに三回とも答えられなかった場合は?」
「その時は、お前達がオイラの雛達のエサになるんだ!」
 ギトギトラがニヤリと笑う。
 対照的に、上田達は身震いした。
「よ~し、じゃあ、やってやろうじゃないの」
 意を決したように、上田が巣のふちに立つ。その手にはいつの間にか魚捕りに使うような大きな虫取り網が握られていた。
「って、どうするんですか、上田さん? 危ないですよ」
 サクラが心配そうに言うが、上田は余裕の笑みを浮かべて、ひらひらと手を振る。
「大丈夫、見てて」
 上田は目を閉じると、精神を集中させて静かに呪文を唱えた。

 ソル・モー・ベール・ズ!
(羽よりも軽くならん)

「飛翔呪文・フライヤー!」
 その途端、上田の身体がフワリと宙に浮かびあがった。
「飛翔呪文……なるほど、それなら空中を自在に飛んで、虫を捕まえられますね」
 感心したようにテキストが言った。
「よし、行くよ!」
 叫ぶが早いか、上田は空中に飛び出した。
 虫取り網を手に、上田は飛んでいる巨大蝶を捕まえていく。
「なんだ、思ったより簡単じゃん」
 その時だ。

 ブ~ン……ブ~ン……ブ~ン……

「ん?」
 やたらと大きな羽音が聞こえて、上田がそちらの方を向く。
「げっ!」
 直後、上田の眼が驚愕のために見開かれた。
 なんと背後に、赤ん坊ほどもあるような巨大な蜂が出現していたのだ。
 針もちょっとした細身剣の刃ほどはある。
 刺されれば、間違いなくあの世行きであろう。
「ああ、そう言えばその辺には巨大なクジラバチも飛んでるから気をつけろよ」
 あっけらかんとギトギトラが言う。
「じょ、冗談じゃねえ! こんなのに刺されたら間違いなくお陀仏じゃねえか!」
 慌てて上田は逃げ出すが、クジラバチは容赦なくその後を追いかける。
「くーっ!」

 ブ~ン!

「るーっ!」

 ブ~ン!

「な~~~っ!」

 ブ~ン!

「上田さん!」
 巣の中から、サクラとテキストが叫ぶ。
 上田は飛翔呪文にまだ慣れていないのか、クジラバチの方がスピードは上で、このままでは追いつかれてしまうのは明白だった。
「こここ、こうなったら……」
 上田は方向転換してクジラバチと向き合うと、急いで呪文を唱える。

 ヴェルク・シー・レイ・ザー!
(風の神よ、吹き飛ばせ)

「真空呪文・ツイスター!」

 ヒュバァァァァァァァァァァァァッ!

 上田の掌から竜巻が舞い、クジラバチの動きを止める。
「もいっちょ!」

 ゼー・ライ・ヴァー・ソウ!
(閃光よ、走れ!)

「閃光呪文・バーン!」

 ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!

 今度は上田の掌から帯状の炎が噴き出し、クジラバチは丸焼きになって落下していった。
「ふー、危なかった……。よし、じゃあ今のうちに!」
 上田は額の汗をぬぐうと、急いで蝶を捕まえる。
 あっという間に五匹捕まえることに成功した。
「よーし、巣に戻りやがれ~い!」
 ギトギトラに促され、上田が巣に戻ってくる。
「上田さん、大丈夫ですか?」
 どこに持っていたのか、サクラがオレンジジュースを取り出して、上田に渡す。
「あはは、まぁ、何とかね……。ありがと」
 上田はその場に座り込むと、魔力回復もかねて、オレンジジュースを飲みほした。
「よ~し、じゃあ、なぞなぞだ!」
 ギトギトラの声が響き、一同はそちらの方を向いた。
「それでは、私が挑戦します」
 テキストが前に進み出る。
「問題!『食べると投げられなくなる野菜はな~んだ』!? 制限時間は二十秒、答えられるのは一回だ!」
「食べると……投げられなくなる野菜……?」
 テキストは腕組みをして考え込む。
「なんでしょう……ナス、トマト、カボチャ……? キャベツ……『“きゃあ、別”のにしてー』なんちゃって……。違いますよねぇ……」
 考えている間にも、時間は流れていく。
 そして……。

 ブーッ!

