第25話 のぞみ対テツユキ
脚本=井上敏樹 絵コンテ=上島 光
演出=楠根 彰 作画監督=谷口嘉浩
ストーリー
ゴキブリ退治をしていたのぞみは、テツユキのラジコンバギーに殺虫剤をかけてしまい、バギーは故障してしまう。それがきっかけとなり、テツユキはのぞみとケンカしてしまった。一方ブラッチャー基地では、ブラックが再び宇宙通信販売で新メカ・デスベイダーを購入。ドジラスを乗せるブラックだったが、彼では力不足で十分なパワーが出なかった。その頃、テツユキのバギーは300Xが修理。仲直りしかけた二人だが、のぞみが蹴っ飛ばしてしまい、再び故障。完全に怒ったテツユキは基地を飛び出してしまう。その怒りのパワーに目を付けたブラックは、ロボットのパイロットにテツユキを選ぶ。テツユキを探すのぞみとミナヨは、線路ごとつばさを振り回しているデスベイダーを発見。続いてテツユキはのぞみに襲いかかる。そこへラジコンを修理した300Xが現れるが、それを渡そうとしたのぞみは転んでしまい、バギーは大破。キレたテツユキはのぞみを攻撃しようとするが、その前にミナヨが立ち塞がり、「いい加減にしなさい、テツユキ! バギーとのぞみと、どっちが大切なの!」と叫ぶ。その言葉にテツユキは動きを止め、その隙にのぞみは必殺技でデスベイダーの動力コアを破壊。作戦が失敗したのを悟ったブラッチャー達は撤退していく。テツユキとのぞみは仲直りし、デスベイダーはヒカリアンの新メカに改造される事になったのだった。
●登場キャラクター(太字は初出)
のぞみ、ひかり、300X、ドクターイエロー、ウィンダッシュ、つばさ、踏切ジェッター、ブラックエクスプレス、ドジラス、ウッカリー、デスベイダー(ブラッチャーロボ2号)、テツユキ、ミナヨ
●今日の一言
「のぞみのバカーッ!」(テツユキ)
●一口メモ
・テツユキ「……壊れてる」何でそんなに得意気なんだ。
・テツユキは半年分の小遣いでラジコンを買った。
・ブラックはデスベイダーを36回ローンで購入した。
・デスベイダーは多数の木箱に分割して届けられた。その後ブラックがリモコンでスイッチを入れると、箱を割って自動的に組み上がった。
・デスベイダーは、搭乗者の怒りと憎しみのパワーで稼働する。
・ドジラスはデスベイダーに乗って、世界中の横断歩道(しかも黒い所)を真っ黒にしようとした。
・デスベイダーの弱点は、操縦席の下のエネルギーコア。
・ラジコンが直る度に壊すのぞみ。そりゃあテツユキも怒るだろう。
・それにしても脆すぎないか、テツユキのラジコン。
・のぞみは「テツユキ君が乗っているから(デスベイダーに)手が出せない」とか言っていたが、テツユキがミナヨに説得されて動きを止めた瞬間、何のためらいも無く必殺技をかました。
脚本=荒木憲一 絵コンテ=羽原信義
演出・作画監督=越智一裕
ストーリー
あくびをしながらパトロールをしていたポリスウィンは、ボンヤリしていて看板にぶつかり、他の特車隊の面々に呆れられる。何故居眠りなんてしていたのか300Xは不思議がるが、のぞみはポリスウィンが朝帰りするのを目撃したという。ネックス達は、ポリスウィンが悪い夜遊びを覚えたのかも知れないと言い出すが、300Xはポリスウィンの目が覚めてから、彼に真偽を問い質そうと考える。その夜、あずさがポリスウィンの様子を診に来たところ、ベッドはものけの空。ポリスウィンはポリストレーラーを発進させていた。一方ブラッチャー基地に亜空間通信が届き、ブラックはドジラス達に退室を命じる。いつもと様子が違うブラックに、ドジラス達はハテナ顔。その頃ネックスとソニックはポリスウィンの夜遊びの現場を押さえてやろうとパトロールしていたが、たまたま入ったラーメン屋台にポリスウィンの姿が。