「はい、時間切れー! 答えは『ホウレンソウ』だ!『放れんソウ』ってな!」
「ああ、なるほど……」
「よし、じゃあ次だ! 虫を捕まえてきやがれ~い!」
「じゃあ、今度こそ……」
 再び上田が空中に飛び出す。
 だいぶ慣れてきたのか、今度はクジラバチの妨害も退けて、再度蝶を五匹捕まえてきた。
「今度はおれが答えるよ」
 上田が前に出て言った。
「よ~し、問題だ!『三回勝った動物ってな~んだ』!?」
「三回勝った動物……?『勝どき』でトキ……カチカチ山……ウサギ……違うなぁ……」
 先ほどのテキストと同じく、上田も「う~ん」と考え込んだ。
 そうこうしている内に、

 ブーッ!

 上田も時間切れになってしまった。
「時間切れー! 答えは『サンショウウオ』だ!『三勝ウオ』ってな!」
「面目ない……」
 上田はガックリと肩を落とす。
「さあ、ラストチャンスだ! 次に正解できなかったら……」
 後ろを振り向いて、ギトギトラが笑みを浮かべる。
 そこには大人よりも巨大な雛が、真っ赤な口をパクパクさせてエサをねだっていた。
 これが普通のサイズなら可愛いものだが、人間でも丸呑みに出来そうなサイズなのだから恐ろしい。
 三人はゴクリとつばを飲み込む。
「よ、よし、行くよ」
 再び上田は空中に飛び出すと、蝶を五匹捕まえてくる。
 だが、問題はこの後だ。
「サクラちゃん、頑張って!」
「は、はい……」
「問題!『病気になりやすい曜日は何曜日だ』!?」
「『病気になりやすい曜日』……ですか?」
 サクラもこれまたうーんと考え込んだ顔つきになる。
 傍で問題を聞いていた上田も、回答権は無いものの考えていた。
(曜日か……だったら答えは限られるよな。月曜日、火曜日……あ、そっか。この世界には日曜や月曜は無いんだっけ。ん、そしたら答えってもしかして……)
 どうやら上田は正解に気づいたようだった。
 だが、今の彼には回答権は無い。
(しまったなぁ。今、おれが答えられたら……。サクラちゃん、気が付いて!)
 上田の心の叫びが届いたのか?
 サクラがパッと明るい顔になって叫ぶ。
「わかりました! 風曜日です!」

 ピンポンピンポーン!

「正解! 答えは風曜日だ。『風邪曜日』ってな! よくぞ正解したな。先に進みやがれ~い!」
 ギトギトラの声を合図にしたように、周囲の空間は再び元の石造りの廊下へと姿を変える。
「ふ~……。何とか正解出来ましたね」
 大きくホッとしたように、サクラがタメ息をついた。
「いやぁ、お手柄ですよサクラさん」
「ほんとほんと。もうちょっとでおれ達、あの化物鳥のエサになっちゃうところだったもんね」
「えへへ……」
 二人から褒められて、サクラは照れたようにはにかんだ。


 それからまた五分ほど進むと、再び廊下が姿を変える。
 次に現れたのは、石造りの城だった。
「お城……ですね」
 周囲を見渡して、サクラが言った。
 壁にはピカソのような抽象画が、数多くかかっている。
「さて、今回の番人は……?」
「オッホッホッホ! ようこそいらっしゃいザンス!」
 まるで上田の声を待っていたかのように、甲高い声が響いた。
 現れたのは、頭部の左右に顔が付いた怪人だった。
 右側の顔は赤く、左側の顔は青い。
 さらにそれぞれの顔、そして体全体を見てみても、これまた抽象画のようだった。
「ワタクシの名前はTHE・アルカナイカ! ここではあるなしクイズに挑戦してもらうザンスよ!」
「あるなしクイズ……?」
 頭上に疑問符を浮かべるサクラに、上田が解説する。
「あるなしクイズってのは、同じような言葉を二つずつ『ある』と『ない』のグループに分けていって、さらに『ある』のグループにある共通点を見つけるクイズだよ」
「へぇ~、そうなんですか……」
 ちなみに上田は、ちょうどこの世界に来る前にそういうクイズ番組を見ていたらしい。
「オッホッホ、分かっているのがいるようザンスね! それじゃあ、さっそく問題ザンス。ヒントは四つまで、それでも答えられなかったらゲームオーバーザンスよ!」
「よ~し……」
「では一つ目のヒント!『お茶碗』にはあって、『お箸』には無いザンス!」
「『お茶碗』にはあって、『お箸』には無い……」
「次!『通行止め』にはあって、『進入禁止』には無いザンス!」
 ……どうやらこの世界にも交通法規というものはあるらしい。
 まぁ、馬車は走ってるからねぇ。
「三つ目のヒント!『飲み薬』にはあって、『注射』には無いザンス!」
「『飲み薬』にはあって……」
「『注射』には無い……」
 三人は顔を見合わせる。
「そして最後のヒント!『フォーク』にはあって、『ナイフ』には無いザンス!」
 上田は地面にあぐらをかくと、腕組みをして考え込んだ。
「えーっと、『ある』のグループは『お茶碗』、『通行止め』、『飲み薬』、『フォーク』……」
「そして、『無い』のグループは『お箸』、『進入禁止』、『注射』、『ナイフ』……」
 サクラが続ける。
 三人が考え込む様子を、アルカナイカは楽しそうに見つめている。
「わかるザンスか? もし分からなかったら、アンタ達もワタクシのコレクションになってもらうザンスよ」
 アルカナイカが部屋を指し示すように腕を広げた。
 抽象画の中には、明らかに人物を描いたであろう物がいくつもある。
 という事は……。
「ここで答えられなかったら、私たちも絵の中に閉じ込められるって事ですか……」
 テキストの額を汗が流れ落ちる。
 そうしている間にも、上田は唸りながら頭をひねっていた。
「う~ん、う~ん……。あっ、分かった! 答えは数字だ!」
「数字?」
 頭上で電球が閃いた上田と対照的に、サクラの方はハテナ顔。
「そう。『お茶“ワン”』、『“ツー”行止め』、『飲みぐ“スリー”』、『“フォー”ク』って具合に、『ある』のグループには、全部数が含まれてるんだよ!」