実は、彼の知り合いのラーメン屋の親父さんが入院する事になり、ポリスウィンは彼の代わりに店をやっていたと言うのだ。しかしネックス達は「それで任務が疎かになるなら、ヒカリアンなど辞めてしまえ」と言い、ポリスウィンは今日限りでラーメン屋になると宣言。他方、つばさの前にブラッチャーの新型メカ・ビッグデルタが現れ、つばさを易々と倒してしまう。東京に現れたビッグデルタに立ち向かうヒカリアン達だったが、その掌にはつばさが。そこへポリストレーラーが駆けつけ、つばさを救出。ビッグデルタはその時壊れた腕から露出した回路に放水され、ショートして大爆発した。事件が片付き、特車隊の三人は困惑するのぞみを尻目に例のラーメン屋台で腕を振るってラーメンを作る。片やヒーヒーカレーでは、ミナヨがヒカリアン達が来ない事を訝しんでいたが、「まぁいいか」と結論づけるのだった。
●登場キャラクター(太字は初出)
のぞみ、ひかり、300X、ドクターイエロー、ウィンダッシュ、つばさ、マックス、救急あずさ、ポリスウィン、ソニック、ネックス、E2、E3、ポリストレーラー、消防トレーラー、スナイパートレーラー、ブラックエクスプレス、ドジラス、ウッカリー、ビッグデルタ(ブラッチャーロボ1号)、ミナヨ、ミナヨの父
●今日の一言
「本官は今日限り、ラーメン屋になる!」(ポリスウィン)
●一口メモ
・冒頭でポリスウィンがぶつかった看板は「ヒロカワリンV」。
・のぞみ「実は僕、今朝、ポリスウィンが朝帰りする所を……」漢字で書くと分かり易いが、“朝”が重なってるゾ。
・ポリスウィンは屋台の後ろに停めたポリストレーラーを、黄色い布をかけて隠していた。
・ほぼ完全な球体が、どうやってあんな形状のロボットに変形したのか教えてくれ。
・ビッグデルタに投げられたスラッシャーウイングは砕け散った。
・ビッグデルタの技は以下の通り。
掌のレンズから破壊光線。
ボディの大砲からマシンカノン。
頭部からトゲトゲを出してスペースサンダー。
・ミナヨ「(ヒカリアン達は)他に入れる店無いのに」ヒカリアンは世間から疎まれているのか。
・それにしても、E2といい簡単に辞める奴が多いなぁ、ヒカリアン。
脚本=荒木憲一 絵コンテ・作画監督=広田正志
演出=日下直義
ストーリー
のぞみを生け捕ろうとしたブラッチャー達だったが、時刻表を間違えてウエストを捕獲してしまう。しかも捕まったウエストは大泣き。のぞみは間一髪離脱して事なきを得たが、ウエストとブラッチャー達はまたどこかの時代に転送されてしまった。目が覚めたブラックは人々が列車強盗に襲われる場面に出くわす。ここは19世紀のアメリカ。西部開拓時代なのだ。そんな時、ブラックは機関車の運転手に助けを求められる。この列車にはある重要な人物が乗っているらしいのだ。最初は断ったブラックだったが、ミナヨそっくりの少女、ミーナに頼まれ、壊れた機関車の代わりに客車を目的地まで牽引する事を承知する。だが、追ってきた列車強盗の銃弾がブラックの燃料パイプをかすめ、オイルが漏れ出す。するとミーナは危険も顧みず、自分のハンカチでパイプを修理した。その後もブラックは列車強盗の妨害をはねのけ、目的地に到着し、ドジラス達とも無事再会する。ブラックはこの時代で生きていく決意をするが、ミーナにキスをしたウエストを殴ってしまい。泣き出したウエストにより現代に逆戻り。ブラックは港でミーナのハンカチに別れを告げ、空に飛ばす。後日、テツユキは歴史の教科書に「大統領を救った勇敢な男ブラックエクスプレス」という写真が載っていたのを見て驚くのだった。
●登場キャラクター(太字は初出)
のぞみ、ウエスト、ブラックエクスプレス、ドジラス、ウッカリー、テツユキ、ミーナ、大統領(リンカーン?)
●今日の一言
「本当に有り難う……」(ミーナ)
●一口メモ
・ブラッチャーは巨大U字磁石みたいな装置でウエストを捕まえた。
・ブラッチャーはのぞみとウエストの見分けも付かないのか。形が全然違うだろ!
・おいのぞみ、タイムワープから自分だけ逃げるな!
・目が覚めたブラックは機関車に轢かれかけた。
・ウエスト、高速で飛び回り、列車強盗の銃弾を全てつかみ取るという離れ業を披露。
・ブラックの暗黒超特急形態は今回初登場。変形のバンクシーンの時、瞳が消えた。
・ブラック、車輌形態で腕を出し、掌から煙幕。列車強盗の目をくらませる。
・ミーナはミナヨとそっくりだが、金髪で、ミナヨに比べてかなり性格が良い。
・渓谷で待ちかまえていた列車強盗の別働隊、ブラックが走ってくるのを見て「(仲間は)しくじりやがったな!」客車を牽引しているのがブラックなのは気にならないのか。
・列車強盗の別働隊は、渓谷を爆破してブラック達を生き埋めにしようとした。
・ミーナにキスされたブラックの全身はレスキューウィンばりに真っ赤になった。
・テツユキは四年生の筈なのに、彼の社会の教科書には「5上」と書かれていた。
・大統領の名前は作中出てこない。でも顔からして多分リンカーン。
脚本=井上敏樹 演出・絵コンテ=広川和之
作画監督=箕輪 悟
ストーリー
ミナヨの父に連れられて九州にやって来たテツユキとミナヨだが、突如阿蘇山が活動し始める。翌日、阿蘇山に続いて桜島も活動を開始。ヒカリアン達はブラッチャーの仕業であると考える。更に三原山と浅間山も活動し始め、ブラッチャーは最後に富士山を目標に設定し、行動を始める。その頃、ソニックは阿蘇山、つばさは大雪山、ポリスウィンは三原山の火口にそれぞれ調査に向かっていた。一方富士山内の洞窟に到着したブラックはJHRに通信を行うが、マグママシンが全て回収されてしまった事を知り呆然。ヤケになったブラックはスモークジョーにマグママシンを積み、地球の中心に突入させて地球そのものを爆発させようとするが、そうすると自分たちも危ないとドジラス達に指摘され、富士山のみを噴火させる事にする。そこへやって来たのぞみとひかり。スカイサンデーを受けて倒れ込んだブラックに駆け寄ったドジラスだが、そのはずみでスイッチが押されてしまう。地球の中心に向かって進み始めるスモークジョー。だが、ここでは太陽光不足で、フルパワーのスカイサンデーは使えない。そこでのぞみはスターダストストリームを放ち、何とか地球の爆発は免れる。しかし、地下ではスモークジョーのエンジン音が響いていた。
●登場キャラクター(太字は初出)
のぞみ、ひかり、300X、ドクターイエロー、ウィンダッシュ、つばさ、ポリスウィン、ソニック、踏切ジェッター、ヒカリアントレーラー、ブラックエクスプレス、ドジラス、ウッカリー、スモークジョー、テツユキ、ミナヨ、ミナヨの父
●今日の一言
「だって高いんでしょう? スモークジョーって」(のぞみ)
●一口メモ
・テツユキ達は冒頭ソニックに乗っていた。
・ミナヨの父は、年に一度阿蘇山を見ないと気が済まない。
・ミナヨが父親を「パパ」ではなく「お父さん」と呼んでいた。
・ドジラスとウッカリーは、溶岩で温泉卵を作っていた。
・ブラック、怒りの余りトイ版の瞳無しの目に変わる。
・マグママシンはブラッチャーマークが描かれ、両端にトゲトゲのある蓋が付いた黒い筒状の装置で、側面がオレンジ色に光る。ドジラス達とほぼ同じ大きさ。
・ソニックのバイザーが閉じてセンサーに。
・300X、ブラックの通信を聞きながら「JHR」のロゴが入ったマフラーを編む。
・地球爆発計画は思いつきだったが、スモークジョーの発進及びマグママシン作動の為のスイッチは何故か既に作られていた。
・ドジラスよ、ブラックを支えるつもりならスイッチはしまっておけ。
・ひかりはスモークジョーの値段が「結構する」と分析した。
~おしまい~