 ピンポンピンポーン!

 上田の解説に反応したかのように、どこからか正解のブザーが鳴った。
「キーッ、正解ザンス! 先に進むがいいザンスよ!」
 ハンカチをかみしめながら、悔しそうにアルカナイカが叫ぶ。
 同時に、空間もいつものように石畳の廊下へと戻っていった。
「これで、残る関門はあと二つですね……」
 最初に表示されたマップを思い出しながら、テキストが呟いた。



~つづく~
 ヤフブロβ版のテスト期間延長ねぇ。
 そりゃまぁ、当然でしょうね。今のままじゃ穴だらけもいいトコロだし。むしろこのままで変更しなくていいと思ってるのは決して私だけではないハズ。

 サイトを更新しました。
 今日は『文庫本コーナー』に、小説版『ファイクエ』の第6話を掲載しています。

 さて、今日は仕事が早番だったので、終わった後、上司と一緒に近場のラーメン屋に行ってきました。



 今日、私が頼んだのは『塩とんこつラーメン』。
 ぶっちゃけ、普通の豚骨とどう違うのかイマイチよくわからなかったです(爆)。



 麺はもちろん、一番硬いやつです。
 豚骨なので細麺ですね。おろしにんにくと辛子高菜は投入済みです(笑)。



 それから半チャーハンも頼みました。
『半』とは言っても、結構なボリュームです。

 さてさて、昨日から勤番が『遅番→早番(今日)→遅番→早番』と、ちょっとしんどいシフトなので、短いですが、今日はこれくらいにしておこうと思います。(^ ^;)

 といったところで、今日はこの辺で。
 どうも。ではでは。
 今日は休みでしたが、給料日前日で金欠だったので、中津で過ごしました(苦笑)。



 お昼はゆめタウンのロッテリアで。
 いつものセットですが……。



 
だけはちょっとだけ奮発してチーズバーガーです(爆)。



 毎度おなじみのオープン(笑)。

 その後は部屋で『ファイクエ』の外伝をちょこちょこ書いたり、ブックオフに行ってきたりしました。



 夕食は『かつや』の期間限定メニュー。
 今日は『ふわたまレッドチキンカツ丼』と、ポテトコロッケです。

 名前の通り、辛い系のメニューになります。



 ご覧の通り、結構
辛味
の強いメニューでした。
 辛いのが苦手な方はやめておいた方がいいかも……



 さて、昨日ヤマダ電機に行ったら、初期シーズンのフルボトルが安売りされていたのでいくつか買ってきました。

 あと、食玩のドラゴンフルボトルもラストワンだったので一緒に。



 友情&メダルセットも買ったので、計らずとも、フォーゼフォームとオーズフォームも作れるようになりました。



 それと、ブックオフではウルトラカプセルの『ダークザギ』と『イーヴィルティガ』を見つけたので購入。
 どっちも百円(+税)でした

 ジードライザー、どうするかなぁ……。

 といったところで、今日はこの辺で。
 どうも。ではでは。